中野信子 頭が良くなる大人も楽しめる2冊の漫画!東大出身 脳科学者のおすすめ!

漫画を読むと頭が悪くなるのか?

子供の頃、

「漫画ばっかり読んでいたら、頭が悪くなる」

「もっと、本を読みなさい!」

と親に叱られた経験はありませんか?

確かに、読むと頭が悪くなりそうな、くだらない漫画が氾濫しているのも事実です。

ですが、本当に頭が良い人が書いた漫画は、本では学ぶ事が出来ない、多くの事を学ぶ事が出来ます。

手塚治虫先生の作品である、火の鳥やブラックジャックなどは、そのいい例ですよね。

また、現在でも国民的な人気漫画であるワンピースやキングダムなどを、文章だけで今以上に面白く伝える事は困難でしょう。

要するに、漫画一つをとってもピンキリですので、素晴らしい漫画とどうしようもない漫画を、素早く見極める必要あります。

50代や60代の大人が読んでも面白い漫画

一冊目:静粛に・天才只今勉強中! 倉多 江美 (著)

一冊目は歴史漫画です。

フランスはナポレオンの時代に警察大臣を務めたジョゼフ・フーシェという人物の生き方が非常にユニークで、今を生きる私たちにもとても勉強になる所が多いです。

漫画内では、ジョゼフ・コティという人物で描かれていますが、フランス革命の始まりからロシア革命を描く、ベルサイユのバラの世界をもっとシブく描いたような作品です。

ナポレオン・フランス革命時代は、「誰かの為に」生きる事を熱狂した時代であり、そのために起こってしまった粛清の数々…

「誰かの為に」に従わない人は悪であるとされ、粛清が怒った苛烈なフランス革命時代…

その時代を、ジョゼフ・フーシェは非常に巧みに生き延びます。

フーシェがなぜ警察大臣になったのか?

フーシェは、あらゆる人々の情報を握り、それを巧みに使い、時には誰かを脅し、時には誰かを助ける事もし、自分は生き延びるという巧みな戦略を取ったのです。

ジョゼフ・フーシェはいかにして、苛烈な時代を生き延びたのか、その巧は方法を、この漫画から学ぶ事が出来る、大人も楽しめる非常にシブい漫画です。

誰もが足を引っ張りあうという血みどろの世界で、最期まで生き残った主人公は、実は非常に良い家庭人でもありました。

フーシェの政治家としての冷酷な側面と、よき家庭人であるこの両面性というのも、また非常に面白みがあります。

読みごたえがある全11冊で物語も完結しています。

二冊目:虹色のトロツキー 安彦 良和 (著)

二冊目はガンダムで有名は安彦良和氏の作品

昭和初期の満州国を舞台に、当時メキシコに亡命していた革命家レフ・トロツキーを満州に招こうというトロツキー計画がありました。

そのトロツキー計画とノモンハン事件をモチーフとした漫画です。

実際に起こった事件に肉付けした漫画で、登場人物が自分の由来、血筋、イデオロギー、人間関係に翻弄されながら、どうすれば幸せに暮らす事が出来るのかを、葛藤し嘆き苦しみ、時には命を落とす…

非常にリアリティがあり、興味深い漫画です。

満州国の時代などの近現代史は、受験であまり出題されないということもあり、学校で勉強する機会が少ない、知らない現実を鮮烈に学ぶ事が出来ます。

当時を生きた人間もそして私たちも、全く断絶された関係ではなく、戦争をどこかで期待していたという部分があり、戦争がある事によって生きていく事が出来ると信じていた人も存在したという事実…

恐慌からなんとか景気を良くしたい、より良く生きていきたいという意思の発露としての戦争が行われた時代でもありました。

そのような時代の中で、どのようなドラマがあったのかを描かれた作品です。

日清戦争、日露戦争に勝利し、負け知らずだった日本…

日本にはどのような空気が流れていたのか、垣間見る事が出来るでしょう。

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