民主主義を破壊した小選挙区比例代表制
私の読者というかですね、本を読んでいただいている人は読者になるし、ブログなんかを聞いたりテレビなんか聞いたりしておられる方は、視聴者になるわけですけども。
いろいろ質問がありまして、だいたいそれに共通する質問で、ご質問で且つ非常にきちっとしたご質問がこの前ありましたので、ちょっとそれを取り上げて整理をさせていただきたいと思っているわけですが。
こういう質問ですね。
選挙制度が小選挙区制、比例代表制では民意が反映されず、民主主義になっていないと。
これ私がいつも言ってることなんですね。
日本は民主主義になっていないと。
小選挙区比例代表制で勝った安倍総理を支持する理由
半面ですね、私が自民党が勝って安倍さんを選んだんだから、国民は安倍さんを選んだんであり、安倍さんのやることが民意であり民主主義であると、こうも言ってるわけですね。
おかしいじゃないかと、まぁいうご質問をいただきまして。
まぁ大変に文章としても論理としてもですね、非常にきちっとしておられるので、今日はこれを取り上げて私も考えてみたいと思います。
小選挙区比例代表制は憲法違反
現在の選挙制度っていうのは、小選挙区制なんですね。
憲法には、それがダメだと書いてあるんですね、党を選ぶんじゃなくて人を選ぶんだと。
だから、小選挙区制で例えば私の選挙区ですと、自民党が1人に野党が2人くらいいると。
いずれにしたって、1人ずつしかいないんですから、人を選ぶったってその人が嫌でもですね選ばなきゃいけないっていうことになりますので、憲法違反ですよね。
これ比例代表制になりますと、いろんな見方ありますけれども、繰り上げ当選とかですね、なんか知らないけど。
なんかもう、選挙区ではですね全くダメでほとんど3分の、4分の1とか5分の1しかとってないにも関わらず、比例代表制で復活するっていうのがのもあってですね。
これはもちろん、元々選挙としても形を成してないし、民意は反映されないし、憲法は違反してるし、民主主義でもないと、こういうのになるわけですね。
ところが、それで選ばれてきた自民党っていうのが圧倒的多数を持ち、そん中で安倍さんを首相に選んで安倍さんが政治をやってると。
それは民意であり民主主義だったって、そりゃおかしいじゃないか、しかも安倍さんは若干昔からお友達を優先するとこもあると。
本当に民意で選ばれた人なら、若干のお友達でもいいだろうけども、そうでもないんだからダメだと、こういうふうなご質問なんですね。
これ非常に的を得ているんですよ。
日本を無茶苦茶にした民主党への酷い拒否反応
実はですね、2012年に民主党が大敗北してですね、3年間の政治が酷かったんで国民はもう一回自民党に帰るってことで、安倍さんを選んだわけですね。
その時に、自民党は圧倒的多数、いろいろその時の情勢によるんですけど、約300をずっと続けてるんですよ3回とも。
公明党の連立なんかありますから数字はちょっと動くんですけど。
いずれにしても、300というですね非常に大きな議席をとるわけですね。
でしかしその時に、就任の時に安倍さんがこう言ったんですよ。
やっぱり人間ていうは、初めて就任するときは謙虚なんですよね。
就任当初は謙虚だった安倍総理
「私たちは圧倒的な議席を得たから、これは国民の信託と言えるけれども、日本国民の選挙権を持ってる全国民のわずか17%にしか過ぎない」
そのことは我々はしっかり頭に刻んで、これから政治をやらなきゃいけないと、安倍さんが言ってるんですよ。
今の安倍さんを見ると、なんか信じられないような感じがしますが。
当時の安倍さんやっぱり、野党で呻吟(しんぎん)をなめましたからね。
それで政権を取ったので、大多数の衆議院議員のを占めたけれども、何しろ国民全体の17%なんだと、こういうふうに言ってるわけですね。
国民の17%しか支持して無いのに衆議院の2/3を占める異常事態
これは一つは、小選挙区制であるということがまた災いしてるわけですね。
国民のたった17%しか支持しない人が、衆議院の3分の2近くを占めるということですからね。
これは選挙制度がおかしいとも言えるわけですよ。
日本の投票率が異常に低い原因
一つは、投票率が低いってことですね。
日本はね、先進国の中では、格別にって言っても日本くらいのとこもあるんですけど、普通の割合ときちっとした国はですね、だいたいこういう国政選挙てのは80から90の投票率なんですね。
それに対して日本は、簡単に言えば今50%ですよ、国民の半分がもう投票しないと、いうような状態なんですね。
これは、国民の側に問題があるんじゃなくて。
私なんか、小選挙区だと行く気もしないんですよ。
だって、行ったってどうせ自分がこの人に議員になって欲しいって言う人選べないんですからね、それが一つと。