日本を衰退に導いた小沢一郎の計画
私が今、気になっている事が2つありまして。
ウクライナのホットな問題もあるのですが、米中問題など、色々な問題を考える上で、やっぱり、事は単純ではないなと。
単純に入ってしまうと、日本の運命を考える上で、間違えるという所があって。
最近私が使っている表現は、嫌な表現だと思いますが、米中にしても下半身は一体。
上半身で、政治的、軍事的、あるいは人権問題でいがみ合って、戦っているという事ですね。
ご存じだと思いますが、トランプと習近平が、散々遣り合っている時に、中国にとって、一番の命綱は、実は、石油なんですね。
あの2020年に、アメリカから中国への石油の輸出は、3倍になっているんです。
アメリカは、今もそうですが、イラン等から輸入について、一切妨害していないですね。
ここがやっぱり、ひとつ表れているかなと。
あの時、ムニューシンは、本当にデカップリングしちゃうような事があったら困るから、アメリカから石油を大量に中国に輸出するんだという発言までしているという事ですね。
米中の貿易摩擦、貿易交渉って、アメリカから、もっと輸入しろよと。
石油を含めて、もっと輸入しろよと言っているのが争点ですから。
根幹部分は、下半身部分は、決して、デカップリングじゃないんですね。
最近はやっと、金融の面で絞りはじめましたけれども、当時は、香港とか色々な所を通じて、FRBが資金流入を、色んな方法で中国にしていましたから。
金融も最近は絞っていますけれども、それはでも、あくまでも政治、軍事的な上半身の対立の一環という事で。
例えば、資本関係も大事で、携帯事業で、世界でナンバー2のXiaomiという大企業。
あれの資本、グローバルバンクわですね、シティーバンクをはじめ、香港HSBCとかですね、モルガンとか、これらが57%なんですね。
それから、中国の企業で、最大の時価総額の、テンセントの主要株主は、プロサスというオランダの投資会社で、筆頭株主。
で、オランダですけれども、南アフリカルーツの会社ですね。
まさにあっちの世界なんですね。
というような事は、ちょっと外せないなと。
ソフトバンクが、中国のアリババに投資をしていますが、あれは、直接ではないんですね。
ケイマン諸島とか、色んな事をやってですね。
テンセントも、オランダのプロサスが筆頭株主で、その登記上の本社は、英領ケイマン諸島ですよ。
そういう2つ、3つを通してやっているものなんですね。
北海道とか、今、日本の土地を買っている、あれもこのやり方です。
直接、中国企業が買うなんて言う事は、もちろんそれもやっていますけれども、もの凄く狡猾にやっているわけですね。
それで、ちょっと気になるのが、単純ではないなと思うのは、ロシアの問題ですけどね。
ロシアは、プーチンは『悪』だというこの言説は、全くの間違い。
とはいえ、ミンスク合意は守るべきだし。
それから、彼は反グローバリズムですね。
ただこれが、単純ではないなと思うのは、あそこにも世界最大級の石油会社があって。
プーチンの、すぐ下に、ロスネフチってありますね。
今回、中国に輸出の契約も、追加でやっているんですね。
あそこの主要株主は、BP、ブリティッシュ・ペトロリアムなんです。
BPが2割持っていて、そのBPの主要株主は、JPモルガンですから。
皆さん、ご存じだと思いますけど、ロシアのロスネフチの会長は、ドイツの元首相のシュレーダーですから。
だから、僕がちょっと分からないのが、ノルドストリームツー、ってあるでしょ。
ロシアからのガスのパイプラインですね。
あれを、トランプが絶対に駄目だとノーを出したんだけれども、バイデンはオッケーを出しているんですね。
建設から完成まで。
だから、不思議なんですね。
ロシアに作らせて、自分たちが取るつもりでいるのかどうなのかと。
という、下部構造の話をしたんですけど、政治的、軍事的な問題の下部構造にも、気を付けなければいけないんだと。
