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牛乳の毒性
牛乳の毒性について、ずいぶん読者の方からもそれに触れたらどうかというアドバイスもいただき、
実は昔からずいぶん付き合いのある食物関係の大学の先生なんかからも指摘を受けておりまして、資料もいただいたりしまして、いろいろ勉強してたんですけれども、牛乳の毒性というのは非常に複雑なんですね。
非常に簡単に言いますと、日本人の身体に合わない。
それから牛乳を毎日かなり飲むと、コップ2杯とか飲むと、精神病になる、それから骨が傷む、骨を強化するんじゃなくて傷むということですね。
下痢とか、おなかが下痢するとか何とかいうのは、大したことないんですよね。
一般的に牛乳を飲みますとお腹が刺激されて、おならが出たり下痢になったりするというのはあるんですけども、それは表面的なことで、それだったらあまり牛乳の毒性について指摘しなくてもいいかなと思っていたんですが、
どうもやっぱり本格的に精神病のきっかけになるし、骨も損失するということで、お母さんがお子さんに牛乳を飲ませるのを少し減らしたほうがいいんじゃないかというふうに思うようになりまして、それで私としては初めて、牛乳の毒性について触れたわけですね。
人間の身体というのは非常に複雑で、バランスがとれているわけですね。
長い歴史の中で作られた日本人の体
したがって長い日本人の歴史の中で、日本人の身体というのは形作られているわけです。
例えば私がよく言う例ですと、人間は果物を食べなきゃいけない。
これは、もともと果物なんか食べる必要ないわけですね。
というのは、動物のほとんどは地上に住んでいますから、木に上って果物を食べろといっても食べることができないわけですね。
人間も人間になる前はそうだったんです。
ところが人間の祖先がサルなので、サルが木に上って果物ばっかり食べているうちに、ビタミンCが人間の身体の中では合成できなくなってしまいました。
つまり人間が果物を食べなきゃいけないというのは、我々の祖先がサルであるという証明でもあるんですね。
これで分かるように、人間が誕生したのは600万年くらい前ですから、非常に長い期間を使って人間の身体というのはできているわけですね。
日本人とヨーロッパ人の食生活の違い
ましてやっぱりヨーロッパ人と日本人で、例えばモンゴロイドとコーカソイド、ネグロイド、というような大きなくくりの民族ですと、だいぶ違うわけですね。
世界を大きく分けまして、麦と肉と牛乳のようなお乳を食べるところと、それから魚と米とたくあんみたいなのを食べるところと、2つ大きく分かれるんですね。
日本人はやっぱり魚と米とたくあんなんですよ。
つまり葉物も食べないということですけどね。
野菜の葉物もあんまり食べない。
油もあまり植物油、菜種油みたいなものはとらない。
お米と魚という組み合わせなんですね。
これを延々、多分最低でも3万年くらいやってきてるんですよ。
日本人が牛乳を飲むことの問題点
その中で日本人というのはできてきているので、日本人はよく言われるように、牛乳の中のいろんなたんぱくを分解する酵素もないし、したがって下痢なんかもするんですね。
それから、牛乳の中にはカルシウムが非常に多いんですが、ここが問題なんですね。
カルシウムが多いのでいいと言われるんですけど、日本人はお米と魚を食べるものですから、小魚をですね。
そこでカルシウムをとって、その小魚のカルシウムくらいで骨を作るようになってるんですね。
ところが牛乳なんていうほとんど飲んだことのないものを飲みますと、そこからカルシウムがドカッと入ってくるんですよ。
しかも、やっぱり丸干しだとか縮緬雑魚みたいなのを食べますと、カルシウムが過剰になっちゃうんですね。
身体はカルシウムが過剰になると思うと、カルシウムを体外に排出しようとするんですね。
カルシウムも骨を作るばかりでなくて、いろんなイオン的な作用とか、それから錯体と言って、難しいんですけど、シュウ酸だとかそういった錯体を作るという作用もするので、カルシウム濃度も一定にしておかなきゃいけない。
そうすると、牛乳を飲むと体内カルシウム濃度も上がるものですから、これはちょっとカルシウムが多いやと言って、カルシウムを放出しちゃうんですよ。
その時についでに骨も削っちゃうんですね。
