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免疫力を高める方法
人間というのは非常に難しいもので、お母さんなんかはいつもそれで悩んでいるわけですね。
子供に対して、甘やかせれば子供が増長する、ところが、あんまり厳しくすると委縮する。
だから、お母さんは毎日毎日悩みながら、
「きつくやりすぎたかしら」
「甘やかしすぎて将来ものにならないんじゃないかしら」
といった感じで、ずーっと迷いながら人生を送って、大変なんですよね。
しかしそれは、生物というものそのものが全部そうで、程度問題なんですね。
美味しいものを食べすぎると太ってしまうし、食べなすぎると抵抗力を失ってしまう。
お酒はまずい方がいい理由
私なんかは、いつもお酒なんかを飲む時に、「まずい方がいいんです」と言っているのはなぜかというと、おいしいお酒は飲みすぎてしまうんですよ。
自分の力で止めるというのは難しいんですね。
お酒は飲む前は、「今日は2合で行こう」なんて思っていても、飲み始めるとですね、飲みたくなってしまうんですよ。
ところが、まずい酒ですと、飲みたくないもんですから、自動的に途中で終わっちゃうんですよ。
こういうのはみんなそうなんです。
程度問題なんですね。
肺炎ですぐ死ぬ人の特徴
よく知られているのが、無菌室で生活してると、すぐ肺炎で死ぬと。
だから、パキスタンの子供はお母さんが、ある程度子供が成長すると、乾いた牛の糞が道路にあると、
「ちょっとあの糞を嗅いで来なさい」
というわけですが。
それは結局、免疫をつける事なんですね。
昔は、道路はミミズが山ほどいて、ミミズばかりではありませんが、そういった生物がいっぱいいて、その死骸が土に混ざる。
もしくは、ミミズの糞が土に混ざる。
その土がそのうち乾燥して、空気中に飛んで、それを人間が吸う。
といった事で免疫が付いたり、今で言ういわゆるアレルギーなどといった病気も防いで来たわけですね。
これはガンも実はそうでですね、ガンというのは他の病気とちょっと違うんですね。
人類が天然痘に滅ぼされない理由
他の病気というのは、自分の体の外から異物が入って来るんですよ。
例えば、ウイルスとか細菌とか、その他の異物が入ってくる。
この異物が入って来る事によって、多くは生物なんですけれども、戦って、その時に白血球とかリンパとか、なんとか細胞といったものがいっぱいあるんですね。
そういったヤツが立ち向かってですね、それで増殖を防ぐ。
毒素の量を減らして、なんとか生き延びるわけですよね。
ですから免疫があれば、天然痘なんかも撲滅出来るんですが、免疫がなければ、天然痘なんていうのは、すっかり人類を滅ぼすくらいの力があるんですね。
ですから必ず、自分の免疫を作っておいて、ウイルスと最近をやっつけなければならないんです。
しかしガンだけは、人間の体そのもののものなんですね。
血圧を下げるとガンになる理由
ですから、ガンの免疫系も他の風邪なんかの免疫と共通する所もあるんですけれども、一応、ガンの免疫系というのはちょっと独立しているんですね。
それで血の中にありますから。
だから私が言うんですけれども、あまり血圧を下げて、血流を下げるとガンになりますと言っているのはそれなんですね。
もう一つは、発がん物質が身近にあるという事なんですよ。
この発がん物質は、あった方がいいと言うとですね、みなさん「えーっ」と言いますけど、そんなに難しい事ではなくて。
ガンにならない程度の発がん物質が必要なんですよ。
医者が病気にならない理由
無菌室がダメなのは無菌だからダメなのであって、日常的な空間の中にウイルスもいるし最近もいると。
お医者さんが病気にならないのはそれですよね。
ずーっと薄いウイルス、薄い細菌に接しているわけですよ。
病気を発病しない程度の害毒というのが、非常に大切なんですね。
女性の乳がんが激増した理由
ところがね、なんか発がん性物質は無い方がいいって、まぁ学問的には本当にアホというか、そういう事を言う人がいるんですよ。
だから、一番大切なのは発がんしない程度の発がん物質に囲まれているという事が必要なんですね。
今はあまり大したことは無いと言われていますが、おこげなんかもそうだったかもしれません。
魚の焦げとかですね。
ガンに対しては、有毒そうな感じがしますよね。
