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水害被害を生む無理な宅地造成
今度のあの水害の状態を見てですね、多くの人がちょっと無理な宅地造成があるんじゃないかなっと、思われたんじゃないかなぁと思われたと思うんですね。
特に広島まあ平野がそれほど広くなく、かつ山が迫っております。
山も四国の山ほど急峻じゃないので、なんとなく切り開けば宅地になりそうな穏やかな、なだらかな山が多いと。
しかし、その山は実は花崗岩の崩れた細かくなった土で出来てますから、ですから崩れやすいまあ水も含みやすいという特徴がある。
まあしたがって、数年前にも大きな土砂崩れの災害があり、今度また土砂崩れになったと、まあそういうことですね。
これにはもう一つは、前回にお話ししたリサイクル運動によって、紙のリサイクル運動によって森林の保全っていうのが十分ではない、ということもあるんですけども、それに加えてですねやっぱり宅地情勢の問題っていうのはあるわけですね。
この問題を私はですね、なんていうんですかね。
私もこの頃このブログをずっと続いて、続けておりますけどですね、非常にあの励ましの言葉も寄せていただいているんですが、同時にバッシングもかなり受けますので、どうしようかななんて思ってはいるんですけれども。
日本が抱える専門知識不足と議論不足
やっぱり日本のですね、現在の日本の問題点はですね、やっぱりなんていっても議論不足、専門知識不足ということだと思うんですね。
それで私たちが、この日本がこのままでいいっていうんならいいんですけれども、やはり日本というのは小国で資源もそれほどないと、まあいうな国なのでですね。
私たちが今享受している日本の高い国際的に高い地位っていうのが、我々の豊かな生活、安全な生活を保障しているわけですけれども。
これを子供たちにやっぱり繋げようとするとですね、相当自分たちも頑張んなきゃいけないっていう気が僕にあるんですね。
私の人生だけでしたら今でいいんですけど、まあ子供や孫の人生を考えますとね。
やっぱりそれは親の責任かなと、まあそんな風に思って頑張っているわけですが、これについては二つ私は考えがあるんですね。
一つはですね、国土というものはですね今から日本の国土ですと数千万年前かくらいからですね、徐々に形成されていった国土。
この国土はですね、大変に大切なんですが、我々日本人にとって最適に出来ているわけじゃないんですよね。
山が多すぎる日本の国土
一つは山が多すぎるってことがあるんですね。
で、どのくらいの山がいいかっていうのは、これ山の面積がいいかってこれ難しいんですけれども。
まぁ先進国で割合と快適な国土で運営されている国っていうのを見ますとね、山は多くても40%くらいなんですね。
ところが日本の山地面積ってのは67%、三分の二ありますからね。
だから、やはり問題なところ10%くらいはですね、山を削っていくっていう必要があるんではないかと思うんですね。
そんな事言いますとね、自然を破壊するのかと、こう言われるんですが、自然っていうのは別に神様が作ったわけではなくてですね。
日本列島がたまたま大陸から分離し、沖積しそして現在の国土ってのができてきたわけで、この国土っていうのは、別に同じ形をしているわけじゃないんですよね。
例えば今度、川の浚渫の問題もあるんですけれども、私も住んでいる名古屋の平野、濃尾平野っていうのはあれ元々なかったんですからね、濃尾平野なんてのは元々なかった。
木曽川をはじめとした、川の沖積土でできた平野ですね、関東平野もそうですね。
ですから自然というのは、元々同じ形をしているわけじゃなくて、どんどん変わっていくわけですね。
それが自然の活動で変わるものはいいけども、人間の活動で変わるものはいけない、というわけではないんですよ。
やっぱり人間も自然の一部なんですね。
傲慢な人は人間は自然じゃないって言ってますけど、やっぱり人間も自然の一部なんですね。
ですから私は、まぁ日本の国土に人間が住みやすいように少しずつ、急激じゃないですよ、少しずつ改善していく。
例えば、一番改善しなきゃなんないのは岬の取っ手にでてる山ですね、これをやっぱり削っていく。
日本の問題が起こらない埋め立て方
そしてまぁ海を広げていくって言うかですかね、埋め立てていくんですよ。
埋め立てっていってもですね、めちゃくちゃに埋め立てたらダメなんですよ。
埋め立てっつうと、またみんなが反対するんですけどそんなことないんですね。
きちっと管理して埋め立てれば、まぁ東京のその湾岸地区っていうのはですね。
お台場なんていったら皆が、あぁいいなぁって思うんですけども、台場ったらもちろん埋め立てですからね。
しかもあれは悪い埋め立てですよ、ゴミなんかを含めた悪い埋め立てですね。
ですからもう少しきちっとした埋め立てをしていけばですね、それは埋め立てっていうのは非常にいい物なんですね。