もう一つ、最近気を付けなければいけないと思っているのが、色んな問題に絡んで来ると思うのですが、シオニズム。
いわゆるイスラエル主義ね。
これは、グローバリズムユダヤの隠れ蓑だと思っているんですね。
それによる本質的な働きが、歴史的にあるわけですね。
そういう機能もある。
トランプさんというのは、大変、イスラエル系のユダヤといいますか、反グローバリズムと実際に言葉でもいいながら、イスラエル系のユダヤとは、大変に近しい人だった。
支えていたのも、実際に、そういう人たちという部分もあって。
歴史的な事を見ると、はっきり分かるんですけどね。
イスラエルは、ユダヤのグローバリズムの戦略上の駒ですね。
ですから、現象面で一番分かりやすいのが、ワクチンですよ。
ほぼ100%打っているじゃないですか。
3回目、更に4回目と。
これが現象面で分かりやすい事であって。
イスラエルは、ユダヤ人の、ユダヤ教の魂のホームタウンですけどね。
それと同時に、イスラエルは、グローバリズム戦略の駒であると同時に、シオニズムは、グローバリズムユダヤの、一つの大きな隠れ蓑という機能は、あると思うんですね。
彼らはプロパガンダでですね、別だというふうに、世界的に喧伝していますが、別に悪いと言っているわけではなくて。
そこを見間違えると、日本の運命を間違えるという気がしますね。
隠れ蓑というのを、分かりやすい表現で言えば、例えば日本で盆踊りに行ってみたら、実はそこは盆踊りだけど、自民党と公明党の、集いだったみたいな感じで。
シオニズムだと言ってみたら、実はそこは、グローバルユダヤの結束場所であったと、いうような事ですね。
ちなみに、トランプというのは、例えば、注射の問題に関しても、支持者には無理強いしないんだけれども、いち早く推進したのは彼ですし。
しかもこれは、いいものだと言っているわけであって。
それは、広範な8000万人の支持者からも、おかしいんじゃないかと言われていると。
折り合いを、色々とつけながら、という事なんですね。
一方では、過激な多文化共生主義をトランプは否定するんだけれども、一方ではユダヤ主義について、非常にいい顔をすると。
これを突き詰めると、当然、矛盾なんだけれども、そこはうまく折り合いをつけていると。
うまく折り合いをつけながら進めていたけれども、やり過ぎたので、2期は駄目だと。
更に、グローバリズム勢力内は、一枚岩ではないという事ですね。
前回、1995年問題という事で、ここから日本はおかしくなって来たと。
小選挙区制とか消費税とか。
あの頃の日本を見てみますと、政治的には、首相で言うと、竹下、宇野、海部、宮澤、細川、羽田、村山と。
1987年~1996年。
まぁ、はっきり言うとですね、竹下、宇野、海部、宮澤、細川、羽田、村山というのは、ちょっと言葉は悪いですけど、無能です。
吉田首相から、今に至るまでおかしいですけれども、特にこの重要な曲がり角の時代に、何もしなかったという事ですね。
無能な政治家を、国民が選ばされたという事なのですが。
特に、世界的にも時代の変わり目で、ソ連の崩壊と、東欧の崩壊があったので、大変なチャンスを、やり過ごしたと思うんですね。
この大変なチャンスを、絶対に日本の物にさせないぞというのが、グローバリズム勢力とアメリカの意向であって。
まさに、そのものに嵌った、竹下、宇野、海部、宮澤、細川、羽田、村山だと思うので。
やり過ごした、戦略的なチャンスというのは、私なりに思うのは、一つは、日本型経済は、かつて、うまくいっていた。
うまくいっていた日本型経営の、維持発展をしなければいけないんですよ。
でも、ここから、否定に入って行っていますよね。
それから、東アジア円ブロックの形成ですね。
やっぱり、マネーですからね。
まさに、円が強力だったわけで、バブルがあったけれども、1980年代後半ですね。
これを活かさない手は無かった。
志のある役人なども、多少は、いたらしいですけど、全部潰されたみたいですね。
それから、今の問題にも繋がっていますが、東ヨーロッパ、ロシアの再建という、もの凄く前向きで膨大な資金需要があったわけで。
