目次
- 1 戦後に日本が米国に受けた洗脳教育の悪影響
- 2 メディアが報じない米国ペンス副大統領の衝撃的な演説
- 3 世界を分けたチャーチルの鉄のカーテン演説
- 4 極めて厳しい東西対決という図式
- 5 ソ連を悪の帝国と宣言したレーガン演説
- 6 スターリン独裁制度で行われていた粛清の数々
- 7 1980年代 崩壊寸前だったソ連
- 8 1991年 ソ連崩壊
- 9 力を付けた中国とアメリカの対決の開始
- 10 日本人がやられるイギリスやアメリカの暴虐さ
- 11 アメリカ建国の残虐な歴史
- 12 米国が開始した世界侵略の歴史
- 13 アメリカが行った日本侵略
- 14 アメリカの残虐さは日本の比ではない
- 15 アメリカが握った世界の覇権
- 16 アメリカがなぜか嫌われない理由
- 17 中国が世界から嫌われる理由
戦後に日本が米国に受けた洗脳教育の悪影響
日本は戦争に敗れて、戦争が終わって、アメリカ軍に占領されて、かなり厳しい教育を受けたものですから、
それ以来日本人の、特に大人、さらに言えばお子さんとかお孫さんを持っている大人、この方々が日本の防衛、日本の将来、国際的な情勢をあまり考えなくなりまして、
最近ではテレビでも不倫の問題だとか、そういったお笑い芸人が出て説明したほうがよくわかると、そういう話題に終始しておりまして、私たちの子供とか孫が本当に厳しい世界を乗り切って、現在の私たちが享受しているような豊かな社会、
これは私たち自身が作ったのではなくて、我々のおじいさん、おばあさん、お母さん、お父さんが頑張ってくれて作ったものを我々は今享受しているわけですから、そういう努力をしているかということで、私は大変に危惧しているわけです。
メディアが報じない米国ペンス副大統領の衝撃的な演説
一方、世界は非常に激変しておりまして、それは戦争の前と全く同じです。
最近、ペンスアメリカ副大統領が演説をいたしました。
大変な過激な演説で、しかしそれはペンス副大統領の個人の意見ではなくて、アメリカが全体としてこれからどういう舵を切ろうかとしているということでありまして、特に対中国ですから、日本としては非常に大きな影響を及ぼす演説であります。
しかしこのペンス演説ですら、ほとんどニュースにも、またバラエティ番組にも取り上げられず、外国では非常に大きな話題になっておりますが、日本は少しレベルの低い、申し訳ないんですが、少しレベルの低いマスコミのために広まらないわけですね。
今度のペンス演説は、これまでの大きな演説に匹敵するようなものだと私は思います。
世界を分けたチャーチルの鉄のカーテン演説
それは戦争が終わった後、戦争はドイツ、日本、イタリアなどの数十国に対して、アメリカ、イギリス、ロシア、ソ連、その連合軍が戦ったわけで、アメリカ、イギリス、ロシアは同じ陣営だったわけですね。
ところが戦争が終わった直後、1945年に戦争が終わったわけですが、その翌年の1946年にチャーチルが演説をいたしまして、ヨーロッパのちょうど真ん中くらいに鉄のカーテンが引かれているという、有名な鉄のカーテン演説をいたしまして、
これで一気に、今まで一緒の陣営だったアメリカ、イギリス、ソ連がバサッと分かれまして、アメリカイギリスの西側諸国と、ソ連を中心とした左側の共産国に分かれたわけですね。
極めて厳しい東西対決という図式
チャーチル演説から9年後、ワルシャワ条約機構というのができまして、ヨーロッパの西側にはNATO、北大西洋条約機構、東側にはワルシャワ条約機構という2つの条約機構ができまして、核ミサイルを山ほど作って、極めて厳しい東西対決という図式ができたわけですね。
それから37年間、非常に厳しい東西対決世界というものが生まれたわけですね。
これは我々の日本に住む人にも大きな影響を与えました。
ソ連を悪の帝国と宣言したレーガン演説
