目次
- 1 韓国 火器管制レーダー照射事件の経緯
- 2 防衛省 レーダー照射証拠動画公開の経緯
- 3 日本の哨戒機は現場で何をしていたのか?
- 4 韓国駆逐艦が日本にレーダー照射した瞬間
- 5 韓国はなぜ主張をコロコロ変えるのか?
- 6 一言でいうと韓国が嘘をついているだけ
- 7 韓国海軍の日本に対するあり得ない行為
- 8 田母神俊雄の韓国擁護の発言は嘘である
- 9 レーダー照射で戦争に発展しないのか?
- 10 田母神俊雄の知識は10年前のもの
- 11 レーダー照射は実は危険じゃない?
- 12 友好国は日本に何もやっても許されるのか?
- 13 情報を公開した日本が悪いのか?
- 14 日本に対する誠意は全く無い韓国
- 15 日本に情報公開する正当性はあるのか?
- 16 日韓の実務者同士は何をしているのか?
- 17 韓国国防総省が公開した誠意ある反論動画
- 18 日本と韓国のどちらの主張が正しいのか?
- 19 韓国反論動画 タイトル画面を嘘加工
- 20 韓国が動画で主張する反論ポイント
- 21 韓国海軍の映像はなぜ残っていないのか?
- 22 韓国 反論動画に対する米国元海軍パイロットの反応
- 23 哨戒機のどんな飛行が危険なのか?
- 24 韓国の合成画像は完全な嘘である
- 25 哨戒機の脅威を全く感じていない根拠
- 26 自己否定に繋がる韓国の反論
- 27 韓国の反論動画はさすがに無理がある
- 28 探索用レーダーと火器管制レーダーの全く異なる波形
- 29 韓国海軍艦長がレーダー照射した狙い
- 30 どんどん酷くなる韓国の言い訳
- 31 ロックオンされた自衛隊はなぜ冷静な対処をしているのか?
- 32 自らの嘘を反論動画でバラしてしまう韓国
- 33 恥を世界にばら撒く韓国の狙い
- 34 韓国の反論動画は完全なプロパガンダ映像
- 35 国内向けの映像を世界にばら撒く韓国
- 36 日本が動画公開に踏み切った狙い
- 37 動画を公開しないという選択肢は無かったのか?
- 38 韓国JTBCが分析した日本が動画公開した狙い
- 39 韓国の新聞が分析した韓国の反論動画を公開した狙い
- 40 反論動画を出した文在寅政権の本音
- 41 軍事的な対立になんの意味も無い
- 42 レーダー照射問題解決の一番のキーワード
韓国 火器管制レーダー照射事件の経緯
ニュースにもなっておりますが、射撃用レーダーの照射を巡って、日本と韓国の主張は、真っ向から対立しております。
ここからは、元海上自衛隊、海将の伊藤俊幸さんにお話をお伺いします。
先月21日、岩屋防衛大臣が記者会見を開き、日本の排他的経済水域で、12月20日の午後に、韓国の駆逐艦が、海上自衛隊の哨戒機に、射撃用のレーダーを照射したと発表しました。
日本側の発表に対して、韓国も反応します。
韓国軍の関係者が一番最初に発表したのは、
「遭難した北朝鮮の船を悪天候の中で捜索する為に射撃用レーダーを含む全てのレーダーを稼働した」
「その時に、偶然、哨戒機が射撃用レーダーの範囲に入ってしまった」
という説明でした。
別に意図的ではないが、射撃用レーダーは出していたというのが、最初の説明だったという事です。
その後、12月24日、この問題になって日韓の外務省の局長級の会談が行われました。
局長級と言っても局長の会談なんですけれども、ソウルで行ったんですけれども、この問題についての進展が無かったという事なんですが、韓国の国防省の説明が、1回目とは若干変化をします。
韓国は「射撃用レーダーを出していたのに、偶然入った」と言っていたのですが、今度は「射撃用レーダーは一切稼働していない」という発言に変化します。
「特異な行動をカメラで撮影しただけ」と。
「特異な行動」というのは、日本の飛行機の事ですね。
日本の飛行機のおかしな行動をカメラで撮影しただけなんだと。
レーダーは照射していないという説明に変わったというわけです。
防衛省 レーダー照射証拠動画公開の経緯
そして今度、3日後の27日に、日韓防衛当局、日本だと防衛省、韓国だと国防省の実務者、担当者がテレビ会議を行いました。
「そういう反論があったけど、こっちはこういう主張です」といった感じで。
ですが、進展は無かったため、遂に安倍総理は岩屋防衛大臣に、映像を公開しなさいという指示がありまして、翌28日に、動画が公開されました。
日本の哨戒機は現場で何をしていたのか?
位置関係を見てみると、日本の哨戒機から撮影した映像です。
そもそもなぜ哨戒機はこの辺を飛んでいて、駆逐艦を撮影するなど、一体何をしていたのでしょうか?