環境をちゃんと考え、きちっとした埋め立てを進んでいく、それによって岬の取っ手まででてる山を削って、通行も便利になり安全にもなるとまあいうことなんですね。
大都市周辺の宅地造成
第二はやっぱり、大都市の周りの宅地造成をしたような、なだらかな山。
これもですね削って、海に海を埋め立てて、そうしますと山がなくなり海が若干増えますからね。
その分だけ宅地も増え公園なんかも増え、そして土砂崩れの危険も防げると、まぁこういうふうになりますね。
こういった自然の人間に対していい、人間にも自然にもいい改革っていうのはできるんですよ、人間はできるんですね。
これはもう、今例えば東京都っての見ますとね、ほとんど全部をコンクリで固めているわけですから、ものすごい自然の変化なんですよ、それしかも悪い方向なんですね。
ですから、私たちがもうすでに自然の変化っていうのはいくらでもしているんです。
ただそれが、経済的な合理性があるとかなんとか言ってごまかしてるだけなんですね。
ですから、今後はもう一歩先に進んでですね、よくよく環境との調和を考えた国土の改変。
つまり現在の天井画なんかもそうですが、東京の舗装だとか、もう全てですね自然の改変なんです。
それは悪い方向に今まで進んでるんですけども、それはやっぱりそれこそ環境運動の成果としてですね山を削るということに踏み込む必要があるって、いうのが私の一つのあの考えなんですね。
日本が抱える専門家制度の問題
もう一つがですね、専門家制度なんですよ、これはもう私も30年前くらいから言っててですね。
実はですね、今度土砂崩れが起こりますでしょ。
したらですね、誰に責任を求める、責任を求めるっていうことはどういうことかっていうと前向きなことですよ、次回に起こらないようにするってことなんですよ。
そのためには、やっぱり責任を追及をしなきゃなんないんですよ。
その責任を追及する追及先はですね、造成会社の社長じゃないんですよ。
この造成を設計した技術者なんですよ。
技術者しか分かんないんですよ。
そこのところに宅地を造成して危険かどうかっていうのは。
あの能力ない人に責任を求めてもね、ただ謝るだけなんですよ。
それでみんな謝ってですね、なんか三人くらい揃ってですね、机で頭を下げればそれで満足するんですけど、それじゃあ全然良くならないんです、あれ悪い風習が出来たんですよね。
日本をぶち壊すアメリカの制度
倫理委員会みたいな変な制度がですね、アメリカから持ち込まれてもう日本非常にひどくなって災害が増えるようになったんですけども。
結局ですね責任者が誰かということをはっきりしておくってことなんですよ。
責任者は必ず多くの場合、技術系の人なんですよ。
例えば原発の事故が起こる。
その時に、考えてみるとそれまで多重防御といった電源系が第一電源から第四電源まで同じ所にあって同時に落ちると。
こんなことを設計した人は誰なんだっつったらですね、技術者がそこにでてきて、いやいやこれはこういう理由なんだということをきちっと言うと。
それをみんなで評価するってシステムになんないとですね、ダメなんですよ。
ですから、今度は宅地造成の時に宅地造成の図面を引いた技術者なんですよ。
原子力技術士が存在しない問題点
この制度をですね、私、実は原子力で一回作ったんですよ一生懸命。
原子力技術師ってのを作ってなかったんですね。
それで僕はですね、原子力発電所が事故が起こるたびに、小さい事故はいくらでもありましたけどね。
出てくるのが社長とか、広報担当取締役なんかがでてきて謝ると、どうにもなんないと。
どんどんどんどん原子力発電所が危なくなる。
だからその例えばポンプを設計した人がポンプがトラブった場合、ポンプの設計した人爆発したら弁等を設計した人。
まぁそういうですね、技術者が図面にサインをしてくれと、武田邦彦とサインしてくれと。
じゃあ事故が起こったらその図面にサインをした人がでてくる、技術者が。
そして設計当時はどう考えたか、設計と何が違うのかっていうことをちゃんと説明する。
そうじゃないから想定外とかなんか、あの災害は全部想定外ですなんて今日もなんか言ってましたけど、テレビで。
災害は全て想定外だって言うのなら、災害は防げないっていうもう非常に後退的なことになるんですよ。
そんなことは私、技術者として全く許せないんですね。
飛行機は落ちるもんだ、そんな事じゃ絶対ダメなんですよ。
飛行機を飛ばす限りは、宅地を造成する限りは、原子力発電所を建設限りは、必ずそこに技術者がいて安全だという論拠をもって設計しているはずなんですよ、それが常に表面にでること。
だから図面に必ず技術者のサインがあり、その問題がでたらその技術者がでてくるってことですよ。
そしたらね、宅地造成も非常に安全になります。
ていうのは危険な設計をする技術者はいないので、皆後ろに下がっちゃうからですよ。
今はそれがないので、誰が責任を持ってるいるか分からないので結局事故が続くと、そういうことになると私は考えています。