1983年、アメリカの共和党のレーガン大統領が、演説を行います。
レーガン演説。
これはソ連のことを悪の帝国と言いまして、非常に危険であるという演説をしました。
この演説をレーガンが1983年の時点で行ったというのは、相手はフルシチョフでしたけれども、中距離核弾頭ミサイルの削減であるとか、そういった東西対決を厳しくしないためのいろんな施策が打たれつつある時でした。
同時にレーガンは宇宙軍の創設も言って、これは実際は実行されませんでしたが、硬軟両面での戦いでした。
スターリン独裁制度で行われていた粛清の数々
一方ソ連は、レーニンが1920年ごろに国を建設した後、もうちょっと前だったかな、その後1945年から50年くらいまでは、計画経済のもとで労働力も十分に供給され、ソ連はどちらかというと繁栄しておりました。
スプートニクが上がったのが確か1957年でしたか、その頃までは、いわばどっちかと言うとソ連有利、共産主義というのはなかなかいいものだと思われていたわけですが、実はソ連の国の中では、スターリンの独裁制度があり、次から次へと粛正が行われ、最初の頃はまだよかったんですが、どんどんどんどん暗くなります。
1980年代 崩壊寸前だったソ連
これはスターリン死後、フルシチョフが後を継いでスターリン批判を行い、世界をびっくりさせた後も、例えばカザフスタンとかそういった南の国に、農業を盛んにするための非常にひどい政策を行って、農業を破壊したりしておりました。
したがって1980年代を見ますと、まだ形式的にはアメリカとソ連というのが、世界の2つの大国でありましたけれども、既に内容的にはソ連は崩壊寸前でありました。
しかし、もともと共産主義というのは、今の中国もそうなんですけれども、自分たちが正しい、共産主義以外の国は間違っている、しかもそれを暴力的に倒さなければいけないという錯覚に、最初から染まっておりまして、
それでソ連も、国内がガタガタなのにアフガニスタンに駐留したりしまして、相変わらず本体がガタガタのまま外側に膨張しようとしていたわけですね。
有名なコミンテルンを中心としまして、共産主義を世界中に広めるんだという固い信念のもとでやっていたわけですね。
1991年 ソ連崩壊
これはソ連が8年後に崩壊します。
1991年にソ連が崩壊しまして、そしてこの8年間、アメリカは何をやってきたかと言うと、リーガン演説以後、ソ連を崩壊させるべく、ものすごい厳しい制限をソ連に課するわけですね。
ソ連はもともと内部体制がガタガタですから、アメリカの情報は入ってくるわ、生活は悪くなるわ、国際的な力は弱まるということで、ついにそれに持ちこたえられなくなって、8年後にソ連は崩壊します。
1991年のソ連の崩壊の前に、1989年にはイランでホメイニー師が死亡し、天安門事件が起き、ベルリンの壁が崩壊し、さらにはルーマニアでチャウセスク大統領が殺されるというような前段階もありましたが、
いずれにしてもこれは必然的なものでありまして、共産主義国家という間違った体制が崩壊しつつあるときに、さらにアメリカに打撃を与えられて、本当に崩壊してしまったということでありますが、
力を付けた中国とアメリカの対決の開始
それ以降1回多極化した後、世界は徐々に力をつけてきた中国とアメリカとの対決へと移ってくるわけであります。
そして35年後、その米中対決というのが非常に表面化しまして、それが2018年のペンス演説につながるわけですね。
ペンス演説については、これは現在の私たちに直接関係があるので、もう1回くらいペンス演説そのものの内容についてよく整理をして、慎重に考えなければいけないわけですが、基本的に言えば、何だ、中国は何をやっているんだと。
アメリカは中国をずっと肩入れしてきた、それはそうですね、日本と中国が戦っている時には、蒋ルートと言って、蒋介石をものすごい努力をしてアメリカは中国を支えてきた。
