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マティス国防長官2月に辞任の衝撃
トランプアメリカ大統領は、20日、マティス国防長官が2月末に退任するとツイッターで。
また、ツイッターなんですね。
ツイッターで明らかにしたと。
General Jim Mattis will be retiring, with distinction, at the end of February, after having served my Administration as Secretary of Defense for the past two years. During Jim’s tenure, tremendous progress has been made, especially with respect to the purchase of new fighting….
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2018年12月20日

マティス氏はやはり同日ですね、トランプ氏宛ての辞表を公表しまして、
「大統領は自身の考えに沿った国防長官を任命する権利があり、私が辞任するのが適切だと判断した」
と述べてですね、トランプ氏との国防政策を巡る見解の相違を理由とした自発的な辞任だと強調したと。
マティス トランプへの抗議の辞任

これはですね、マティス氏は、シリアに駐留する米軍部隊の完全撤収というトランプの方針、および、トランプさんは20日にはですね、アフガニスタン駐留米軍の大規模撤収にも言及しているわけですが、この一連の撤収方針に反対を唱えてきたので、これはまぁ、抗議の辞任であることは確実であるという事ですね。

そうですね。
抗議であるんだけれども、私はやっぱり、ここにマティスさんの人間性をちょっと見るのは、辞表の中でね、この言葉使いって、誠に冷静ですよね。

そうですよね。
「大統領は自身の考えに沿った国防長官を任命する権利があり…」
というのは、紳士的な表現をしていますけど、まぁ、ぶっちゃけ言っちゃうと、
「勝手にしろ、この野郎」
ですよね。
「自分の言う事を聞くやつを任命したいなら、好きにすりゃあいいじゃないか」
という事ですね。
マティス辞任の恐怖と影響

で、私だけではないと思うけど、トランプ政権の要の閣僚で、「マティスがいる間は大丈夫」という感じが、私は実は持っていたんですよ。
米朝会談の問題も含めて、やっぱり、マティスの動向をしっかり見ていればという風なカギになる人物と思っていた人が、今度外れるという事になると、後任の情報が出ていないので、この記事を見る限りはね。
さてトランプは、どうするのかと。

本当に、これだけ主要閣僚がコロコロ変わるっていうのは、それだけで政権にとっては、私はマイナス点だと評価されると思うんですよ。
それはやっぱり、人事の安定性があるという事が、政策の安定性の基盤ですからね。
在韓米軍撤退の高まる可能性

あとこれ、シリアとアフガニスタンからの米軍部隊撤収とうのが取りざたされていますが、実はマティス国防長官は、在韓米軍の必要性についても、トランプ大統領とぶつかったという事は、広く報じられています。
トランプ大統領が、
「なんで在韓米軍は必要なんだ?」
と聞いたら、マティス長官がですね、
「それは、単純に第3次大戦を防ぐためです」
と言い切って、後で、側近にですね、
「トランプの理解力というのは、小学校5年生レベルか?」
と言ったというのですが…
完全に露呈したトランプの「素人政治」

いやぁ、本当に、先の大戦が終了してからね、冷戦下においてアメリカがどこにどういう防衛ラインを引いて、そのために軍隊をどう配置してきたかといった、そういった歴史的経緯も踏まえての知識が、トランプはやっぱり無いんだなというのが露呈した事でもあると思うし。

そうですね。
だって、公職に就いた事がそもそも無い人が、いきなり大統領になったわけですから、それは悪く言えば「素人政治」なんですよね、トランプ政権というのは。

なので、トランプが今のアメリカに彼が出現してきた理由というのは、色んな要素、蓋然性があるわけだけれども、しかし、その進めていく政治の中で、本当に実効あるものをたらしめるためには、それが出来る閣僚というのがちゃんといなければいけないという事になると、
今、佐藤さんがおっしゃった通りで、これだけ重要閣僚が交代していくという中でね、そこはやっぱり大きな不安材料ですよね。
日米同盟にもはや何の信用も無い

ですよね。
ですから、日本もあんまり「日米同盟の絆さえあれば」「それを世界に誇示すればいいだ」と思っていて大丈夫かと。
これだけ、コロコロ主要閣僚が変わって、しかもトップが素人の政権と付き合わなければいけないぞと、そういう話になりますね。
日本に今求められる真の独立

だからまぁ、ここでも根本の問題で言うと、日本はその、誰により添えばいいのかっていう頭を本当に切り替えて。

だから、自立ですよ。
自ら立つ。
誰かに寄り添うんじゃなくて、みんなが付き添ってくるような国になるべきなんですね、本来は。

そういう意味では、このマティスさんの後が誰になるのか、まだ分かりませんけれども、
まぁ、日本はね、日本にとってどうあって欲しいアメリカの国防政策というものを、逆に提示していくみたいなね、能動的な姿勢を持って行かないと、本当にこう、混乱するだけになって行くと思いますからね。
北朝鮮の非核化は失敗に終わるのか?

アメリカはだから、「日本をいいように利用してやれ」と思っていて、「日本は手玉に取られますよ」というのは、言っちゃあまだ話が甘いわけで。
アメリカも一体、自分は何をしているのかわけが分からなくなって、全く混乱した政策しか打てなくなる危険性すらあると。
だから、日本に付け込んでやればいいのに、もっと悪いわけですよね。
金正恩がトランプに強気発言を始めた真意

この状況だと、本当に朝鮮半島、北の非核化云々という事も、どうなるか本当に不透明だよね。
金正恩「非核化しない」と強気発言

だから、金正恩が強く出ていますよね、最近。
「アメリカの核の脅威が取り除かれなければ、非核化はしないぞ」
と言っていますからね。

今、盛んにあとあの、「制裁している限りは」といって、アメリカの制裁そのものにも、強く非難しているしね。
日本が米国に頼れる時代の終焉

やっぱりあの、アメリカとの関係さえ良くしておけば大丈夫だという時代は、本当に終わったという事だと思います。