そりゃあ、ロックフェラーセンターなんかを買うのであれば、海外のリゾートを買うのであれば、そっちに投資すればですね、今頃、東欧とロシアと日本は、非常な紐帯で結ばれていたはずだと思いますね。
北方領土四島も、あの時は、お金の資金援助で、戻ったと思いますね。
だから、圧倒的に日本はお金が余っていたんだから、そういう戦略的な使われ方をするだろうと。
それを阻止しようというのが、グローバリズム勢力の意向だったんだけれども、この竹下、宇野、海部、宮澤、細川、羽田、村山には、全くそういう意識が無かったという事ですね。
彼らが一番気にしていたものは、なんだったのかと。
朝から晩まで気にしていた事、それわですね、小沢一郎です。
もう一度言うと、竹下、宇野、海部、宮澤、細川、羽田、村山は、小沢一郎が、もしかしたら自民党から出るんじゃないかとか。
小沢の面談に合格しなきゃ、総理になれないとか。
宮澤総理がそうですよね。
細川、羽田、村山あたりは、言うに及ばずと。
ですから、小沢一郎の事ばっかり気にして、日本のこの大きな歴史的な変わり目で、何も出来なかったのが、彼らだと思うんですね。
という認識を、私は持っています。
小沢一郎が作った『日本改造計画』、それから今の、「わたしは、人民解放軍の野戦軍司令官」
という発言。
実際には、今も、野党連合の後ろには、小沢一郎がいますから。
今の政治状況にもそのまま繋がる、原点なんですね。
何が、小沢一郎に力を与えてるのか、それが大事なんですね。
小沢一郎の『日本改造計画』
別名、『日本解体計画』
これの中を見るとですね、どういう事が書いてあったのか、本文のエッセンスですけれども。
1993年、第1刷りですけれども。
「なぜ小選挙区がいいのか」
「身近なことはすべて地方で」
「参政権も地方で、権限も財源も移す」と。
「国連中心主義の実践」
「自ら積極的に市場開放」
「正確な歴史認識を」
何が正確な歴史認識かというと、
「過去の侵略 侵略されたアジア・太平洋地域」
というのがキーワードですね。
「日本外交五つの指針」の中で、やっぱりと思うのは、この言葉が入っていますね。
「新世界秩序作りに 積極的に参加」
「個人を大切にする社会を」
キーワードは個人ですよ。
「国民の祝日を増やす」
これは明文で書いてあるんです。
例えば、「正月は7日までを休日とする」
年末から7日まで休んだら、仕事を忘れますよね。
かつ、「秋の ゴールデン・ウィークを作る」
彼が、ここから言っているんですね。
「企業も個人も自己責任で」
だから、このまさに日本改造計画、日本解体計画通りになっている。
全部、今に続いていますね。
これだけでは終わらないんですよ。
小沢一郎の「日本改造計画」は、英文に翻訳されて、アメリカで出版されているんです。
「BLUEPRINT FOR A NEW JAPAN」
日本でも再版された、英語版の帯を見ると、「小沢一郎が世界に問う CIAも異例の緊急前文翻訳」と書いてあるんですよ。
1993年の5月に小沢一郎が出して、英文版は、1994年の1月に出ているのですが、「CIAも異例の全文翻訳」した、日本の改造計画、ブループリントだというんだけれども。
これは、ブラックジョークで。
CIAが原文を書いて、講談社が、出版社が緊急翻訳しました、というのが実際の所で。
それで、話はここからなんですよ。
これの中を見てみるとですね、これが凄いんですよ。
キッシンジャーとかが、推薦文を書いているんですけれども、序文を、2ページに渡って書いている人物がいるんですよ。
この英語出版の本、それは誰かというと、ロックフェラー4世なんですね。
だから、1993年、94年、95年なんですよ。
で、この英語版に、「1994年、アメリカ版に寄せて」というのを小沢一郎が英語で書いているんですね。
CIAが書いて、講談社が翻訳したのかもしれないですけれども。
そこの所から、留意すべき事を拾ってみますと、