元々はですね、この地域全体の監視に行っているんですね。
この地域は排他的経済水域という…

そこじゃないんですよ。
どちらかというと、軍用機にとっては、排他的経済水域は関係が無いんですよ。
それよりも、「背取り」といってですね、経済制裁に対しての対処、それを見に行っているんですよ。
背取りというのは、海の上で、船と船で防衛じゃないけれども、物のやり取りなんかを行うという…

やっちゃいけない事をやっている、それを監視しに行っているんですね。
その途中に、この海域を通るわけですよ。
そうしたら、おそらく最初に興味を持ったのは、駆逐艦じゃないもう一つの船なんですよ。
動画でも言っている通り、ダブルなんたらで、「これはじめて見たよね」という言い方をしているじゃないですか。
「5番台の何とかって知ってる?」というやり取りをして、これに対する情報収集で飛んでいるんですよ。
韓国駆逐艦が日本にレーダー照射した瞬間

こっから、回り込んでいるんですよ。
駆逐艦があることも知っているんですよ。
それよりも、もう一つの船の方に興味があって、それに対する情報収集をして、そして回りながらこの事を確認し、もう一回、回り込んだら、ビーっと撃たれたんですよ。
これは通常任務ですか?
こういう今まで見たことがない船籍があれば、肉眼であとVTR撮影をして、情報収集するという。

これは、ミッションです。
この時に「マークアビーム」と言うんですけど、真横の位置を確認して、写真を取っているんですよ。
そうすると距離などから、相手の長さとかが全部分かるわけですよ。
韓国はなぜ主張をコロコロ変えるのか?
韓国側の主張の変遷なのですが、はじめ「レーダー照射した」と言っていたのが、「カメラ撮影」と変わったようなのですが、カメラかそれともレーダーかいうのは、電波によって分かるようなのですけど、それが日本の計器でも測られているはずで、なぜ客観的に分かるような証拠があるのに、日本の主張が正しいとするならば、韓国側は、敢えて「レーダー」という発言を「カメラ」に変えたのでしょうか?

というかですね、射撃用レーダーって言いますけど、これはヨーロッパ製だと思いますけど、日本のとは違って、必ず敵か味方かを識別するために、同時にカメラが付いているんですよ。
要するに、間違って味方の飛行機を撃ってしまったらダメなので、それを確認するために見るんですね。
たぶんこれは、高額追尾装置といって、見ているものを見たら、これを画像認識したら、これをずーっと追いかけるんですよ。
その間に、敵か味方かが分かるから、敵と分かったら、ここからレーダーを照射して、後はいわゆる射撃用レーダーとして使う。
そのためのカメラなんですよ。
だから、見ていたというのはそういう事です。
だから、「見ていたけれど、レーダーを照射していない」というのは、そういう意味です。
一言でいうと韓国が嘘をついているだけ
レーダーを照射しているかどうかというのは、客観的な証拠から分かるという事は、日本も韓国も証拠を出せればそれが分かる。
その証拠は、軍事機密かなんかで出せないという事情があるのか、それとも客観的に分かるような事をどちらかが、単純な嘘を言っているというような事になるのでしょうか?

まぁ、一言でいうと、「韓国側が嘘を言っている」だけです。

僕も引っかかっているのはそこで、21日に韓国側が射撃用レーダーを照射したという事は認めているんですね1回。
つまり、別に狙ってやったわけじゃないんだけれども、そこに入っちゃったんだと。
たぶんね、それが正しいんだと思うんですよね。
最初にこういう風に言ったという事は。
韓国海軍の日本に対するあり得ない行為

ただ、その後、ひっくり返したというか、「照射していない」ってなるじゃないですか。
だから、この間に何があったんだろうというが、僕は一番知りたいところなんですよね。
単純な話、情報収集活動は普通の行為であると。
それは、友好国同士であってもそれはどこの海軍でもやる?

