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日本に奴隷が出来なかった理由
日本が非常に強くて、世界でただ1か国だけ強い、しかも産業も優れているし生活も非常に豊かである。
これはやっぱり2つ原因があるんでしょうね。
2つ以外は、日本人が優れているということも言えないわけではないんですが、外的条件としては、やっぱりまず第1つに、天皇がおられて、階級制ができなかった。
しかも、天皇陛下は血筋で決めて、実力で決めなかったと。
この素晴らしい発明を、神武天皇の時からしたという、この人にどうしても文化勲章というか国民栄誉賞というか、何かを贈らないといけないですね。
そのために、日本はとにかく奴隷ができなかったわけです。
国民は天皇陛下の、いわばものだから、子供だから、だからどんな人が出てきても奴隷というのを作れなかったわけですね。
パリの城壁が町全体を囲っていた理由
それが私がいつも言う、城壁に現れているわけで。
真ん中の汚らしい城壁はパリの城壁なんですが、すべからく日本以外の城壁は、町全体を囲っているわけですね。
なぜかというと、町の人を守るわけですよ。
戦いが始まったら、町がやられたら、その中にいる人は全滅するわけです。
もしくは奴隷として連れて行かれるわけですからね。
当然の構造ですね。
ところが日本の城は、ここに示したように、殿様だけが住んでいると。
市民はお濠の外に住んでいるわけですね。
そうすると、敵が来るとどうするかって言ったら、市民は山の方に逃げて様子を見ているわけですよ。
一般市民は巻き込まない日本の戦争
戦争が始まって、侍同士が戦争しますね。
しかも、ちゃんとお城か戦場かで戦争するわけで。
普通は、そういう戦争はないわけじゃないんですが、普通は街を焼き討ちにするとか、そういうのはあまりなくて、どこでもちょっと静かなところでやるんですね。
賤ケ岳の戦い、とかですね。
倶利伽羅峠の戦いとかですね。
そういう屋島の合戦とか一ノ谷の戦いとか、そういうふうに町で戦うよりかは、どちらかと言うと軍隊同士がぶつかったところで戦うわけですね。
ですから、町の人は逃げてじーっと見ていて、そしてお城が焼け落ちたら戻ってくる。
そうすると、お城には新しい殿様が来る。
自分たちが奴隷になることは何もないっていう、世界でこういう国ってないわけですよ。
日本は必ずしも単一民族とは言えない
そうすると、天皇陛下のもとに1つの国になっていて、民族は比較的多かったんですよね。
いわゆる大和民族とは何かよく分からない、大陸から来たという人もいれば南方から来たという人もいて、僕なんか南方からかなと思うんですね。
それに、アイヌとか、熊襲とか、かなり違った樺太アイヌとか、かなり違った人たちも入っているし、のちには朝鮮からの方も随分入ってくるわけですね、中国も。
だから日本人っていうのはそういう人達の混血になっているわけで、必ずしも単一民族とは言えないんですけど、その民族が単一じゃなくても、制度の中に組み込まれてしまいますから、天皇陛下がおられて、とにかくそれを血統でつなぐんだと。
天皇陛下で繋がっている日本人
Y遺伝子でつなぐんだと。
民はいつも豊かであればいい。
日本は殿様が質素な唯一の国
殿様も非常に日本の殿様って質素だったんですね。
質素って言っても殿様だからある程度きらびやかで、豊臣秀吉みたいにお役所さんから成りあがった人はかなり華美だったんですけど、ちょっと節約家の、例えば有名な人がいますね。
山形の上杉鷹山とか、毛利元就とか、質素なところに住んで、国を繁栄させると、民を豊かにさせると、こんな考えを持った殿様なんて、他の国にないわけです。
そこで作られてきた意識が、日本人であると。
日本に極端に犯罪が少なかった理由
日本を守らんといかん、日本人同士は頑張ろう、そして極端に犯罪が少なかった。
