テレビが水害でつく観測史上初の嘘!温暖化対策で無駄に使った80兆円!武田邦彦

テレビが水害でつく観測史上初の嘘

最近では、メディアだけの責任ではなく、気象庁とか自治体にも、責任があるのですが、大雨が降ったり台風がやって来ると、すぐに、「命を守る行動を取らなければならない」というような事が叫ばれるようになりました。

「早めに避難しましょう」

などといった事ばかり言っているわけですが、攻撃、つまり災害からの攻撃ですね。

台風であったり、大雨や地震、火山、噴火といった災害。

こういったものからの攻撃ですよね。

これは私たち、日本国民に対する攻撃なのですが、この攻撃に対しては、防御が出来ているのかどうかによって、命を守る行動や、早めに避難するといった行動は、大きく変わるわけですね。

さすがに、先日起こった、山形の方の川の氾濫ですね。

「振り始めてから113ミリ、観測史上初めて」

という文字が画面には表示されたのですが、あまりにおかしいと思ったんでしょうね。

アナウンサーもコメンテーターも、スタジオのどの人も「観測史上初めて」とは、一切口にする事はありませんでした。

それはそうでですね。

雨が降り始めてからの総雨量が、113ミリだったかな、そんなのはですね、観測史上初でも、最高でもなんでもありませんよ。

この観測史上最高という間違った表現については、また別の機会に説明いたしますが…

これは完全な嘘ですからね。

災害の攻撃に対する防御

ここで、もっと大切な事はですね、攻撃がどのくらい大きければ、一体誰がどう防御するのかという問題です。

まず第一に、大雨があって川が氾濫すると。

これは、基本的には住民側の問題ではなくて、治水側の問題なんですね。

川がまず何年に一度くらい氾濫してもいいのか、まず決めるわけですよ。

10年に一度は仕方がない、であったりですね。

例えば、ベトナムのメコン川のようなところであれば、毎年氾濫しても仕方がない。

オーストラリアのブリスベン川であれば、10年~20年に一度の氾濫は仕方がない。

それぞれによって、対策が異なるわけですね。

例えばベトナムのメコン川であれば、家を高床式にしておいて、洪水が始まったら、みんなで家の上に退避すると。

洪水の高さも、全て把握していますから、それで補うということですね。

また、オーストラリアのブリスベン川の場合であれば、10年から20年に一度氾濫するため、川の上流に観察地点を設置して、氾濫の兆しを通報する施設もあります。

そして、いざ氾濫しそうだという事になれば、6時間とか10時間前に、下流の住民に通知が行き、下流の住民が荷物を二階に上げる。

そして洪水が始まれば、一階は水浸しになってしまう。

やがて水が引くと、修理人がやって来て修理をすると。

その保険には、みんな加入していると。

10年~20年に一度の事なので、むしろこの方法がいいと。

まぁ、こういう風になっているわけです。

災害によって対策は異なる

つまり、川の性質もありますし、雨の量もあるなど、様々なケースがあるため、ブリスベン市ならブリスベン市が、どう守るのかという事が、決まっているというわけです。

たとえ雨が激しく降ったとしても、例えば名古屋だとすれば、名古屋は確か、以前は、降り始めてから数時間で350ミリを超えたら、下水道が溢れていたんですよ。

ところが、10年か15年前に大洪水を経験してから、それを機に、500ミリに変えていると思うんですよ。

それで、今のところは、殆ど浸水する事は無くなりました。

今残っている浸水は、テレビがまたいい加減な放送をしていましたけれども、ある地域が、周囲に対して低いんですね。

まだここは治水が出来ていないため、ある程度の雨量があると、必ず浸水してしまいます。

これは、床下浸水くらいになります。

ここはかつての木曽川の底にあたるところですので、土地自体が周囲より低いんですね。

これをどうするかって言う事なのですが、いろいろと考え方がありますね。

そこには、もう住宅を作らないという防御の方法もありますし、周囲に堤防を作るという方法もあるでしょう。

一番まともな方法としては、排水の速度を上げてですね、水はけをよくしておくと。

低い土地というのは、全国どこにでもあるものですから、それに応じて行うわけですね。

大雨だからといって災害になるとは限らない

テレビでアナウンサーと気象予報士が、こんなに雨が降って大変ですね、などと言っているのですが、土砂降りになったからといって、災害になるとは限りません。

何ミリで設計されているのかという事が問題なのです。

その町が、何ミリの雨まで大丈夫なように設計されているのか、その設計が適切なのかどうかという事を、まずは報道すべきなんですね。

設計していた以下なのに、水害になったのか?

