目次
- 1 日本人の給料を2倍にする方法
- 2 日本人の給料を2倍にする為に必要な生産力
- 3 サービス業と製造業の境目
- 4 日本人の給料が2倍にならない理由
- 5 ごみが増えると資源がなくなるという勘違い
- 6 ソニーが生んだ富とウォークマン
- 7 日本人の給料を2倍にする事は可能なのか?
- 8 無借金経営がデフレを生む
- 9 日本人の極度の節約思想の弊害
- 10 給料アップに必要な消費と借金
- 11 日本人がどんどん貧乏になった理由
- 12 資本主義と合わない貯金好きな日本人
- 13 資本主義を採用したら貯金は悪である
- 14 稼いだお金はどこかにしまい込む日本人
- 15 日本政府が進める格差社会
- 16 メディアが嘘つきだと知らない日本人
- 17 メディアに庶民の気持ちは一切分からない理由
- 18 自分の事しか考えない日本の政治家
- 19 参議院議員は働かなくても年収5000万円
- 20 野田佳彦が嘘つきな理由
- 21 政治家やメディアが庶民の味方という嘘
日本人の給料を2倍にする方法
このシリーズの前半では、まずは私たちが今まで働いて稼いできたお金、これは本来は日本国民が働いたわけですから日本国民が保有している必要がある、それが企業や国とかいろんなところに2000兆円くらいあるんではないかと、
これに個人資産の1600兆円というのはダブルカウントになっている部分もあって、いずれにしても2000兆円程度のものがあるということをまず返してもらうというか公にする必要があるということを指摘しましたが、
今度の2倍にする方法は、いよいよ給料を2倍にすると。
日本人の給料を2倍にする為に必要な生産力
給料を2倍にするというのが、かつての池田首相が所得倍増計画を打ち上げたときに、当時非常に若かった私は、そんなことができるはずない、給料がすぐ2倍になるんだったら今でもしてほしいよ、とそういう感想だったんですが、
その後私自身も勉強し、だんだんわかってきたわけでありますが、給料を倍にしようと思って倍にできない場合と、それから給料を倍にしようと思ったら倍にできる場合の2つあるわけですね。
非常に簡単に言いますと、日本の国に生産力がある、例えばある国に生産力があるということがまず大切なんですね。
生産力がないと、生産力というのはこの場合ちょっと広く考えていただいて、例えば電力なんて言うのは今サービス業に分類されているものですから、生産力と言うと電力が入らないなんて変な屁理屈が出てくるんですが、もちろん電力は生産ですから、
ただ文科系の人と言うとまた怒られちゃうんですが、電気が見えないものだからサービス業になったと思うんですけど、電子というのは、ポテンシャルを持った電子というのはれっきとした物質ですから、物質の生産、トヨタが作っていえる自動車と、東京電力が作っている電気というのは、ただ形が大きいか小さいかだけなんですけど。
サービス業と製造業の境目
それから、散髪とかレストランというのが、レストランがサービス業かと言うと、これはちょっと問題なんですよね。
現在ではサービス業に分類されていますが、レストランというのは、素原料を買って、キュウリとか肉とかを買って、それを加工して付加価値の高いおいしいものを提供するわけですから、これはトヨタ自動車と変わらないんですね。
だからこれは製造業でしょうね。
レストランは製造業だと思うんですね。
だから電気は製造業だし、レストランも製造業なんですが、純然たるサービス業というのはどういうものかというと、例えば散髪屋さんというものがそうだと言われていますが、これも怪しいですよね。
人間というのは散髪しない状態は非常に素原料みたいなものですね。
それを散髪して、外に出られる頭にしてくれるとかですね。
最近では女性がネイルをするというのも、製造業といえば製造業なんですよね。
つまりこの製造業というのは、いわば自動車修理業なんかと一緒ですよね。
人間がやっていると社会的に少し価値が落ちてくるので、お化粧をしたり散髪したりして、リニューアルするわけですから、これも自動車修理業というのは製造業ですよね、つまり価値の下がったものを上げるわけですから。
鉄板を加工して新車を作ってもいいし、少し古い中古車を加工して作ってもいいわけですから、これもそうすると純粋なサービス業というのは何かというと、これはなかなか難しくて、ここではあまり議論をしたくないんですよね。
ですから、純粋なサービス業といったら公務員だけかもしれませんね。
だけどそれも、公務員も生産の一部を担当していると言えないわけじゃないんで、金融もそうですけど、そういうのを全部入れて生産力、というか活動力があることというんですかね、活動力があると言ったほうがいいんですけど、ちょっとわかりにくいのでここでは生産力があること。
