【就職ランキング】識者が選ぶ2020年に生き残る会社と消える仕事

小宮一慶(小宮コンサルタンツ代表)の予想

生き残る会社の予想

  • 1位:三菱商事
  • 2位:デンソー
  • 3位:ユニ・チャーム

世界で食品や資源など、幅広い事業に投資を行なう三菱商事は、人材も充実している。燃料電池車の普及が進めば、デンソーの部品需要が増加し、アフリカなどの車需要の急増も取り込むことが出来る。日用品で海外展開が盛んなユニ・チャームは、コスト管理能力なども良好であり、安定度や将来性の面でも高い予想。

なくなる仕事の予想

新聞配達員

有機ELは、髪のように折り曲がるディスプレイが可能。新聞をデジタルデータで読む人を増やすと予想。

電車の運転手・車掌

都心の地下鉄では、ホームにガードドアを設置し、自己防止に効果があり、他の路線にも浸透すると予想。

佐々木大輔(CFO代表、元グーグル)の予想

生き残る会社の予想

  • 1位:セブン-イレブン・ジャパン
  • 2位:鹿島建設
  • 3位:ヤマト運輸

ITが進化するのと逆に、リアルな接点が着目されるようになってくる。セブン-イレブン・ジャパンの優れた流通インフラは、ネット通販にも侵食されることがない。また、ネットが進化するほどに、ヤマト運輸の物流サービスは輝きを増してくる。東京は土地の有効活用が遅れているため、今後も鹿島建設は有望であると予想。

なくなる仕事の予想

訪問型営業

すでにアメリカの有名ネット企業は、訪問型営業を置いていない。営業コストを削減して、投資はより製品開発に集中していく流れになる予想。

鈴木貴博(百年コンサルティング代表)の予想

生き残る会社の予想

  • 1位:セブン-イレブン・ジャパン
  • 2位:ファナック
  • 3位:ソフトバンク

少子高齢化が進む中で、どう考えてもコンビニの重要性は高まる一方であるため、業界トップのセブン-イレブンの生き残りは確実である。ファナックのロボット需要は、引き続き世界中で高まる。激動の事体に突入するITや通信業界での生き残り条件は、経営者の力である。孫正義氏の手腕に期待したいと予想。

なくなる仕事の予想

ガソリンスタンド

スタンドの減少で不便さが増し、それが原因で、車の需要を更に縮小させ、車検、修理の仕事も激減し、最後はディーラーに取り込まれると予想。

自然エネルギー関連

太陽光パネル事業が、中国勢に敗れ、産業育成の意味がなくなり補助金が打ち切られると予想。

塚本潔(経済ジャーナリスト)の予想

生き残る会社の予想

  • 1位:富士重工業
  • 2位:ソフトバンク
  • 3位:セブン-イレブン・ジャパン

あえて数を追わず、愚直に自社技術を磨き続ける富士重工業は固い。業界の異端児さながら、世界を部隊に異次元のビジネスを展開するソフトバンク。「変化し続ける限り飽和はない」とし、小売だけでなく、金融、PBまでも手掛けうるセブン-イレブン・ジャパン。企業の独自性が生き残りや発展のカギであると予想。

なくなる仕事の予想

小規模農家・兼業農家

TPPの影響を受ける。サラリーマン兼業で果樹園や野菜栽培の農家は、高齢化に加えて、TPPによるコスト競争に敗れ、離農者が続出すると予想。

中間管理職

大企業が管理系の削減に着手すると予想。

津田栄(経済・金融アナリスト)の予想

生き残る会社の予想

  • 1位:トヨタ自動車
  • 2位:ファナック
  • 3位:三菱重工業

海外で成長できる企業は生き残る事が出来る。トヨタ自動車は、北米だけではなく、今後はアジアや南米などの成長が高い地域での販売増が見込まれる。ファナックは、中国での需要増に期待したい。三菱重工業は、発電、航空、宇宙事業、ごみ焼却施設やトンネル掘削シールドなど、幅広く世界で売ることが出来ると予想。