だから骨が細くなるわけですね。
本当にカルシウムをとるために牛乳を飲むというのは、日本人には必要がないことなんですよ。
例えば日本人ですと、例えばお酒を飲めない、お酒っていうのはアルコールを分解する酵素なんですけれども、日本人の4割がお酒を分解する酵素をもともと持ってないんですね。
そのうち2割くらいは後天的に獲得することができるので、最終的にお酒飲めない人っていうのは5人に1人くらいになってしまうんですが、これはもう非常に世界的にも特異なんですね。
お米がとれて魚が豊富にあって、というところと言ったら、日本とかインドネシアとかフィリピンとか、そういうところしかないんですよ。
中国なんかだと大陸ですから、やっぱり大陸って言うと羊なんかも飼いますし、豚なんかものすごく食べますので、日本人とやっぱり相当構造が違うんですね。
ですから、日本人の場合の基本的な組み立ては、やっぱり日本食にあるんですね。
牛乳とうつ病や精神病の関係性
それで、牛の場合は従来は、牛乳の中に入っているタンパク質で日本人が咀嚼できないものがありまして、それがあるので腹を壊すということで軽く考えられていたんですけれども、
どうもその一部が脳に行って、うつ病とかそういう精神病の原因になるのではないかと相当疑われているし、私なんかが知ると、どうもこれ本当かなと思うんですね。
したがってまず第1に、私が思うには、牛乳の毒性がはっきりするまでは、1日せいぜい多くてもコップ1杯くらいに控えておいて、子供さんなんかも中心に、あんまり牛乳をガブガブ飲むということをやめたほうがいいと思うんですね。
日本人と牛乳という研究を、相当厳しく進めたほうがいいと思うんですね。
これに対して牛乳メーカーがかなり抵抗すると思いますが、私は牛乳メーカーも、そんな考えだったら今から食品業ってできないと思うんですよ。
やっぱりこれからはお客さんのことを考えて、自分たちの作っている牛乳がちょっと怪しいなと思ったら、非常に積極的に安全かどうかの研究に、むしろお金を出すっていうくらいの気持ちのほうが、これからの食品工業というのは成功すると思うんですよね。
もちろん、チーズなんかカルシウムが多いですからね。
そういったものもやっぱり問題があるんですよ。
日本人がカルシウム不足を補う方法
カルシウムというのは野菜にもけっこう多いんですよ。
小松菜とか何かそういったものだったと思うんですけどね。
したがって日本食を食べているときにちょっとカルシウムが不足してきたなと思えば、牛乳をちょっと飲むとか、コーヒーに少しミルクを入れるとかいうのはいいかもしれませんけども、
私はとにかくまず第1に、そろそろこれ言わないといけないなと思ったんですよ。
しかし牛乳は毒性が強いから飲むなというのは、ちょっと科学者としては言いにくいんですよ。
そこまではっきりしないんですよ。
かなり危なそうだ、くらいなんですね。
ですから少なくとも牛乳を大量に飲むとか、それから幼児とか背が高くなりたいとか骨を丈夫にしたいといって牛乳をとるのは、相当注意しなければいけないということがまず言えることと、
もう1つはやっぱり、タバコと肺ガンなんてつまらない研究をしないで、もっと本命の日本人の健康のことを考えた研究を、国関係の研究者、それから大学関係の研究者がやってほしいと思うんですね。
牛乳の毒性に関するデータはアメリカが主体
今のところ牛乳の毒性に関するデータというのは、アメリカが主体なんですよ。
しかしアメリカというのは白人で、牛乳に対して毒性を感じる人というのは10%くらいしかいないんですね。
それに対して、日本人は8割から9割が牛乳の毒性を受けるわけですね。
ですからやっぱり、世界で日本が牛乳を飲んでいいのかどうかという研究をするべきだし、それに対して絶対に牛乳メーカーはそれを妨害しないということと、
それからやっぱりもっと牛乳メーカーは積極的にお金を出して、自分たちが売ってきた牛乳が本当に消費者にとか子供たちに悪い影響はなかったのかということも、誠実に取り組んでほしいと、そういうふうに思うんですね。
この前からこのブログではガンのことをちょっとやってきましたけれども、国立がんセンターももう少しデータをしっかり見て、そして反省すべきところは反省して、研究ですから間違うことはあるんで、先に進んでほしいと、そういうふうに思います。