金が全ての米国とサル真似の日本!金の亡者に成り下がる日本人!正しい日本式経営とは?武田邦彦

正しい日本式経営とは

それをわざわざ悪い劣等生に学ぶ必要はないんですよね。

つまり、金より人間なんですよ。

さっき言ったように、会社で1番大切なのは従業員。

従業員が仕事をすること。

第2番目が、経営者がちゃんとした経営をすること。

3番目が、お金を出してくれた株主なんですよ。

お金がなければ何もできないじゃないかと言うけど、そんなことありませんよ。

経営者がいなければ何もできないですよ。

それから従業員が働かなければ何もできないんですよ。

社会というのもありますね。

社会がそれをサポートしてくれなければいけませんね。

だから社会、政府もいれれば、1番が従業員、2が経営者、3番が株主、4番が社会に対する感謝ですよ。

これが整って、日本式経営というのが成立するわけですね。

正しい日本式研究とは

研究費もそうですね。

研究を実際に実験をする学生、それを指導する教授、金を出してくれたスポンサー、その研究を認めてやらせてくれた社会、そういうふうな感じになっていて、常に金より人間を優先する、つまり人間が何かやらなかったら金だけあってどうするんですかね。

金だけあって何かできるんですかね。

金というものがあったから、例えば研究が進んだとか、この世の中がよくなったとか、そんなことないんですよ。

やっぱりやるのは人間なんですよ、主体は。

人間のためにこの社会はあるんであって、金のためにあるわけじゃないわけですね。

人間が本当に満足する状態

そうしますと、人間が満足する状態が1番いい。

じゃあ、人間が満足する状態はどういう状態かと言うと、研究にしても仕事にしても、その人が一生懸命人生の目的の一部として、一部としてですよ、一生懸命やり、成功したら、成功しても成功しなくてもその報酬が来て、みんなで喜び合う。

これで社会が構成されているわけです。

それを実施するのに施設もいるし、お金もいるし、社会的な応援もいるわけですよ。

社会的な応援というのは例えばどういうのかと言ったら、私全般は石油化学コンビナートで石油関係の仕事をしていましたから、ある意味で非常に危険なんですよね。

上司によく言われたんですね。

この研究ができるのは、市の人、名古屋市なら名古屋市の人が我々の研究を認めてくれているからできるんだ、だから私たちは常に、名古屋市なら名古屋市に感謝しなければならないと、その人は、大学出たての私に教えてくれましたね。

だから社会の協力もいるんです。

だけど研究する人、それを監督したり知恵を出す人、施設を出す人お金を出す人、そして社会がサポートしてくれる、これで世の中は成立していて、1番大切なのはやっぱり人間であると、これが日本式経営の成功の基であり、日本軍が世界で1番強かった軍隊だったっていうこともそれが影響して、そしてそれがひいては日本が繁栄してきた理由だと、私は思うんですね。

そういう点で、金を払ったんだから早くリターンをよこせというのが1番大切なんだという現在の日本の風潮っていうのは、悪しきアメリカをまねた、アメリカでもいいところはあるんですが、悪しきアメリカをまねた結果であると私は思います。

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