武田邦彦 嘘つきになった専門家の存在意義!若い頃にタバコを吸うと命が短くなる?

豊洲移転は出来レース?

先日あるテレビに出ておりましたら、豊洲の問題が出ましてですね、まあしょっちゅう出てくるんですが。

ベンゼンの濃度が、土壌中の濃度が基準値の100倍くらいっていうんでですね。

基準値が100倍っていうのはどのくらいかって言ったら、どのくらいの水を1日、毎日2リットルを70年間の飲んだ時に相当するとかいう説明が、わざとありましてね、これはわざとあるわけですが。

これで、みんなでコメンテーターが「そんなことあるんですか?」なんて話をしてですね。

そして、まあ終わろうとしてたわけですね。

そこで私が「基準の決め方ってのはどういう考え方によるんだ」と。

主に1/100測ですね。

つまり、その昔ですね実験をしてこのくらいなら安全だっていう量を決めまして、そこを基準にしてたんですけども。

考えてみればですね、それで障害者がでるわけですよ。

それで、どうして障害者が出るかっていう研究も進んで、そのうちですね、やっぱり実験には誤差があると。

やっぱり、このくらいが安全だって言ったって状況もあればいろんなこともあって。

まぁ、臓器の種類なんかもずいぶんありますからね、人間には。

まぁ、そういうことも分かってきて、やっぱりこのくらいっていうやつの1/10にはしなきゃいけないなっていうのがまず出てくるんですね。

専門家による基準値の操作

それから次にはですね、実験する対象者がですね、まぁよく成人の男子だったりするんですよ、簡単に言えば。

そしたら、ずいぶんこのアレルギーなんかの程度も弱いですしね。

強いわけですよ、要するに健康なわけですね。

これに対して、赤ちゃんとか妊婦とか病人とか特異体質とかいっぱいいますんでね、きりがないんですけど。

一応やっぱり、そういう弱い人っていうのを1/10くらいにして、基準としては1/100くらいにしようということになって、だいたい1/100測。

これは、食品安全でかなりしっかりした議論があってですね、その後、他のところの分野でも一応これを1/10にしようか、というような話になるようになったんですね。

福島原発事故とテレビの大合唱

これは原発もそうですね。

ですから、あたかも数量だけみますとね。

例えば何とかを70日間飲み続けたっていうことは、それくらいがちょうど危ないので、それを1/100にしますと0.7日、だから1日くらいでもう危ない人が出ちゃうんですね。

しかし、こういう時にそういう説明をしないで、テレビなんかでは大合唱するんですみんなで。

「そんな事ってあるの?」

「だいたい水を2リットル、70日間飲み続けるなんてことないじゃない!」

とかって、こういう話になっちゃうんですね。

ただその背景をきっちり、そこの所を説明しないんです。

テレビがコメンテーターに芸人を使う理由

1つはコメンテーターに、そういう知識がないと。

例えば、芸能人なんか芸人なんか出てる場合なんかもちろん知らないんですね。

テレビが芸人を出すのは、芸人はテレビの思うことをただ言ってくれるからっていうだけのことなんですね。

それから、みんなのそう思ってることを言ってくれる。

ところが、そこに専門家がいたとするじゃないですか。

ところが、専門家も言わないんですよこの頃。

専門家が嘘つきになった理由

なんで、専門家が言わないのかっていうと、本当は専門家っていうのはなんのためにテレビ出てるかっていうとですね、

そういう時に、専門家は専門家の知識をきちっと言うためにいるんですけども。

今の専門家は、あっちや、こっちやから、お金をもらってやってるんですよ。

そのためにですね、みんなが思ってることを言わないとお金くれないんで、それで

「そうなんですよ、あの結局、ずいぶん基準ってのは安全側に振ってありますから」

とか、間違った説明をするんですよね。

豊洲の滑稽な2つの事実

それから、土壌、また豊洲の場合はもっと滑稽なこと2つありましてね。

1つは、これは土壌のベンゼンの、土の中のベンゼンのことじゃないかとか。

地下水のことじゃないかと。

「地上でマグロを扱ってる分には、そんなのかぶんないんじゃないか」

とか、そういった議論がでてくるわけですけど。

土壌基準とかですね、河川の基準っていうのは結構厳しいんですよ。

で、誰もですね土の中で生活したり、川の中で生活する人はいないんですけどね。

だけども、これまでの長い、水俣病とかもういろんなことがあったわけですが、経験によってですね、人間が住んでるのは全部地上なんですよ。

だから、そんなことを言ったら、空気の基準くらいしかいらないんですけどね。

だけども、空気の基準ではなくて、水の基準とかいうのがあるのはですね、

やっぱり、土壌が汚れてるところに家を建てると、住んでるのは地上に住んでるんですよ、それは。

だけど土壌からいろいろ出てきたりですね、ある人は野菜を植えたり、土を掘り返したり。

豊洲だってそうですよ、最初は使用のやり方が決まっていても、そのうちですね、改造したりいろんなことするんですよ。

そういう人間の知恵から、土壌の基準とか河川の基準っていうのが出てきてるっていうのが1つですね。

もうね、吹き出しちゃったんですよ。

「土の中ですからね」

っていうから。

僕ね、その時言ったんですよ

「だって、誰も人間なんて土の中に住んでないんでませんよ」

と、言ったわけですけどね。

それからもう1つは、水道なんかは特にそうなんですけれども、毒物が一種類じゃないんですよ。

まぁ、ベンゼンからシアンからですね、クリーニングなんかに使うトリハロメタンみたいなものとかもですね。

それから、日常的に我々が知ってる毒物なんかいっぱいあるわけですよ。

それで、100個あるとして、100種類は本当にあるんですけれどね。

100種類ぐらいあるとすると、1つの毒物の基準をぎりぎりにしておいたら、他のものが一緒に入ってきたら複合的な影響を全部調べておかなきゃいけないんですよ。

だけど、そんなデータはないんで、結局基本的には1個1個を100個あるんだったら1/100にしておかないと危ないんですね。

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