【就職ランキング】識者が選ぶ2020年に生き残る会社と消える仕事

成毛眞(元マイクロソフト日本法人代表)の予想

生き残る会社の予想

  • 1位:トヨタ自動車
  • 2位:メガバンク
  • 3位:日立製作所

何が起きてもおかしくない時代に生き残りを占うのは難しい。あえて言うなら、絶対に痩せない日本の中核企業ということになる。日本に多くの雇用や下請け企業があるトヨタ自動や日立製作所はもちろん、金融システムの中核を担うメガバンクは国家が身を挺してでも守ると予想。

なくなる仕事の予想

大手電力会社

既存電力大手には、発送電分離が待ち受けると予想。

楡周平(作家)の予想

生き残る会社の予想

  • 1位:アマゾン・ジャパン
  • 2位:楽天
  • 3位:第一次産業

高齢化で圧倒的に伸びるのがITを駆使した宅配業。アマゾンや楽天の物流システムは、スーパーをも凌駕する可能性があり、買い物難民問題も解決する。一方で、日本経済に明るい兆しはなく、今後はお金よりも実物が重視される時代になる。食料を生産する第一次産業は安泰だと予想。

なくなる仕事の予想

レジ係

アマゾン、楽天などのネット通販が急速発展、普及しており、スーパーとの競合が顕著となると予想。

ガソリンスタンド

燃費の良い車の普及で、ガソリンの需要が縮小し、ガソリンスタンドの経営を圧迫すると予想。

藤和彦(世界平和研究所主任研究員)の予想

生き残る会社の予想

  • 1位:公益社
  • 2位:知能システム
  • 3位:体外受精クリニック業態

少子高齢化は、価値観を大きく変える。毎年死亡者は増加するので、葬儀会社の公益社は需要が増加する。今の若者は、葬儀会社への就職に抵抗がなく、人材も集まる。ペット型のロボットメーカーの知能システムは、一人暮らしの老人の福音に期待される。晩婚化で、体外受精クリニックは、今後も盛況であると予想。

なくなる仕事の予想

藤根靖晃(ティー・アイ・ダヴリュ代表)の予想

生き残る会社の予想

  • 1位:コマツ
  • 2位:JT
  • 3位:国際石油開発帝石

日本経済が仮に崩壊したとしても、この3社は生き延びる。コマツは強固なグr-バル体制を確立している。JTは、実は高い技術力を持った企業である。買収先ブランドの再活性化も得意とし、M&Aで新興国への販路も開拓している。国際石油開発帝石は、海外売上高比率が5割に達しており、隙はないと予想。

なくなる仕事の予想

証券アナリスト、ファイナンシャルプランナー

大資産運用時代において、アナリストは従来より深い調査分析が求められ、顧客との高い信頼関係も生き残りの条件である。ただし、給与水準が低下傾向で人材確保が難しくなると予想。

藤本誠之(SBI証券シニアマーケットアナリスト)の予想

生き残る会社の予想

  • 1位:はせがわ
  • 2位:シマノ
  • 3位:日本銀行

確実に増えると想定できるは、死亡者数である。仏具は特殊商品のため、価格競争が起こりにくく、業界トップのはせがわは、安定成長を見込まれる。自動車部品最大手のシマノは、エコ意識の高まりが追い風となる。電動自転車の増も見込める。日銀が破綻する時は、全ての日本企業が破綻していると予想。

なくなる仕事の予想

通訳、速記、ワープロ入力

2020年までの技術革新によって、音声の自動変化による文書作成が可能になると予想。

藤森徹(帝国データバンク情報部長)の予想

生き残る会社の予想

  • 1位:女性向け人材紹介業
  • 2位:資産運用コンサルタント
  • 3位:健康関連サービス業

キーワードは少子高齢化への対応。団塊世代の大量退職で労働力人口が激減するため、女性向け人材紹介業は有望である。高齢者中心の社会では、個人資産や健康の分野が注目される。特に、消費税をはじめ、所得税、相続税など増税が目白押しであるため、資産運用コンサルタントのニーズが高まると予想。

なくなる仕事の予想

レンタルビデオ

アップルのiTunesなど、コンテンツ販売は急速にダウンロード形式に移行している。レンタル関連事業も、ダウンロードする形態が徐々に主流になっており、従来の店舗型の記録媒体のレンタルは、衰退していると予想。

保田隆明(小樽商科大学ビジネススクール准教授)の予想

生き残る会社の予想

  • 1位:ソフトバンク
  • 2位:カルビー
  • 3位:ユニ・チャーム

時代の変化に対応するのはもちろんのこと、時代を作れる企業は最強である。ソフトバンクは気がついたら時代が同社に追いついたという状況を作る企業である。カルビーもユニ・チャームも、競合企業が内需低迷で苦しむ中で、いち早く海外展開を進めて企業であり、その果実は大きいと予想。

なくなる仕事の予想

参議院議員

財政再建への対応が遅々として進まず、社会保障の大幅カットが現実味を帯びる中、これまで以上に政治家自身も身を切る必要に迫られる。参議院の廃止による議員削減で手を打つというシナリオがあってもおかしくはないと予想。

真壁昭夫(信州大学経済学部教授)の予想

生き残る会社の予想

  • 1位:本田技研工業
  • 2位:京セラ
  • 3位:武田薬品工業

ホンダは、新興国のモータリゼーションをうまく取り込むうえに、航空機分野に参入するなど、高水準の企業戦略を持っている。IT関連製品が帰路に立たされる中、京セラの作る高機能の重要部材への需要は低下しないと予想される。M&Aでグローバル化に備える武田薬品工業にも期待が出来ると予想。

なくなる仕事の予想

郵便配達員

IT技術の進化とペーパーレス化の波が襲う。すでに年賀状が電子メールに置き換わっているように、ネットの普及により手紙の重要性が低下するだろう。その他、郵便物も宅配サービスに取って代わられる可能性が高いと予想。

オペレーター、コールセンター

通信関連機器の機能向上で、電話のオペレーターは不要になると予想。

訪問型営業

ネットを通じた商品やサービスの売買が急増するため、訪問型セールスの必要性が薄れると予想。

水野操(ニコラデザイン・アンド・テクノロジー代表)の予想

生き残る会社の予想

  • 1位:トヨタ自動車
  • 2位:東芝
  • 3位:三菱重工業

トヨタ自動車は、大衆車から高級車まで成功裡に展開する数少ない企業。高度な技術や開発の仕組みを持っているのも強みである。東芝は、インフラ、メディカルなど多角的に事業展開しており、短絡的なトレンドに左右されにく。三菱重工業も、航空宇宙、防衛産業など、息の長い事業を主力に持っており安泰であると予想。

なくなる仕事の予想

プログラマー

欧米では、海外へのアウトソーシングが進んでいる。システム開発の仕組みさえ構築されていれば、個々のプログラマーが日本にいる必要もなくなってくると予想。

オペレーター、コールセンター

すでにコストの安い地方都市か、中国をはじめとする海外に設置する流れとなっており、日本人以外で対応するケースはますます増えていくだろうと予想。

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