熊本地震が起きた理由!地震予知は出来ないと判明!武田邦彦

熊本でなぜ地震が起こったのか?

熊本で大きな地震が起こりまして、まずは被災された皆様の回復ができるだけ早く行われることを期待いたします。

また、お亡くなりになった方のお悔やみを申し上げます。

なぜ、熊本で起こったか。

このことを考えてみたいと思いますが、私は実は1年ほど前、地震学者で有名な東大のゲラー先生と、地震を予知できないということを、2回にわたってやりました。

政府が発表する地震が起きる可能性の地域マップ

その時に、今政府が公表している、地震が起きる可能性のある地域のマップ、それからその確率をそこで詳しく説明をいたしました。

例えば、これは宮城県沖の大きな東北大震災の前なんですが、宮城県沖、及び三陸沖では、マグニチュードが8クラスの地震が、だいたい80%から99%程度で起こるということが、実は東北大震災の前に分かっておりましたが、しかし2万人に及ぶ大被害を防ぐことはできませんでした。

この一帯、日本で発生する発生確率というものが出たのはなぜかといいますと、それまでは地震予知だったんですね。

地震予知とは

地震予知というのは例えば、1年以内に地震が起こりますよというのは、いわゆる予知の中に入らないんですね。

というのは、例えば静岡県に、昔は東海地震と言われましたが、静岡県で1年以内に地震が起こるというようなことがわかっても、そこに住んでいる人たちが全部その予報のもとに退避するというほど、実は地震の予知の確実性というのはそれほど高くないんですね。

だから家とか仕事を捨てるわけにはいかない。

かといって、1年以内に地震が来るとわかっているのに何もしないわけにもいかない。

そこでできることといったら、ちょっと家を補強するとか、防災訓練をするということしかできないわけですね。

これに類することは東北でも、実は少しはやっていたんですね。

だけども、その時中心を東海地方でしたから、東海地方はすぐにでも地震が来るということだったので、そちらのほうに注意が行っていたんですね、もちろんマスコミもそう報じていたわけです。

そしたら東北に大震災があった。

これは、実は東海地震が来ると言われてきた1970年から、阪神淡路大震災があり、新潟地震があり、今度は東北大震災がある、この前、5年前ですね。

そういうような状態だったわけです。

30年以内に地震がどのくらいの確率で起こるのか?

そこで地震予知というのを今までやっていたんですが、それをやめて、こういった発生する発生確率、どこの地域が1番発生するかということを発表しました。

これは確か私の記憶では、30年以内に起こるということなんですね。

ですから、30年以内にどのくらいの地震がどのくらいの確率で起こるか、ということですから、こういう地図を発表するということは、地震学がそれくらい確実であるということを言っているわけですね。

例えば、北の方から行きますと、三陸沖が90、宮城県沖が99、それから高いところでは茨城県沖が90%、それから南関東が70%、東海地震が87%、東南海地震が80%。

それくらいが高いわけですね。

それから中間くらいというと、南海地震の50%、それから伊予灘の40%なんかが続くわけですね。

そうしますともちろんこれを参考にしてくれということで出るんですから、東北の人たちは非常に気をつける。

それから東海地方から東南海地方の人は非常に気をつける。

そこにものすごい国の金が落ちる、そして体制も整う、こうしていたら今度は熊本、ということになるわけですね。

全く意味がない地震予知

今日の新聞はひどかったですよ。

熊本地方も比較的高い予想になっていた、と。

4%くらいですね。

だけど地震が起こる可能性が4%が1番高いとか、10%が1番高いというなら別ですよ。

だけど80%、90%がごろごろ日本中にあるのに対して、4%とか6%とかいう予想が出たら、それは比較的安全だと、それは今日の新聞とかテレビはひどくて、0%よりは高いという。

それは、この地震予知の国の政策が間違っているということを単に何も言わないというだけですね。

地震予知は打ち出の小槌

これをゲラー先生は打ち出の小槌と言ったわけですね。

ゲラー先生の言葉ですけど、地震の予知といえば金はいくらでも出る。

つまり人を脅して、未完成の学問が、あたかも完成した学問のように伝える。

これは科学の世界では絶対にダメなんですね。

例えば飛行機を飛ばす。

技術者が半分は落ちるということを知ってて、大丈夫ですよと言って飛行機を飛ばしたり、飛行機に乗ると快適ですよと、実は50%死ぬということを内々知っていて言うということが、科学の世界では1番いけないんですよ。

