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癌はいつから存在するのか?
今では当然の病気の一つになっているガンですね。
これはまぁ、今から私なんか思い出せば、50年くらい前ですかね。
もちろん、それまでも癌という病気はよく知られておりまして、医学的にはものすごく注目されていたわけですけれども、一般の人がガンに注意するといった事は無かったんですね。
寿命が延びてきたこともあり、戦争でバタバタと若い人が死んでいるうちは、ガンどころでは無いんですけど、それなんかも一段落した頃にですね、ガンが騒がれるようになりました。
そして、身近な人が若くして悲惨な死を遂げるのを見てですね、非常に多くの人が、恐怖心に駆られたわけですね。
最初は非常に乱暴な手術が行われて、随分と多くの人が命を落としたわけですね。
テレビが煽った発がん性物質の嘘
テレビなんかは視聴率を稼ぐために、今から考えればそうなんですが、発がん性物質というのをものすごくやりましたね。
例えば、典型的なのがご飯のおこげみたいなやつがそうなのですが、今ではおこげなんかは、ガンにあんまり関係が無いという事で、否定されたりしておりましてね。
だいぶ様子が変わってきたわけですね。
進んでいる癌治療の実情
段々と落ち着いてきまして、現在では胃がんとか乳がん。
胃がんは昔、すごく多かったんですけど、だいぶ予防措置も出来るようになって、解消してきました。
乳がんはですね、この胃がん、乳がんというのは、主に男性と女性の若くして命を落とす一つの問題点ですから、大変に今後の研究が期待されるわけですね。
たばこと肺がんの関係なんかでは、社会的な嘘といいますか、データの解釈間違いとか、それが利権と結びついたり、政治家が暗躍したりという事で、大変に歪んだことにもなっているわけです。
ところで、そういった暗い歴史を背負ったガンなんですけれども、最近はですね、随分と進んできまして。
癌にならない生活様式
ガンにならない生活様式というものがあるのではないかという事で、随分とそういった研究が行われてきているわけですね。
一番極端にはですね、人間の体というのは、元々が、自分で自分を処理できるようになっていると。
私なんかもこの防御系、私は生物ではありませんが、材料系の防御としてはですね、例えば紫外線による皮膚がんの発生というような点ではですね、アメーバのような原生動物ですと、だいたい5段階の防御系を持っているんですけれども。
人間くらいの行動動物になりますと、10段階、20段階といったですね、非常に多種類の皮膚がんの防御系を持つようになっているわけですね。
ですから、科学的に考えますと、人間という生物が普通に生活をすれば、ガンにならないという考えも、悪くはないという感じはするんですね。
それから、いくつかの特徴がありますね。
現代人の免疫が衰えている理由
癌細胞が体の中で出来かかると、それを色んな体の中の、最近ではNK細胞などと言うんですけれども、いろんな機構がですね、初期的なガンを防御するわけですね。
こういったTNFみたいな、血中のガン壊死因子などもそうなんですけれども、そういったものがあると。
そうすると、いわば大雑把に一般的に言えば、免疫系という事になるのですが、免疫系をいつも高めておればよいと。
ところが、現在の都会的な生活ですと、免疫系が衰えますね。
例えば、家の中が雑然としているだけで、免疫系が落ちる。
もしくは、お風呂の温度を低くすると免疫系が落ちる。
心配事も、ストレスも免疫系が落ちると、こう言われていますね。
例えば、お風呂なんかは縦割り行政医療の一つの問題ですね。
熱いお風呂が体に悪いの嘘
熱いお風呂がいけないと盛んに言われましたけれども、熱いお風呂がいけないのは、単に血圧とか、そういった血管障害、心疾患なんかを考えただけのものは、ぬるいお風呂の方が、それはいいんですね。
それからもう一つ、お金の余裕の無い人の方は、熱いお風呂がダメだとも言えるんですね。
ちょっと、言い方が難しいのですけれども。
脱衣所とですね、お風呂場が十分にあったまっていれば、熱いお風呂でも別に構わないんですけれども、脱衣所いとお風呂場がすごく冷たい時は、そこからドボンとお風呂に入ると、温度差が急激になって、危ないという事になるわけですね。
これについては、まだ随分と考えなければいけない事があってですね。
「じゃあ、サウナはどうなの?」といつも聞かれるんですけど。
「サウナの場合はどうして大丈夫なんですか?」
「温度差あっても大丈夫じゃないですか?」
と、こう言われるわけですけど。
北欧なんかは、熱いサウナに入った後、雪の中で、こう肌をこするわけですね。
温度差による健康法ですから。
これも、十分につじつまが合わなければいけないんですね。
こういったご質問を、普通の方がされるという事は誠に健全で。