それとも、設計していた以上になったので、水害になったのか?

もし、設計していた以上になって水害になったのであれば、設計は何年に一度を雨を想定していたのかという事を報道すべきなのです。

それが妥当だったのかという事を検証する事で、はじめて、いわゆる異常気象だったとか異常豪雨だった、という事になるわけですね。

日本に大雨が降る事は決まっている

日本はね、もう決まっているわけですよ。

雨は相当降るわけです。

雨が相当降るからこそ、稲が沢山育ち、それを食べる文化なわけですからね。

台風はもちろんやって来るんですよ。

異常とはどのくらいなのか?

異常というのはどのくらいなのかという事なんですけれども、今から50年くらい前の、長崎豪雨や諫早豪雨といったのを標準とすると、降り始めから1500ミリくらいを超えるまでは、まぁ異常とは言ってはいけないでしょうね。

つまり、日本列島は、そのくらいの雨は降るという事なのです。

それに対して、もしも税金が無くて、治水工事が出来ないというのであれば、税金を治水工事にまわすかどうかという議論をしなければなりません。

温暖化対策で無駄に使った80兆円

私がよく言っているように、温暖化対策で80兆円も税金を出したわけですけれども、その80兆円は、CO2の削減という、温暖化ガスの削減に使われたとされています。

ところがですね、温暖化ガスというのは、アメリカと中国が出している限りは、日本がいくら逆さまになってもですね、日本人が全員死んでもですね、全然関係なく気温は決まってしまうわけですね。

ですから、温暖化ガスの削減に投入した、税金の80兆円というのは完全に無駄なんですよ。

見当外れなわけですね。

その80兆円なら80兆円をですね、20年間で80兆円ですが。

80兆円を治水工事に使ったらですね、災害の殆どは起こらなかったと思うんですよ。

ですから要するに、命を守るとか早めに非難するとか、異常気象であるとか、観測史上初めてとか、一体、どういう目的でその情報を流しているのかという事ですね。

情報操作をするというのでは無いですよ。

情報の操作をするのではなくて、情報の流し方ですね。

設計値が分からなければ対策が取れない

この間のように、降り始めてからたった113ミリで川が氾濫したという。

どのくらいで設計していたのかという問いには、誰一人答えない。

だから、そもそも、設計値が分からないわけですからね。

どんなものでも、設計があやふやであれば、やはり事故は起こるわけですよ。

例えば、車がありましたと。

50キロ制限の道が普通ですよね。

高速であれば80キロ~100キロ制限。

じゃあ、普通の道を50キロで走ったらブレーキが効かなかったと。

よくよく調べたら、時速10キロまでしかブレーキが効かない自動車を、自動車会社が売っていたと。

そんな事があったらだめなわけですよ。

つまり、どんなものにも適正な治水工事や、適正な設計基準というものがあって、それを上回っているのかどうかという事ですね。

想定外

福島原発の時から話題になりました「想定外」

想定というのは、そもそも適切だったのかという事ですね。

あの時はまぁ、5.8メートルかなんかを超える津波は想定外だと。

でも、それについては随分と疑問が提示されましたね。

6メートルくらいの津波は随分あるのに、それを想定外としたのか、という事で、後はもう、原発をやりたい人たちが、随分と頑張って、うやむやになっておりますが。

命を守るとか、避難するという前に、攻撃に対して防御が一体どうなされているのか、まずは議論しなければならないという事を、ここでは強調しておきたいと思います。

参考図書:武田邦彦の科学的人生論  
 
 

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