最も倫理に反するわけですね。

ですから、こういう表紙の図を発表するにしても、ほとんど当たりませんよと言わなきゃいけないんです。

巨大地震が地震を呼ぶ

私自分のことを威張るわけじゃないんですけど、私が言っていたのは、日本の地震の歴史を見ると、東北大震災のような非常に大きな地震が出て2、3年間は、あちこちで地震が起こるんだと。

それは地盤が大きくずれますから、それを回復しようとしたり、さらにずれたりしますので、火山活動も盛んになりますし地震活動も盛んになりますので、自分がどこに住んでいるかとか、どの火山の近くに住んでいるかということに関係なく、地震が来るぞと思って対策を取っておく必要がある。

そうすると、いつ地震が来るかとか、何%の確率だというんじゃなくて、今1番必要なのは、自分のうちの中を見渡して、地震が来たら危ないものをよけておくとか、家の補強をしておくとかの自衛策以外ない。

それを皆さんお願いしますねと、何回も言っていたんですよね。

つまり学問というのは、その学問の発達の状態をわかっている人が、その学問の発達の状態から言って最も危険を回避するにはどうしたらいいか、ということを言わなければいけないんですね。

地震予知の現実

今度熊本で被災した方には大変に申し訳ないんですが、科学の世界から言えば、現在はこの確率のグラフとか東南海地震がどうだというのは、全部お金を取るためだと思って、

一部の学者がお金を取り、一部のお役人が得をするためなんだと、頭から思い込んで、自分の身は自分で守る、マスコミは全くひどい感じで、僕がこれだけひどく言うとマスコミの人も反論があるでしょうけど、

あたかも地震が予知できるようなことを言って東南海地震を報道し、これ政府が言っているからということですよ、だけど政府が言っていることをそのまま伝えるというのはマスコミじゃありませんよ。

そして今度地震が起きたらもう微に入り細に入り、朝から晩まで放送するんですよ。

そうしたらみんな見ますよね、悲惨だから。

悲惨な状態を見るわけです。

そうしたら視聴率が上がると言うわけです。

こんなことをしてどうするんですかね。

だからマスコミは普段から、今日本の地盤が緩んでるからいつ地震が来ても仕方がありません、みなさんぜひ、地震の予知とかそういうことに期待せずに、家の周りとか家自体とか、家具とか家族とか、そういうことを自衛してくださいね。

地震学はそこまで行っていないし、政府はそこまで責任感がないんですよ、と、そういうふうに伝えないといけないんですよ。

地震予知が出来るという嘘

今度地震が起こりましたから、今日私これを聞いて残念に悔しく思いましたので、他の地域の人、熊本というのはこの地図では真っ白ですよ、ぜんぜん起こる可能性のないところ。

内陸型の断層型地震で、深さが10キロくらいしかありませんから、被害が集中するんですけど、そんな理屈よりは、広範囲に揺れなかったとかそんな理屈を言うよりは、

地震が起きてから、内陸型の地震だから余震が多いんですなんて、そんなくだらないことを言っていないで、私たちは大きなプレート型の地震も、内陸に起こる断層型地震も、ともに予想できませんと。

皆さんこれは今まで言ってきたことは全部嘘でしたと。

地震予知も嘘だし、発生確率も嘘でした、分かっておりました、ともう1歩踏み込んで学者としての誠意を示し、そして日本の災害を防止するということに全力を注いでほしいと、私は全くそういうふうに思うんですね。

残念でたまりません。

これは科学が至らないというんではなくて、科学が至らないことを言わないで、あたかも飛行機が安全に飛ばせますよと言って、内心は飛行機が落ちることを知っていたと、そういうことですから、やや犯罪に近いと、私はそう思いますね。

とにかく我々は相手にしているのがそういう人たちですから、それを信じずに家族を守るということを、徹底してやる必要があると思います。

2、30年ということですから、あと15年か20年くらいのところですので、この前ある人がどこかの火山に行ってどうですかと聞いたから、やっぱり危ないですよと言ったんです。

予知されてませんけど、予知はもともとできないんです、と言ったんです。

そういう考えでやらなければいけないと思います。

 
 
 

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