それから、タバコもそうですし、副流煙なんかは特にそうですよね。
副流煙なんかも、ガンにならない程度の発がん物質だったわけですね。
ですから、女の人は乳がん、肺がんにならなかったと。
昔は2000人だったものが、今は13万人といった感じですからね。
だから、これもよく医学の方で研究して貰わなければいけないわけで、今みたいに発がん物質が入っているというと、目の敵のようにして排斥する人は、多分ガンになりますよ。
まぁ、本人がガンになるのはいいんだけど、まわりまで被害を及ぼしてはいけないわけです。
心理的ストレスが必要な理由
それから、もう一つはストレスですね、心理的なストレス。
これもストレスフリーといって、ストレスのない生活がいいように言いますけど、決してそうではないんですよ。
人間は心理的なストレスがあってはじめて、正常な心を保てるんですよ。
常にストレスがいるんです。
例えばお母さんが買い物に出ていたと。
すると、急に空が真っ黒になってきて、バーッと雨が降ってくる。
「あぁ、洗濯物をどうしたらいいの」
とかね。
子供に対する心配のストレスはいつもある。
そういうストレスですね。
職場におけるストレスなんかも。
ストレスが悪いという人が、これまたいるんですよね。
ストレスがいいわけです。
精神病にならない程度のストレスなんですよ。
ですから、ばい菌に対する抵抗力もガンに対する抵抗力も、ストレスもですね、病気にならない程度に接している事が大切なんです。
病気にならない程度がどういう感じかというと、自分の体が元気で、精神が元気なほど抵抗力がありますからね。
病気になりにくい。
という事は、強い毒物に触れてもいい、ストレスに触れてもいいという事になるので、ますます丈夫になるんですよ。
抵抗力を下げる最悪な行動
ところが、ばい菌を怖がって、ウイルスを怖がってなんか消毒、拭くやつがありますよね。
あんなのを使ってですね、酷い人になると、自分の座る椅子を消毒剤で拭いたり、電車のつり革を消毒剤で拭いたりしているような人がいますが、そんな事をしているとどんどん弱くなりますから。
だから、タバコを避けたり、副流煙を避けたりですね、そんな事をしていると、どんどんガンになりやすくなります。
ストレスもそうですね。
ストレスを避けて避けているとダメになるんですね。
ですから、小さい頃から子供にはですね、適度な汚さ、適度な発がん物質、適度なストレスの状況で育てながら、免疫力を強くし、それと同時に、日光浴、熱い風呂、軽い運動、勉強なんかをさせてですね、細菌に対してもウイルスに対しても、ガンに対してもストレスに対しても、基本的に強い体であるし、更にそういったものに接しているわけですね。
僕がケガが好きな理由
僕なんかは、ケガをすることがいい事なんじゃないかと思っていて、昔からケガをわざとするという事は痛くて出来ないんですけれども、なんか膝をコツンとぶつけたりですね、どっかで擦り傷をしたりするのは、好きだというか、苦にはしないんですね。
どちらかといったら、傷というのは体が一生懸命に、それを治さなければいけませんから。
その時に体の治し方というのを、もう一回思い出しますからね。
だから、非常にいいんじゃないかと思いますね。
人間を弱くしたがる新聞とテレビ
最近の生活で心配なのはなんといっても、清潔にしすぎ。
それから、ストレスなんかも言い過ぎ。
テレビとか新聞を見ていますとね、もう日本人をダメにしようと、一生懸命なんですよ。
タバコの副流煙なんかは、特にそうですね。
「あなたね、どのくらいの発がん性物質が、一番いいと思っておられるのですか?」
って聞いたらね、絶対に答えられないんですよ。
発がん物質は、無い方がいいと思っているんですよ。
発がん物質が無いという事は、
「あなたはガンにかかった方がいいよ」
という事ですからね。
ですから、元々、社会を指導するというか、社会になんか言うような勉強もしていない、考えも巡らせていない。
綺麗ごとを言えばいいような人達というのがいてですね、それが、無菌室とはさすがに言えないのですが、
「発がん性物質は排除せねばいかん」
「ストレスは無い生活がいい」
って言うんですよね。
もう少し、人間というのを全体から見て、言うような事を言うという事が、非常に重要ではないかというわけですね。