日本人の給料が2倍にならない理由
それからお金があること、というのがあるんですね。
お金が非常にないと、生産力があってもダメなんですね。
ですから、低開発国なんかはいろんなところからお金を借りてやると。
生産力はあるんだけどお金さえあれば回る、という場合もあるんですね。
ところが日本の場合は、生産力は十分にあるんですよ。
これは設備投資をしてもいいし、それからいろんなサービス関係の生産業、これも非常に能力があるんですね、ですからあると。
お金はもう有り余ってるんですよ。
なにしろ金利がほとんど0なんですから、これはお金があるということ。
そうすると、この前提が2つあるのに、なぜ我々の賃金が、給料が上がらないのかと言うと、まずどんどん買ってどんどん捨てなきゃならないわけですよね。
ゴミを増やさんといかんわけです。
このゴミを増やすというのは、例えば散髪してもゴミは増えないじゃないか、そんなことないんですよ。
散髪をするのにははさみもいりますし、それからシャンプーもいりますし、それから床に落ちた髪の毛を掃除しなきゃいけませんし、つまりどんなものでもじゃんじゃん買って、自動車もじゃんじゃん買ってどんどん捨てると、これがまず第1条件なんですよ。
というのは、我々の生活というのを豊かにするわけですよ。
給料を倍にするわけですからね。
倍にするには、今の給料を使い切らなきゃダメなんですよ。
いつも足りないよ、足りないよという状態にすれば、物が売れますから、もしくはサービスが増えますから、だからいいわけですね。
ごみが増えると資源がなくなるという勘違い
そうすると、ごみが増えるとか資源がなくなるとか変な間違いをいう人がいて、これは間違いですから直さなきゃいけないです。
間違いを含んでいて、給料を倍にするということはできないわけですからね。
もう1つは、経営者が借金をするということですね。
ソニーが生んだ富とウォークマン
これはこの頃あんまり言われないんですけれども、それからこれが基本的な問題かどうかということはこのシリーズの最後のほうにやりますが、この現在の私たちの自由主義社会と言ってもいいし、資本主義社会というのは、企業が有益なものをまず作るんですよね。
それを典型的には企業の発明家が、例えば僕がいつも例に出すのはウォークマンですね。
ソニーのウォークマン。
今まで歩きながら音楽が聴けなかったのに、歩きながらすばらしい音楽が聴けるというものを発明して、それを作りたいと思う、これがまず第1ですね。
世の中に貢献できるから作りたいと。
作りたい時と思って自分に金がない、金がないほうがいいんですが、銀行に行って100億円借りてウォークマンの工場を作る。
そして生産をして、それを200億円で売ると。
そういう循環ですね、これがいいわけです。
というのは、お金が増えて、かつ生産が増えますから、我々は生活が豊かになり、企業が成長し、給料が倍になるわけですね。
日本人の給料を2倍にする事は可能なのか?
お金には回転というのがあって、同じ100億円でも1年に2回使えば200億円になるし、1回だけ使えば100億円になると、めんどくさいことがあるんですが、
いずれにしてもグルグルグルグルお金を回し、量を増やし、銀行が貸し出せばそれだけ通貨が増えますから、それが結果として日本全体の、1億2700万人で割る、というか勤労者7000万人で割りますから、結果として所得が増えると、こういうことになりますね。
したがって、非常に給料を2倍にするのは簡単で、生産力があること、これは現在あるから何も対策はいらない、お金があること、これも現在ある。
問題なのは、みなさんが貯金しないでどんどん使ってどんどん捨てるということで、これにはどんどん買ってというのは皆さんがそういう決意をすればいい、どんどん捨てる方はごみが増えますから焼却炉を自治体が増やせばいい、こういうことですよね。
自治体がごみを減らそうなんて言った日には、給料は倍になりませんね。
あとはやっぱり経営者が思い切った投資をするだけのいいものを発見して、それで銀行からお金を借りると、事業を頑張るということですね。
無借金経営がデフレを生む
この頃無借金経営がいいなんていう変な話があって、無借金経営というのは、その会社にとっては投資のリスクが減るわけですよ。
投資のリスクを自分の資金でやるということは、社会全体のお金を増やさずに自分の仕事をやるんで、物だけ増えるんですね。
物だけ増えるので、デフレになりますね、社会全体は。
日本人の極度の節約思想の弊害