韓国海軍もやっています。
韓国海軍もやるし、日米であったとしても、日露であったとしてもやると

みんなやっています。
それはじゃあ、情報収集は普通であるという事で。
レーダー照射をするというのは?

あり得ないです。
これはあり得ないです。
中国もロシアも絶対にやりません。
田母神俊雄の韓国擁護の発言は嘘である

そこは疑問なんですけど、元航空幕僚長の田母神俊雄さんがですね、「よくある事」だと。
韓国艦艇が海自対潜哨戒機に火器管制レーダーを照射したことで日本政府が危険だということで韓国に抗議したという。全く危険ではない。火器管制レーダーは近年フェーズドアレイ方式で常時ほぼ全周に電波を出し続けている。だから周辺にいる航空機などには電波照射が行われてしまう。(続く)
— 田母神俊雄 (@toshio_tamogami) 2018年12月21日

という風にツイッターで書いているんですけど。

間違いです。

田母神さんが間違い?

間違いです。

でも、幕僚長ですよね?

だから、田母神さんは今、私人ですから。
それを根拠にものを言っちゃあ駄目ですよ。

じゃあ、嘘?

嘘です。
レーダー照射で戦争に発展しないのか?
そうすると、射撃用レーダーが照射されたら、これは下手したら、米軍とかもう少し戦闘地域であれば、戦闘行為に発展するくらい危険なものだと?

そうです。
ここは戦闘地域ではありませんから、そこまではならないです。
だから確認があったんですね。
「今、やられているんだけどどういう事なの?」

だから、極めて冷静に対応しているんです。
これが例えばクリミア半島みたいな所だと…

だったら、撃ち返しています。
ロシアの状況みたいだと…

戦争になる状態です。
やられる前にやるぞみたいなそういう状況になったと。
田母神俊雄の知識は10年前のもの

それとね、岩屋防衛大臣が、「極めて危険」という風に最初に会見で言いましたよね。
これもまた田母神さんが全部嘘という話ではなくてですね、一応プロなので、

プロでも10年前の方ですから。

でも、変わんないでしょ?
基本的には。

今の事はそんなに知らないですよ。
だから、現実にそういう場に現れている人と、そうじゃない人で、色んな事を言いますから、みなさん。

それはそうなんだけど、そこでちょっちょっともう一つ気になったのは、「レーダー照射をしても、危険ではない」という風に言っているんですね。
「レーダー照射」要するにロックオンされてもその後同時に色んな解除をしないと、ミサイルが撃てないと。

違います。

つまりミサイルを撃ってくるという事はあり得ないと。
レーダー照射は実は危険じゃない?

違います。
いいですか?
分かっている人と、分かっていない人が色々と喋りますから。
田母神さんが言ったからとい事を根拠に、色んな論を張るという事は間違いだと思います。

いや、だから聞いているんですよ。
だから、レーダー照射というのは危険なのか、危険じゃないのかという。

その次にあと2つの行為をすると、撃てますから。

だから、それは危険な行為なんですか?

武器を指名して、あとスイッチを押せば弾が飛ぶんですよ。

ただ、通常は戦闘地域の中でロックオンをされたら、それは撃たれるという事だけれども、
海上自衛隊の海将の人が、危ないと言っている。
友好国は日本に何もやっても許されるのか?

友好国でもそうだという事ですか?

要するにですね、本来なら、絶対にやらないんですよ。
要するに、それが間違って、誤解を受けて戦争に発展するでしょ。
だから、そういう事をやっちゃいけないというのが、この戦後70年の軍隊の常識なんです。
海軍の。
その海軍の常識を破ったんです。
情報を公開した日本が悪いのか?
そういう事実があったから、防衛大臣がこういう風に発表する、遺憾の意を表明するというのは当然の事なんですか?

違います。
だから、これも1日待っているんですよ。
リアクションを。
ところが、まともな回答が来なかったから、じれた日本が、遂に公表しちゃったんですよ。
普通だったら、こういう事があっても、

向こうが謝ればですね。
あまり刺激しないようにみたいな感じで。