福島原発 現在の風評被害!風評被害を簡単に無くす方法!牛乳の汚染で癌になった子供たち!武田邦彦

福島を苦しめる風評被害

福島の原発の爆発事故以来、福島の農家の人を中心に、風評被害を防ぐのが大変なわけですね。

私は原子力をやっておりまして、私は比較的勉強好きと言ったらあれなんですけど、何でも調べてみたり勉強するのが好きなものですから、当時東大の助教授で非常に優れた人で、社会学で風評被害専門の方がおられました。

その人と実際の原子力の検討をしている地域とかに行きまして、彼と一緒に温泉に入ったりしながら、いろいろ教えていただきました。

世界から風評被害を無くす方法

非常に精密な方なので、いろんなデータを積み重ねてやっておられるんですが、簡単に言えば、風評被害というのは、情報不足なんですね。

人間というのは、世界各国、日本ばかりでなくて世界各国、情報さえいきわたれば風評被害というのは出ないというのが原則である。

今から15年以上前、18年くらい前に、私はそのことをよく知りました。

その頃、岩波か中公新書なんかにもそういう本が2、3冊ありまして、それを読んで、なるほどなと、人間というのは知らされないということが1番不安で、不安だから風評被害というのが出るんだなと、

それが私が、例えば現在ブログとかいろんなテレビなんかで、ありのまま私の知っていることを言う、差し障りがあると言われますが、言うという1つの私の精神的構造の1つをなしているわけですね。

福島の風評被害は福島の人の希望

福島の風評被害については、私の見解では福島の農家の人たち、もしくは自治体の人たちが、風評被害を受けたいと思ってやっていると。

現在の福島の、現在というか事故が起こってから今までの福島の農産物とか漁産物、もしくは福島の観光というもので、風評被害があることは間違いないんですが、それを起こしているのは福島の人の希望だと思うんですね。

どうしてそういう希望を持つのかということが問題なんですが、補助金をもらいたいからという、そういう見方もありますし、それはちょっとひどいよという言い方もあるでしょう。

福島の風評被害を簡単に無くす方法

1番大切なのは、食品については何ベクレル以下というふうに規制がありますので、食品に何ベクレルと書けば、それで多分風評被害は全部なくなるんですね。

牛乳の汚染で癌になった子供たち

僕は事故直後に、牛乳について非常に心配しまして、というのはチェルノブイリの時に、牛乳の汚染でガンになった子供たちがものすごく多かったものですから、

だから明治とかいろんな牛乳屋さんは、自分たちの商品を買ってくれたのが赤ちゃんなんだから、この際赤ちゃんに恩返しするためにも、牛乳には必ず何ベクレルというふうに表示してくださいというのを何回も呼びかけましたが、もちろん全くダメでした。

今まで牛乳を買って飲んでくれたお客さんに対する感謝の心というのは、私は全く感じられませんでしたね。

もちろん福島の農家の方でも、非常に正直な方が大勢おられて、農業から離れた方もおられますね。

消費者に隠して売る福島の農家と農水省

それじゃあ福島の農産物、東北の農産物もそうですが、なぜ表示しないのかと言うと、例えば福島の野菜に1キロ5ベクレルと書いてあったら、それは売れないと思ってるからなんですね。

つまり食品の汚染度は、こっそり測って、消費者に知らせずに、大丈夫ですよと言って売るというしか売り方がないというのが、福島の人とか農水省をはじめとして、多くの人が思っていることじゃないかと思うんですね。

ですから消費者側としては、実際に福島の野菜や米を買う時に、それがどのくらいの放射線物質で汚染されているのかということが分からないわけですね。

一方ではもちろん現在では、頭かくして尻隠さずじゃないんですけど、ネットというのがありまして、私のところにも当時どんどんどんどん情報が入ってくるわけですね。

福島の米を他県の袋につめ億縄に送る手口

ある、ちょっと県の名前も言いにくいんですけども県の米屋さんから、私のことはいつも昔から読んでいただいているような人なんですが、実はこの前福島から大量の米袋が来て、それを全部私の県の米袋に詰めて、沖縄に送りました、というような情報が来るわけですね。

それからもちろん、民間のベクレル測定器をやった人もいまして、そういうところからの情報もどんどん入ってくるわけですから、だからむしろ、福島の農家の人は思い切って、商品のベクレルを書くべきだったんでしょうね。

つまり、風評被害というのは、知らせないことですね。

風評被害を自ら広める福島

それで、ついこの前もあるどこかの大学の助教授の先生が、福島の山の火事について、福島の農家の人が、私たちは一生懸命心を込めて作物を作っているので、安心して食べてくださいという言葉を紹介しておりましたけれども、私は大学の先生としては不適切だと思いますね。

冷たいとかあったかいとか、人の心を知っているとか、そういうことではなくて、一生懸命作れば、心を込めて作れば放射線に汚染されないのかと言うと、全然違いますよね。

そこには、土壌から作物の方に放射性物質は移行しないとか、空気中にある放射性物質は作物に移行しないと書いてありましたけども、移行しないというのは間違いで、移行の程度は移行係数のようなもので測定されていると。

土壌の場合は、植物によって移行係数が高い場合と低い場合がある。

空気中に散乱している、空気中の放射線はもちろん移行しませんが、空気中に放射線が存在するということは、その近くに放射性物質のチリが存在するということになりますので、それが葉っぱについたり、作物についたりは充分にするわけで、

その量の多い少ないを測定値をもっていうのはいいんですけれども、やっぱりこれもその大学の先生はそういう意思ではないと思いますが、風評被害を拡大するもとになっていると思いますね。

ただ、ここで考えなきゃいけないのは、日本には変な理屈がありまして、まだ日本は後進国なんでしょうね。

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