だから銀行から借金をする借金経営がいい、健全な借金経営というのはどのくらいかと言いますと、自己資本をある程度、非常のために持っていて、そして銀行から借りてもその利子を十分に払えるだけの価値のあることを社会に提供するという、非常に健全な経営ですね。
これが1番いい経営であるということを、日本全体でコンセンサスを取っておく必要があると思いますね。
それから、小学校とか中学校の先生が、過度に生徒に貯金しなさい貯金しなさいと言うことは、あまりよくないわけですね。
アメリカ人はほとんど全部が借金の塊なんですけど、それでいいというわけじゃありませんが、もう少し目を広く見て、学校の先生とかそういう人たちが広く社会を勉強して、バランスの取れた教育をするということも非常に重要かと思います。
そうしないと、日本人が過度に節約思想になってしまうということも非常に注意を要することだと思います。
給料アップに必要な消費と借金
要するに、消費と借金なんですね。
これがやっぱり給料を倍にする条件で、それをやれば給料が倍になるかどうかは、生産力があってお金があるかですから、全部の条件が日本はそろっている、つまり現在我々は、お金持ちになろうと思ったらなれるという状態にあるんですよ、実は。
ところが、それが今できていないわけですよ。
それでだんだん所得が減って、所得がだいたい400万くらいが平均で、年間で300万くらいの人が山ほどいると。
どうしてそんなことになっちゃうのと言うと、理由があるんですね。
何で我々がそんなに貧乏なのかと。
日本人がどんどん貧乏になった理由
貧乏な理由というのは何かと言うと、まずはゴミを減らそうとしてるんですよ。
これが1番の問題ですね。
ゴミを減らすということは買うことをやめるということなんですよ。
そんなこと言ったって、買ったってゴミが出ない方法があるなんてケチなことをいう人がいるんですけど、絶対にそんなことありません。
それは物質不滅の法則というのがありますから、ですから使えばゴミになるんで、そのゴミの形が空気中に散らばってしまって、空気を汚して、それを一生懸命回収したりするということもありますし、
川に流しちゃえば川が汚れるから、それを浚渫してきれいにしなければならないとあるんですけれども、それは他人がやるからいいやって、そういうのじゃないんですね。
要するに、ゴミを減らそうとすれば買う量が減りますから、買う量が減れば豊かさがなくなり、工場もいらなくなり、経済も縮小します。
ですからこれはダメですね。
資本主義と合わない貯金好きな日本人
もう1つは、借金より貯金をしようとすると、これダメなんですよ。
これは、長らく日本が資本主義じゃなかったですよね、徳川時代とか。
これ資本主義じゃないんですよ。
資本主義じゃないときは貯金でいいんですけれども、資本主義の社会は、貯金より借金が大切なんですよ。
ところが小学校の先生は、まだ江戸時代くらいにいまして、それで貯金しろ貯金しろと、貯金が大切だ、節約が大切だっておっしゃるわけでね。
みんなもそう思っちゃってるわけですよ。
特に女の人なんか、節約と貯金が好きな人が多いんですよね。
だけども、我々が資本主義社会を選択する限り、これはどういう社会を選択したっていいんですよ。
資本主義を採用したら貯金は悪である
共産主義社会とか、封建主義社会とか、お殿様の社会とか、やってもいいんですよ。
だけども資本主義社会を採用したら、貯金は悪である、借金が善であるということにならないと、資本主義社会って成り立っていかないんですよ。
ところが、今までそういうことをあまり意識せずにやってきたのは、日本人が貧乏だったから、少しでもテレビを買いたい、車を買いたいとやっていたので、貯金する暇がなかったんですよね。
どんどんどんどんテレビを買い車を買っている間に、日本経済が非常に大きく成長して、我々が豊かになったわけですね。
給料が倍になったわけですね。
ですから、給料を倍にするためには、欲しいものを買わなきゃいけないんですよ。
現在だったらもう少し大きい家、子供がひかれるようなことのない道路、そういうものをどんどん作って、そして教育施設もよくしてやって行かなきゃいけないんだけど、それ貯金のほうがいいと思ってるんですよ。
これはこのブログの経済のところで1回やりましたけど、借金が善良であって、貯金は悪なんですよ。
この資本主義社会ではですね。
ですから、そこはもうはっきりと分からなきゃいけないですね。
稼いだお金はどこかにしまい込む日本人
ですから、稼いだお金をどこかにしまい込むんですよね、今の日本人は。
稼いだお金はどんどんどんどん使わなきゃいけないので、稼いだお金を使って貯金よりか借金をして、ゴミを増やしていく、こんなことを言っていると、これを聞いている人も何武田言ってるんだって言うんですけど、資本主義社会というのはそういう仕組みを持っているんですね。