だいたいその後もニクソンの北京訪問の時のように、どちらかというとアメリカは親中政策、反日政策を言うのをとってきたわけですが、それなのになんだ最近のことは、南シナ海の航行権の問題にしろ、貿易の問題にしろ、私的所有権の侵害にしろひどいじゃないかということをペンス演説がいたしました。
この大きな演説が今後どういう影響を与えるのか、何が世界が激変するのかということを少し考えてみたいと思います。
日本人がやられるイギリスやアメリカの暴虐さ
チャーチルの鉄のカーテン演説とか、それからレーガン大統領の悪の帝国、そして今度のペンス副大統領の中国の非難の演説というように並べますと、この1つ前に並べたんですが、共産国が悪い国だというふうに思いがちなんですが、
実は我々はアングロサクソン、イギリスとかアメリカの暴虐さ、それを隠す言論のうまさというものに、時としてすっかりやられるわけですね。
アメリカという国は、我々はアメリカが好きなんですけれども、中国とかが嫌いなんですが、我々の好き嫌いを超えて、ちょっとどうかなと思うところが山ほどあるんですね。
私はアメリカ嫌いですから、とか言うんですけれども、私もアメリカそんなに嫌いじゃないですけど、アメリカ嫌いですけどと言わないと、アメリカがしていることと私が言っていることが合わないからなんですね。
アメリカ建国の残虐な歴史
アメリカという国は、イギリスからの移民が18世紀の末に建国して、1776年でしたかね、アメリカが建国されたのは。
そういう年号を詳しく覚える必要はないんですが、おおよそ1800年くらいに、アメリカは13州で東部に国を作り、それから幌馬車で西部へ西部へ行って、インディアンを全部殺し、メキシコの領土だったテキサスをとり、
それからカリフォルニアまで行って、暴虐の限りを果たして、インディアンはほとんど、何百万人と殺し、それからアメリカのバイソン、水牛みたいなものなんですが、バッファローですね、それを殺し、一時はほとんど絶滅に追い込み、そしてカリフォルニアまでとったわけですね。
そして現在のアメリカ合衆国ができたわけです。
米国が開始した世界侵略の歴史
それでもとどまらずに、だいたい1900年には、太平洋に進出し、ハワイを侵略し、アラスカをロシアから買い、フィリピンをスペインからとった。
グアム島とかサイパンとかいうのも、全部その時期にとったわけですね。
アメリカが行った日本侵略
さらにその侵略は止まらずに、日本人は日本が攻撃したというんですけど、日本はアメリカを攻撃したことなんかないんです。
締め付けられてやむを得ず反撃したところはあったんですが、1950年、詳しく言えば1941年なんですが、日本との戦争を行って日本を侵略し、さらに朝鮮で朝鮮戦争をやるんですね。
アメリカの残虐さは日本の比ではない
つまりアメリカは、ハワイの王族も行方不明なんですけれども、そういうふうにして、それからフィリピンを植民地にして、ものすごく残虐なことをやっているんですね。
ある島で、アメリカ人が襲われたら、その島のフィリピン人を全員虐殺するというようなこともやってるんですね。
よくそういう歴史を知らない日本の方が、日本人が、日本軍がやったことは残虐だというんですけど、そんなものじゃないんです、桁が。
それでさらに西の方に侵略して、ベトナムを侵略しそこなったんですけど侵略し、アフガニスタンに行き、イラクを攻撃し、イランを占領し、そしてオレンジ革命なんかを通じて、さらに西の方に行くんですね。
イラク侵略、イラク戦争が2003年ですから、こうやって整理すると1850年に一応アメリカというのは完成した後、50年ごとにハワイを侵略し、日本を侵略し、イラクを侵略し、やっていったわけですね。
しかし、やっぱりちょっとやり過ぎなわけですよ。
