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池上彰に学ぶ わかりやすく伝える技術

この記事の所要時間: 532

 

日本一わかりやすく説明してくれる解説者といえば、多くの方が、池上彰さんの名前をあげるのではないでしょうか。

池上彰さんの凄さは、難しい話を、わかりやすく伝えてくれるところにあります。

今まで興味を持てなかったような政治や社会の問題に、多くの国民の目を向けさせた功績は、非常に大きいものだと言えるでしょう。

池上彰さんの解説は、なぜ、こんなにわかりやすいのでしょうか?

そこで本日は、池上彰さんの分かりやすい説明の技術についてご紹介させて頂きます。

冒頭につかみを入れる

池上彰さんの解説には、最初に「つかみ」が入っている事が分かります。

「これからどのような話をするのか?」「話にどれくらいの時間を要するのか?」というような、これから話していく概要を伝えておくわけですね。

これにより、聞き手も聞く準備を整えることが出来ます。

例えば、

「日本、そして世界はなぜこれほどまでに、混迷を深めているのでしょうか。そもそも世の中はどう回っているのか、それを知るために、経済学の基礎を、これから一時間かけて、一緒に学んでいきましょう。」

といった感じですね。

この「掴み」のことを、池上彰さんは、「話の地図を渡す」と、表現しています。

地図があれば、どの場所のどの事を話し、どの方向に向かっているのか、迷う事がなくなるというわけですね。

質問を随時受け付ける

池上彰さんの口ぐせに、「いい質問ですね!」というフレーズがありますよね。

「くだらない質問じゃないか?」と不安に思っている聞き手にとって、池上さんの「いい質問ですね!」というフレーズは、安心感と喜びの感情を与えます。

人は、分からない点が一つでもあると、その事が気になってしまい、後の内容が頭に入ってこなくなってしまいます。

安心して質問できる雰囲気があれば、聞き手は、積極的に話を聞くようになるというわけですね。

自分の言葉と相手の言葉

池上彰さんの解説は、常に聞き手が分かる言葉で、話そうとしている事が分かります。

テレビ番組であれば、ひな壇のゲストが分かる言葉で、大学での講義であれば、大学の学生が分かる言葉で、子供であれば、子供の分かる言葉で、といったように、聞き手のレベルに応じて、使う言葉を臨機応変に変化させています。

分からない言葉があると、聞き手の思考が止まってしまいます。

分かりやすい解説のためには、自分の言葉ではなく、聞き手の言葉で話す事が重要です。

大学教授や専門家の話が分かりにくいのは、彼らの言葉が、聞き手言葉でないからに他なりません。

専門用語を使えば、専門家からは、スゴいと言われるかもしれません。

ですが、多くは専門家ではないため、専門用語の1つ1つで意味が分からなくなり、次第に話に興味を失ってしまいます。

誰に向けて話しているのかを、意識することが大切です。

聞き手の立場に立って考える事が、聞き手の言葉で話す秘訣だということですね。

完全な理解

理解したと思っても、いざ誰かに解説しようとすると、分かりにくい説明になったり、うまく説明出来なかったり、という経験をした事はないでしょうか?

池上彰さんの解説がわかりやすいのは、解説する内容を、完全に理解しているからに他なりません。

理解しているかどうかの判断は、他人に説明できるかどうかで判断出来ます。

人に教える事によって、いかに自分が理解できていなかったという事を、伺い知ることが出来ます。

また、人に教える事によって、自分の理解を深まる効果も得られます。

弟や妹に勉強を教える兄や姉が賢くなるのは、その事が要因です。

さらに、情報の全体像が完全に頭に入れば、無駄な情報を自分で省く事が出来るようになります。

無駄な情報を省くことが出来れば、説明は、更にわかりやすくなるというわけです。

情報をテーマごとに整理する

池上彰さんの解説は、情報がテーマごとにきれいに整理されている事が分かります。

なぜきちんと整理されているかと言えば、事前にしっかりと準備しているからに他なりません。

解説するということは、まずは沢山の情報を集める必要があります。

情報を集めれば、そこから沢山のキーワードが見つかります。

そのままでは、キーワードはバラバラのごった返した状態であるため、そのキーワードを、テーマごとに分類して行きます。

パソコンのフォルダ分けをイメージすると分かりやすいでしょう。

イヌというフォルダを作り、そこに、トイプードル、ゴールデンレトリバー、秋田犬といったファイルを入れていった感じですね。

イヌというフォルダの中に、更に大型犬、中型犬、小型犬というフォルダを作ってもよいでしょう。

その場合、大型犬のフォルダにゴールデンレトリーバー、中型犬のフォルダに秋田犬、小型犬のフォルダにトイプードルを入れるといった感じです。

実際の現場では、ポストイットを使って、キーワードを1つずつ書き出し、テーマごとに並び替えるといった方法がよく行われています。

池上彰さんの解説がわかりやすいのは、事前に情報の整理を丁寧に行っているからに他ならないという事ですね。

簡素化する

池上彰さんの一言一言は、非常に短い事に気がつきます。

一言に複数の意味を含めてしまうと、聞き手は理解することが難しくなってしまいます。

そのため、修飾語や接続後を使って、だらだらと長い文章にしないことが大切です。

一言一言を極力短くし、伝える意味を一つに絞れば、池上さんのようなわかりやすい解説に近づけることが出来るという事です。

ビジュアル化する

池上彰さんの解説は、図解などわかりやすい映像を沢山使っていることが分かります。

「百聞は一見にしかず」というが、口でだらだらと説明するよりも、実際に見せたほうが、話は早いものです。

特に最近の若者は、活字離れが進んでいると言われています。

また、書籍やラジオを聞く人よりも、テレビを見る人が圧倒的に多いというのも、映像の力を証明しています。

図解を使ったり、模型を使ったり、実際の現地を見せるなど、ビジュアルを活用することで、聞き手の理解は高まるという事ですね。

全体像を伝える

池上彰さんは、まず全体像を話してから、具体的な事例を伝えている事が分かります。

全体像を話さずに、具体的な事例を話してしまうと、なんの話をしているのか分からないため、聞き手は混乱してしまいます。

最初に全体像を伝える事で、聞き手は混乱すること無く、話を聞き続ける事が出来るようになります。

全体像を伝えてから具体的な話をという順番により、わかりやすく説明することが出来るというわけですね。

まとめで締める

池上彰さんの解説の最後は、まとめがあるのが分かります。

残念な話ですけど、どんなに一生懸命解説したところで、解説の最後の段階では、聞き手は殆どの話を忘れてしまっているものです。

そのため、最後にどのような話をして来たのかであったり、伝えたいことであったりを、最後にまとめて話す事で、わかりやすさを増すことが出来ます。

まとめの言葉の良し悪しで、聞き手の満足感が大きく変わってしまいます。

池上さんのまとめの話を意識して聞いてみると、どのようにまとめれば、聞き手の満足感が高まるのかという事が、とてもよく分かると思いますよ。

 参考図書:わかりやすく〈伝える〉技術
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