あいちトリエンナーレ 脅しを言い訳に展示を中止
トリエンナーレの事件ですけど、早速反対運動が盛り上がって、中にはもうガソリンを撒いて焼くぞという脅しも勿論入って来るし。
賛成側では、頑張れ、とかいうのも入って来るし色んなのが来てですね。
それで名古屋市長の河村さんが、最初に、「ちょっと見たけど、あれは適当じゃないんじゃないか」という話をする。
そして、大村知事がそれを受けて外すと。
それからまぁ監督の津田さんも少しまずかったというような事を言うというような展開に今なっておりますが。
これでは全然ダメですよ。
あいちトリエンナーレ2019の狙い
要するにですね、今度の展覧会の芸術祭の目玉はですね、今まで色んな事で展示出来なかった、そういったものをやるっていうんですからね。
それは勿論反撃はありますよ。
当たり前じゃないですか。
だって、無難なっていうかですね、無難なもので、何も思想的なものもなくですね、芸術性も優れていて。
例えばミロのヴィーナスとか。
画像出典:Wikipedia
それからモナリザとか。
画像出典:quizknock.com
みんなが拍手して、素晴らしい、芸術性も素晴らしいと。
若干の社会性はあるかもしれないけど、それでも素晴らしいと。
なんだったら、みんなが見に行くと。
パンダみたいに行列をなして見に行くと。
ツタンカーメンの像とかですね、色々ありましたね、今までも。
画像出典:Kitchen Decor Club
それは、芸術ですからね。
多くの人が感激する事が大切なんですよ。
感激しない芸術というのも、芸術性があるものもありますけどね。
だけど、基本的には芸術というのはやっぱりみんなが感激する。
小説でしたら、トロストイの『戦争と平和』とか。
『野菊の墓』とか、読めばですね、
みんなが感激する。
音楽もそうだ。
だから、その音楽とかそういう中にですね、政治性が入っている事はあるんですよね。
例えばベートーヴェンの『皇帝』でもですね、
ナポレオンが皇帝になったのをベートーヴェンが怒りに狂って、楽譜を破り捨てたとか。
色んな事が言われたり、やられたりするわけですよ。
芸術だから、必ずしも、社会と一致しているという事はないし、その時代には非常に非難される芸術もあるんですね。
しかし、前回言ったように、人間の内なる面。
芸術とか宗教とか学問とか、そういったものとですね。
それから外なるもの。
社会ですね。
大統領とか、税金だとか、道路の整備だとか、道路の規制だとか、こういったものの2つあるわけで。
芸術はその一方ですからね。
だから、芸術が社会を揺さぶるという事はありますけど、だけどやっぱりそれは芸術性によって決まるわけですよ。
抗議でへこたれるなら最初からやるな
それで、愛知のまぁ、大村さんは知事だからそこまで深く関与したんじゃないと思いますよ。
画像出典:朝日新聞デジタル
今まで、展示がですね、拒否されたものを集めて展示するんですから。
それは、一品一品細かく検討してですね、批判に耐えられるか。
それはもう、今度みたいにもの凄く炎上すれば炎上するほど成功ですから。
それは当然。
ですから、そこはもうやっておかないといけないわけですよ。
来た来たってなもんですね。
そんなね、2~3日のね、抗議でへこたれるようだったら最初からやらない方がいいんですよ。
それは県と市がね、共同して10億も出してやるんですから。
13億だったかな、出してやるわけですから。
それはね、いいわけですよ。