なくなる仕事の予想

仲卸業者

ネットの普及や発展で、商品、製品、情報を仲介する卸売業は縮小化。TPP参加に伴い、日本の仲卸業の存在は、コスト増やビジネスの減速要因となるため、今後は中抜けしたBtoB、BtoCの取引が主流となる可能性が高いと予想。

金型職人

3Dプリンターの登場で、誰もが自前で、かつ低コストで金型を作れるようになると予想。

出川通(テクノ・インテグレーション代表)の予想

生き残る会社の予想

  • 1位:日立製作所
  • 2位:本田技研工業
  • 3位:三菱化学

「モノ造り」から「もの創り(イノベーション)」へと転換できつつある企業を選んだ。日立は総合社会インフラ創出企業、ホンダは創造型の企業、運搬機械創出企業、三菱化学は未来価値創出型の総合素材企業。これらの企業が残らなければ、豊かな日本は、2020年には存在しないと予想。

なくなる仕事の予想

中間管理職

アイデアを出せない調整、会議型の中間管理職は消えると予想。

一般事務、秘書

単なる連絡係は、情報機器などに置き換えられると予想。

倉庫作業員、工場労働者

いずれもオートメーション化による雇用減が顕著となる。さらに新興国への海外移転もあり、仕事は激減すると予想。

豊島逸夫(マーケットアナリスト)の予想

生き残る会社の予想

  • 1位:セブン-イレブン・ジャパン
  • 2位:日産自動車
  • 3位:東芝

セブン-イレブン・ジャパンは、これから増加する老人の一人暮らしに対応したサービスをすでに展開している。日産は、アメリカではトヨタ自動車に水を開けられているが、今後は中国であり、日産は中国に強い企業である。原発輸出が将来のドル箱ビジネスであることを考えると、原発ビジネス大手の東芝は、生き残りが必至であると予想。

なくなる仕事の予想

中野晴啓(セゾン投信代表)の予想

生き残る会社の予想

  • 1位:JR東日本、JR東海
  • 2位:TOTO
  • 3位:日立製作所

交通インフラは経済活動の基盤である。JR東日本、JR東海が持つ高速鉄道運行技術は、海外でも強力な競争優位性を持っている。世界的な生活水準の向上によって、TOTOの洗浄トイレには、独占的に市場を獲得出来る可能性もある。シェールガスをベースとした発電所建設需要は莫大で、日立はその主役となり得ると予想。

なくなる仕事の予想

小規模農家・兼業農家

TPP実施後の作物の流通は商社などが狙い、農協は急速に役割を終えるであろうと予想。

大手電力会社

電力自由化の趨勢は、グローバルスタンダードである。安価な電力供給は、日本経済再生の必須条件であり、早晩発送電分離が法制化され、抜本的な制度改革が起こるのは必定と予想。

中原圭介(エコノミスト、アセットベストパートナーズ代表)の予想

生き残る会社の予想

  • 1位:トヨタ自動車
  • 2位:三菱UFJFG
  • 3位:セブン-イレブン・ジャパン

仮にドル円が80円まで上昇しても利益を出すことが出来るトヨタ自動車は強い。三菱UFJは、盤石の財務基盤に加え、東南アジアや欧米にも進出し、海外拠点での売上向上もみ込む事が出来る。少子高齢化で内需低迷は続くが、外食需要を侵食して、増加し続けるコンビニは強い。セブン-イレブン・ジャパンは別格であると予想。

なくなる仕事の予想

自然エネルギー関連

原発再稼動がなくても、安価な天然ガスを使った火力発電により、売電価格が下落し事業としては成り立ちにくいだろうと予想。

金型職人

3Dプリンターは、国家プロジェクトで開発・発展が進んでいる。中小企業は早期の対策が必要であると予想。

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