これだけではなくて、アメリカの悪行というのを言えば、これはソ連とか中国の悪行より、はるかに今のところは激しいんですね。
例えばアメリカは、中東、グアテマラとかホンジュラスとか、そういう国をほとんど自分たちの奴隷の国のように扱いました。
工作員を出して、必要とあらばそこの大統領とか、そういう人を殺すということまでやったわけですね。
南アメリカもそうです。
アメリカが握った世界の覇権
多くの人はアメリカ合衆国は強いから、アメリカ大陸の中南米はしょうがないなと思っているわけですが、
そんなことを言ったら中国がアジアの諸国、日本だとか朝鮮とか、ベトナムにも中国は侵略しましたが、チベット、ウイグル、といったところをちょうどアメリカがやったように、アメリカが中南米にやったように考えれば、私はそういう意見ではないですけど、当然だともいえるわけですね。
それからさらにCIA、アメリカ中央情報局、それからそれの外郭団体である経済的な侵略をするヒットマンというグループとか、さらにはジャッカルという暗殺部隊も揃えておりまして、そしてアフリカも含めて全世界的にアメリカの覇権というものを主張したわけです。
アメリカがなぜか嫌われない理由
ただアメリカもイギリスもそうですが、常に正義を振りかざす姿勢と、それから現在の中国のように暴力的ではないんですよね。
やっぱり理屈を通してやるということで、印象が緩和される。
それから、アメリカ人は何となく陽気である。
それからなんか格好がいい。
それからスポーツもベースボール、野球も強いし、アメリカンフットボールなんかもなかなかいいものだし、それからバスケットボールなんかも非常に有名な選手を出すというように、なかなかバランスがとれているという面もあるんですね。
それから我々が今使っているもの、例えば飛行機、自動車、ヘリコプター、パソコン、スマホ、家電製品ではテレビ、冷蔵庫、洗濯機、全てほとんどアメリカが作ったものなんですね。
アメリカが20世紀にT型フォードを作り、それから原子力発電所もGMとウェスティングハウスですからアメリカですし、飛行機もダグラス、ロッキード、ボーイングというふうにアメリカですし、我々の生活のほとんどがアメリカに依存しているわけですね。
中国が世界から嫌われる理由
そういうこともありまして、中国とかロシアは確かに軍事力とかそういうのは強くても、スポーツの香り、文化の香り、それから工業の香りというのはあまりないんですね。
どちらかと言うと、中国ですと印象が悪いのは、居丈高なんだけれども嘘もつくし、アメリカも嘘をつくんだけど嘘のつき方が露骨だし、と言ったほうがいいんですかね、それから中国製の尊敬すべきものというものが出ない。
昔の中国でしたら、文字を作るとか、印刷方法を作るとか、漢詩があるとか、文化的な香りがあったんですけど、今はないものですから、そういうものを総合して見たときに、私たちは、アメリカは非常にいいと。
だけど、ロシアはどうも侵略的だと。
中国はどうも威張ってばっかりいる、というような感じがするんですね。
例えばアジアの盟主、アジアを代表して中国というのがあると、中国は盛んに言っているわけですね。
一帯一路もそうなんですが、そういったことを言う割には、アジアの国を保護したりしないんですね。
むしろアジアの国を痛めつけるという側に、中国は立つわけですね。
自分たちが大きな国なんだから、周辺の国が、例えばアメリカとかフランスとかイギリスなんかにやられたら、アジアの国の方を助けたらいいんだけれども、中国は常に有色人種、自分たちと同じアジア民族を痛めつけるという傾向がありまして、
そういった点でも、アメリカと違って悪い印象があるということは確かなんです。
ただ、私がここで整理したのは、アメリカは正しい、中国は間違っているという人が日本にはすごく多いんですけれども、本当にそうですかというのが、私の問いかけでもあるわけです。