「ペリーの黒船が、250年の鎖国の眠りから日本を目覚めさせてくれた」と。
やっぱりでしょ。
こうやって、刷り込むんですよ。
「日本人は失われた250年を取り戻すために懸命に働いた」
だから、この本が、失われた20年、30年を作ったんですね。
ひょっとしたら、失われた20年、30年ではなくて、失われた250年かもしれない、彼らが狙っているのはね。
そして、小沢さんが序文で語っているという事で、
「アメリカの寛大さと温かい支援が、日本が灰から立ち上がるのを助けてくれた」
要するに、日本への大空襲と、原爆ですね。
から、立ち上がるのを助けてくれたと。
誰が、灰にしたのか、という事ですけどね。
「自民党支配は終わった。政治改革法案の成立が日本の諸改革の出発点となる」
丁度これは、自民党を下野して、連立政権が出来た直後なんですね。
ここに全てが入っていますね。
政治改革法案というのは、小選挙区制の事ですよ。
政治改革法案の成立が、日本の諸改革、日本の改造、日本の解体の出発点となるというふうな事ですね。
ロックフェラー4世の序文ですね。
「小沢氏は、自民党を離党して、細川内閣での選挙制度改革で大きな役割を果たし、貿易の自由化を委ねられた」と。
彼にとって大事なのは、まず、貿易の自由化なんですね。
「小沢氏は、中曽根元首相と同様に地方分権、規制緩和を提唱している」と。
だから、中曽根さんの位置づけというのは高いんですね、彼らからすると。
竹下と小沢が、田中角栄を倒したというのも、アメリカ発でしょ。
ロッキードも。
全部繋がっていますよね。
「小沢氏の新しい日本のキーワードは、個人」
「会社からの自由、性別からの自由、規制からの自由」と。
他にも書いてあるんですけどね。
1993年、1994年から言っているわけですね。
田中角栄を葬って、竹下、小沢がこういう政治行動を起こすっていう所から、もう、ちゃんと戦略的にスケジュールされているわけですね。
そのための小選挙区制であり、この前の消費税ですね。
「私、ロックフェラー4世は、日本の不正貿易、複雑な流通システム、農業と工業の保護を、非難する」と言っています。
非常にきつい口調で。
「小沢氏の提唱する日本の未来は、日本人やアメリカ合衆国のためだけではなく、世界の国々のためでもある」と。
日本改造計画は、本来であれば、日本人の為の改造計画であるべきですよ。
それ以外、あり得ないでしょ。
連立政権を作る、選挙に向けて出した本だから、100%日本人の為の改造計画だっていいわけですよね。
ところが、英語版の序文では、ロックフェラー4世が、まさに小沢一郎と意思疎通で書いた序文で、小沢氏の提唱する日本の未来は、日本人やアメリカ合衆国のためだけではないと。
『世界の為』って何?っていうね。
ロックフェラーが日本をこうしたかった、こうしたいというね。
その通り、動いちゃっていますからね。
しかも、宣言してやっているわけであって。
多くの日本人は、目くらましに合っちゃうわけですね。
その事は、もう一度、思い起こさなければいけない。
今の、野党連合の問題も、小沢一郎が全部後ろにいますよと。
新しいれいわ新選組とか、維新とか、色んな事を言っているけれども、全部実は、小沢一郎が後ろにいますよと。
なぜ、孤立しているはずの小沢一郎が、掘り出されて、依然として力を持っているのかと言ったら、このバックの力ですね。
ロックフェラー4世が、ここまで書いているという事は、そもそも細川首相だってね、イチ熊本県知知事が、なんで突然総理大臣になるのかという、不自然さがあるわけで。
何かもっと、大きなバック、パワーが無ければ、そういう流れにはなり得ないですよね、普通は。
メディアも急に細川押しでね、人気を煽り立てましたからね。
これはもう、ロックフェラー4世が、細川連立政権、小沢一郎は、オッケーですよと。
非常に巧でしょ。
日本版の日本改造計画には、ロックフェラー4世の序文は入っていませんから。
非常に巧だという事ですね。