煙草を吸う人が減ったら癌が増える
煙草を吸う人が減ったらガンが増えると、いうような事とかですね、そういう事を全部説明するまでは、本当の良心的は科学者、良心的な医者というものは、満足しないわけですね。
一つは人間そのものが、ガンになるような体ではない。
体の免疫を高める方法
第二に、やっぱり免疫系というものを活発にしとかなければならない。
そうすると、熱い風呂に入る、深呼吸をよくする、適度な日光浴をする。
つまり、これは言ってみればどういう事を言っているのかというと、人間の本来の生き方ですね。
人間は、ある程度日光浴をするのはもう、当たり前というか、日光に当たりながら生活をしていたわけですからね。
それから、野原で深呼吸をしながら生きていたわけですね。
酸素も十分に取り、そういう中で生活をしてきた。
軽い運動なんかもそうですね。
それから、すっきりとした家なんかも、今みたいに物が豊富な時代を過ごしてきたわけでは無いですので。
本来、人間はガンにならないという話と、熱い風呂とか深呼吸とか日光浴というのは、同じことを言っているように思うんですね。
縦割り行政医療と皮膚科の弊害
日光浴でも、縦割り行政の悪いところがあって、皮膚科の先生が日光浴がいけないと言って、非常に日光浴を気にしていた時代があるわけですが。
これも、皮膚だけを考えればという事でですね、縦割り医療の一つの弊害ですね。
そういう事を総合しまして、現在ではガンにならないという生活があるのではないかと言われていますね。
癌の原因が遂に判明!
お亡くなりになった安保徹先生なんかは、若いうちは発酵系でエネルギーを得るし、歳を取るとミトコンドリア系に代わっていくので、そういった人間の年齢の変化に合わせて、健康な生活を送る方がいいとおっしゃっていますし、
それから、老人医療センターの鳥羽先生なんかもですね、アンチエイジングというものは、あんまり過度にやってはいけないんだと。
自然と歳を取る場合はいいけど、アンチエイジングをするとそこに無理がかかるというふうに言っておられますが、両先生ともにですね、同じような事を言っておられるような気がします。
科学者の目で見た癌にならない方法
私のように、直接医療には携わっていないけれども、科学者という立場から見るとですね、最近はガンにならない生活の一つの方法は決まっている。
それは一つはですね、非常な無理をしないという事ですね。
非常な無理というのは、もうこれは辛いと、辛いと思うから辞めたいと思うときにもう一個やるという事ですね。
夢を持ってやるとか、頑張るという事はいいんですけれども、それを超えるような事をやるという事が一つあります。
それから、家の中があんまりにもゴタゴタしていたり、それから、何でもかんでも思い出すようなものが雑然と置いてあったりするというのもよくないと。
あんまり、思い出の品を、周り中に置いておくという事はよくないんですね。
それから先ほど言った、適度な日光浴というか、今では日光浴と言わざるを得ないんですけど、自然に日光に当たる。
最低でも15分とか言われていますけどね。
それから、無理やりではない、軽い運動も。
熱い風呂にも入ると。
体温もまぁ、36度3分~5分くらいになるような活発な体を作るという事ですね。
血圧なんていうのも、血圧は高い方がいいか、低い方がいいか、全く今は分かりませんね。
これも、縦割り医療の悪い習慣ですね。
血圧が高ければ、血の巡りがよくなって、TNFが末端細胞まで行きますから、ガンの比率が少ないとも言えますし、いわゆる悪玉コレステロールというのも必須コレステロールですから、必須コレステロールをあんまり下げすぎると、ガンの発症が多くなるというデータもありますしね。
その意味では、おいしいものを食べ、体重はあまり増やさずに、あまりですよ、小太りぐらいにしておいて。
そして、楽しい生活をし、諦める時は諦めて。
やっぱり、自分が人間であるという事を思い出して、整理整頓された家の中で、熱い風呂に入りながら、時々日光浴もしたり。
庭の花をいじったり、深呼吸をしたりしながら過ごすというのが、もしかすると、全くガンにならない人生というのが、あり得るかもしれないという風に思いますね。
随分と怪しい抗酸化作用
そうなりますと、50歳、60歳を過ぎてから、体の中に少しずつガンが出来ていくわけですが、そのガンと共に生きるというかですね。
ある解剖医の先生に聞くと、90歳くらいで亡くなる方を解剖すると、体の中にだいたい5つくらいガンがあるって言うんですね。
でもそれは、ガンと共に、だんだん人間の体は衰えていくという事ですね。
抗酸化作用というのが随分と言われておりまして、食物でも色のついたものがいいとか、赤い葡萄酒がいいとか、これも怪しげですね。
全体として、非常にガンにならない生活が、分かってきたような感じがするという事があります。