新型コロナ恐慌で再燃する韓国問題
世界は新型コロナ恐慌と言われている状況にございます。
世界の株式市場は一気に下落し、債券市場、為替市場も全部がおかしくなっている状況にあります。
そんな中でですね、今再び韓国の問題が、クローズアップされつつあります。
韓国通貨危機、再び、という状況になりつつあるわけですね。
韓国の通貨、ウォンですが、このウォンという通貨は、ローカルカレンシーと呼ばれる通貨です。
国際的な決済が行われる通貨。
これをハードカレンシーと呼びます。
例えば、円、ユーロ、スイス・フラン、ドル、英ポンド、などがいわゆるハードカレンシー。
このような通貨は、世界中どこに持って行っても両替が出来る。
それに対して、その国くらいしか通用しない通貨をローカルカレンシー。
エキゾチックカレンシーと呼ぶわけです。
ウォンは、韓国以外の国々では、ほとんど使用する事が出来ません。
両替するのも出来る国が限られているわけです。
そのような信用性が低い通貨でありながら、日本との間で、為替スワップ、通貨スワップを持っていなかった事が、この下落の大きな要因でもあったわけです。
日韓通貨スワップを結ぶと韓国が日本につく嘘
2008年、リーマンショックの後に、韓国は今と同様にウォンが下落するという通貨危機直前まで行きました。
この際、当時の大統領であった李明博は、
このままでは、我が国は通貨危機に陥ってしまう。
もう2度と、日本の事を辱めない。
慰安婦問題などを国際社会に持ち出さない。
として、日本からのスワップと、アメリカからのスワップの間を繋いで貰ったわけです。
しかし2009年、麻生政権が倒れると共に、竹島を訪問したり、
慰安婦問題を再び国際社会に持ち出すなど、
日本への嫌がらせを繰り返しました。
そのような中で、日本側では再び安倍・麻生という形で、当時の政権が戻って来た、というのが現在の状況です。
ですから、麻生副総理は、
「約束を守んねぇヤツに、金なんか貸せるわけがねぇじゃねぇか」
などと言っておりまして、スワップが結べない状況である。
これがまず、韓国の状況になるわけです。
米国に泣きついた韓国
そして現在世界は、5大中央銀行。
アメリカと日本、アメリカとイギリス、アメリカとECB、アメリカとスイス、というように、中央銀行との間でスワップを結んでおり、
日本の場合は、アジア全域に、円スワップという形で、2次的な補償を与えています。
これに韓国は入っていなかったわけです。
このため、ヘッジファンドなどに狙われやすい状況にあった。
そして今回、通貨が暴落し、今度はアメリカに泣きついた。
アメリカとしては、自国の通貨が暴騰してしまう。
値上がりし過ぎてしまうと、国際競争力が失われますので、これは避けたい。
また、韓国が世界中でドルを買い占めると、結果的にドル建て債券全体の価格が下がる、金利が上がる、という事も防ぎたい。
この2つの要素から、リーマンショックの後に結ばれた9つの中央銀行との間のスワップを再開するという決定をしました。
韓国に対しては、600億ドルのスワップ。
通貨の両替枠を与えて、韓国の韓国銀行、中央銀行は、韓国銀行がお金を借りて、直接銀行に対してドルを貸し出せる仕組みを作ったわけです。
これによって、為替の暴落、韓国のウォンの暴落が止まるか、と思われたわけですが…
これがなかなか、うまくいっておりません。
国際社会は韓国を救うのか
韓国は輸出依存度が高く、韓国が抱える主要産業は、殆ど輸出に頼っています。
世界的な景気悪化の中で、この輸出が絶望的であり、同時に通貨の信用性も低い。
そんな中で、KOSPIと呼ばれる韓国の株価指数は下落を続け、ウォンは下落を続けている。
為替と株、これの同時安が、今、韓国を襲っているわけです。
ここから先は政治的な問題で、どこまで韓国が耐えられるのか。
国際社会、日本を含めた国際社会が、韓国を救うという選択をするのか、それにかかってくると言えるでしょう。