言ってみれば、全部が兄弟みたいなものですから、犯罪も少なかった。
それから人を助ける心みたいなものも強かったし、余計なものは頂かない。
この前ちょっとテレビの収録の終わりにある女性タレントと食事をしましたら、その人は男性の随筆なんですけれども、
日本の田舎を歩いていたら、農家で水を1杯ごちそうになった。
その農家に、すいませんけど、うちはお茶を買うお金がないので、すいませんけど水でご勘弁願います、ということで水を出しました。
そしてその人がどうもありがとうございますと言って、お茶代を置いていこうとしたら、いや、お茶なら頂きますが、水を差し上げたものですからいりませんと。
その人はびっくりしちゃったわけですね。
お金を受け取らなかった日本人
お茶も買えないような百姓、いわば水飲み百姓が、お金が欲しいに決まってるんですけど、お金は貰わない。
これは、私がよく女流の旅行記、明治の始めか江戸の終わりに来た女流記に、ある旅館に泊まって、とても女中さんがよくやってくれた。
そこで旅立つときに、お礼のお金を渡そうとすると受け取らない。
「何でですか?」
と言ったら、
「私は、決まったいつものサービスと同じサービスしかしておりません、特別なサービスはしておりませんので、お金を頂くわけにはいきません」
と、こう言うと。
ぼったくる外国人とぼったくらない日本人
こういう従来からの日本人、っていうのから考えますと、それからもう1つ、川を船で渡す渡しですね。
日本以外の諸外国は、必ず基準は2倍だったそうですよ。
土地の人は10銭、誰か見知らぬ人が来たら20銭。
なぜかといったら、渡して向こう渡って船が出ちゃったら、嘘だとわかっても取りに来られないからですね。
日本だけが外人でも日本人でも同じ、10銭なら10銭。
本当に珍しかったんですね。
意味不明な政治家と嘘ばかりの東大教授
それから見たら、今の自民党もそうですけど、民進党なんて言ったら、何のために政治家になっているのかよく分からないし、東大の先生もケチなことを考えて嘘ばっかりついてるし、原子力の専門家も、福島の原発事故の前後で全く違うことを言いますからね。
やはり、ちょっと江戸時代の水飲み百姓の爪の垢でも飲んでほしいと。
だけど、これがやっぱり日本の財産だったんですね。
念孤高序列や生涯賃金を捨てた日本
最近、会社の年功序列とか、生涯賃金というのは正しかったんじゃないかと。
つまり日本は世界で特別な文化を持っていましたから、その特別な文化に即した制度、っていうのがやっぱり必要なんですよね。
横文字を得意げに振り回すインテリ
それがこのごろ、ヨーロッパやアメリカで勉強して来たり、ちょっとしたインテリが、何でもアメリカがいい、何でもヨーロッパがいいと言って、女性問題でもそうです。
ジェンダー何とかと言って、ジェンダーフリーとか言って、そんな英語を振り回す必要ないじゃないですか。
女性を常に敬っていた日本人
日本には山の神とか、ちゃんとした名前があるわけですね。
常に女性を立てて、敬って。
しかし、女性と男性がどっちが上とか下とか、そんなケチなことは日本は言わなかったわけですよ。
女性は女性に適した人生、男性は男性に適した人生があって、男性が多少割食っても別にいいよと。
男性が戦場で死ねって言えば死ぬと。
お母さんは子供を育てるの大変だから、俺が代わりに行って死のうと、それくらいの気概はあったんですね。
こういった基礎的な日本文化というものが、やっぱり戦いも勝ったし、それから、これからお話しする、大栄艦隊との戦いとか日露戦争なんかも勝っていった、最後の結論は非常に難しいので、このシリーズの最後のところで、相当丁寧に整理をしていきたいというふうに思っていますが、
とにかくちょっとダブりましたが、この日本文化の特徴っていうのをもう1回、噛みしめる必要があるんじゃないかというふうに、私は思っています。