もしも日本人がそういうことをすれば、前回も説明しましたように生産力があり、それから日本はお金がありますから、みなさんの給料はすぐ2倍になることができるんだけど、
それを阻害しているのは、ゴミを減らそうとしたり、貯金しようとしたり、稼いだお金をどこかにしまい込んだりしようとしているからダメなんですよね。
日本政府が進める格差社会
もう1つ大きな問題は、格差ですよね。
社長は1億円、社員は400万円という、この大きな格差がやっぱりダメなんですね。
人間というのは、使う人が、社長1人がいくら使ってもダメなんですよ。
やっぱり多くの人が使わなきゃいけないんですね。
ということは、社長3000万円、社員1000万円くらいになると、これは社会が明るくなって、みんなもお金を使う気になるんですね。
この前私どこかの本を読んでいましたら、ある経済学者が、こういう民主主義でみんなが投票するのに、何でこんなに社会格差が広いのを認めているんだろうかって言っていましたね。
確かに私もそうなんですよ。
メディアが嘘つきだと知らない日本人
選挙があるんですから、現在の政党なんか選んじゃいけないんですよ、だって現在の政党っていうのはみんな社長1億円、社員400万円なんですから。
民進党もそうですよ。
それはどうしてそれが分からないのかということになりますと、それは政府、経済専門家、メディアの人たちが、こう言っちゃ悪いんですけど、嘘をつくからなんですね。
本人たちは嘘と思っていないんですよ。
メディアに庶民の気持ちは一切分からない理由
国のためと思ったりしているときがあるんですが、実はそういう人達の平均給与って、1650万円くらいなんですね。
年収が1650万円の人が、社員の400万円の給料を上げようと思いませんよ。
だって自分が1650万円の平均給料を取れるということは、結局多くの人が400万で我慢するから取れるんですよね。
現在の日本の実力ですと、だいたい社長が3000万、一般社員が800万から1000万円くらいと言うところですね。
それ以上はちょっと上げられないと思うんですね。
自分の事しか考えない日本の政治家
そのくらいになったら、ちょうどいいんで、そういうことをする政治家に投票するべきなんですよ。
だけど今の政治家は全部自分のことしか考えてませんから、例えば衆議院議員ですと、1年の歳費が4000万円。それにいろいろな調査費なんかで4000万円、約1億円の収入があるんですね。
参議院議員は働かなくても年収5000万円
だから参議院議員なんて笑いが止まらないと。
6年間参議院議員に当選すれば、参議院議員はちょっと地味ですけど、だいたい年収5000万になるんですよ。
だから年収5000万の国会議員が、わざわざ400万円の社員の待遇を良くしようとしないんで、それで嘘を言うわけです。
野田佳彦が嘘つきな理由
その典型的なのが、民進党の野田元首相でしたね。
選挙に当選するときは増税なんか絶対しないと、口で言ったものでも政治家は守るけど物に書いたものは守ると言っていたのに、首相になったら増税したと。
本人は衆議院議員ですから、ものすごい膨大なお金をもらってるということですよね。
だからこの給与とか貯金は本当に3000万円すぐ増えるし、給料も2倍にできるだけ日本に住んでるのに、国民の方もゴミを減らしたり貯金をしたり、稼いだお金をどこかにしまいこんでるんで、ダメと。
政治家やメディアが庶民の味方という嘘
それから格差も少なくなきゃいけないのに、社長1億円、社員400万円というのを、1650万円の平均収入を持っているいろんな専門家とかメディアが、それをはっきり言わないということで、実は我々の給料は本来2倍になるのに、現在のままということですね。
私がこう言いますと、武田が嘘をついているとこうなるんですよね。
だから矛先が違いますよと言っているわけですね。
矛先が間違っているんじゃないですかと。
やっぱり、我々は豊かな生活をし、のんびりとした自然と親しく交わるような、家族で楽しく過ごすような、そういう生活をしたほうが人生はいいと思うんですよね。
それがそういう生活をしないということは、誰かに騙されていると、それだけの力があるわけだから、給料は増えるんですね。
この話を1番最初にしたときに、私の近い人でまぁまぁ見識のある人が、武田先生そんなことありませんよ、給料を2倍にしようと思ったらなるなんてことありませんよと言うから、ちゃんと説明して理解してもらいましたけど、
あまりに先入観が植え付けられているので、江戸時代にいる人に説明しているような感じなんですよ。
ですからやっぱりそれは社会体制にも合いませんので、なかなか難しいということですね。