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ファーウェイの終わりの始まり
ファーウェイ、終わりの始まりです。
まあまず、もう終っているようなものなんですが。
これはそんなに、もう昨日ぐらいから出ている内容ですけれども、ファーウェイの孟晩舟さんが、この方はファーウェイの創始者、創業者の任正非さんっていうのかな、任さんの娘であるということなんですが。
画像出典:bunshun.jp
基本的に私もちょっとコメントではすでに新聞に出してるんですけど。
秘密の特務、特務っていうともう秘密をくっつけてるようなもんですけど、それをやっていたのではないかというふうに言われていて、少なくとも過去11年間に旅券、中国旅券4通、香港旅券3通の発行を受けていたと。
すべて名前も年齢もどうも異なるらしいと、海外出張のために使い分けていた可能性もあると、さらにこの11年くらいの話だと思うんですけど、33回訪米していることとか、あとこれはもちろん私が確認してるわけじゃなくて中国メディアですが、カナダの永住権をもう取得していて。

だってバンクーバーに家があるわけでしょ。

そうです。

家族、子供みんなあっちにいるらしいじゃない。
孟晩舟が担った特殊な任務

はいそうです。
巨大な家にあって、そしてバンクバーのブリティッシュコロンビア州の健康保険証とか持っているということなので、一応永住権を持っているといわれているんですが、ここでちょっと見ていただきたいのは、このさりげなく書いたKJってていうマークですが、なんだと思いますか。

わかんない。

これ私も実は今回初めて知ったことで、これは香港の大学の、ベテランのと言いますか、教授が仰っていた言葉であるんですが、このKJというマークがパスポートについている方は短期で発行したということだそうですね。
非常に、だから急に要るようになって急に渡航しなきゃいけなくて、ある意味でいったら新しい名前で短期に発行した時、KJというマークがパスポートにくっつくというふうに、ある香港の大学の教授がおっしゃっているコメントが今出ていました。
そしてさらに今その短期ということの流れで言いますと、秘密の特務ということで、この孟さんはまず、軍の人間としてのナンバリング、番号が付いていた人間であると。

だって創始者の任さんだって軍じゃない

そうです、彼女自身もそうであると。
それから、国家安全部のその番号ももらっている人間である。

じゃあ相当重要人物じゃないですか。

もちろん、そうです。
そして、その番号を持っている人間は中国人たち曰く、中国の銀行から無尽蔵にお金を借りることができる。
さらにはその人たちの動きはすべて中国共産党のコントロール下であり、中国共産党の後ろ盾があって動いている人間であるという証拠だと。

なるほどね。
隠されていた孟晩舟の正体

というふうに考えますと、このファーウェイの孟さん自身は、いくつものパスポートを持ちながら、つい最近まで少なくともその存在というのは、孟さんっていう名前の存在は知っていても、要するに任さんの娘であることも隠されていたし、
ある意味でいうと、顔もあんまり存在感を出さないように数年前までしていて、このごろ急に、CEO、トップになるということで、最高責任者になるかもしれないっていうところで、急にこの数年、1、2年で出てきたんですね。

出てきましたね、でも家族のところはなんか黒マーク張ってあって。
孟晩舟逮捕と張首晟自殺の関係性

そうです、ですからそういう人たちが何をしてたかっていうのは推して知るべしで、要するに特務機関の人間であることはもう間違いないということになるんですが、そこでですね、まず、面白いって言っちゃいけないんですけど、実はこのニュースがもっと中国のメディアでは賑わせている主人公なんです。
この方、張首晟(ちょうしゅせい)さんっていうんですが、アメリカのスタンフォード大学の物理学終身教授なんですけれども、この孟さんが捕まったといった日、同日に自殺しちゃったんです。
画像出典:火星财经
その同日、どっちの時間が早いかどうか、実はちょっと調べることできないんですが、まあ基本的同じ日に自殺したということはもう事実で、サンフランシスコで自殺をしているという、周辺、サンフランシスコベイですね、どうも大学の構内で自殺したというふうな記事もあります。
この張首晟さんという方はプロフィールで見て分かるように、実は私と同じような年で、15歳で上海の名門の復旦大学の物理系に入っていて、ドイツにも留学してニューヨーク州立大学で物理学博士号を取っているんですが、いっときIBMでも勤務していて、今でもIBMとのコラボの仕事をしています。
で、93年からスタンフォード大学の教授になっているんですが、今に至るまで、要するに亡くなるまでこの身分を持ってました。
そして99年から精華大学の高等研究院の客員教授、そしてこれは今年の5月からなんですけど、上海の科学技術大学の江綿恒さん、これは江沢民の息子ですね。
画像出典:中国科教评价网

学長になったの?

学長です。

また出世しましたね。

一応創始者みたいです。

いっぺんほら失脚してたじゃない、それで上海社会学院副院長とかね。
張首晟 自殺と他殺の可能性

そうでした、それで今またこういうポジションにいるんですが、特任教授として迎えられていたんですね。
この張首晟さんというのは私の分野ではないんですけど、トポロジカル絶縁体と量子スピンホール効果というので画期的な成果を上げていて、将来のノーベル物理学賞受賞の有力候補と目されていたと。
ただ、このスタンフォード大学の教授、終身教授であるだけではなくて、ご覧の通り中国の精華大学、理系の最高峰の大学の客員教授もやっていたりするわけですが、中国政府、企業、名門大学との緊密な関係をこの20年保ってきたと。
そしてこれは中国の半導体産業発展のために、学術的観点から重要なアドバイスを続けていたということになるわけですが、この彼が作った、2013年に作った資本、デジタルホライズンキャピタルというのが英語名なんですが、丹華資本というのがありまして、
これは実は中国の学生と一緒に、要するに未来の学生だと思うんです、すごく優秀な理系の、張首晟さんが作ったキャピタルで、このキャピタル、この資本はどれだけのお金をこの数年間といいますか、得たかというと、ある意味で言ったら無尽蔵なんです。
無尽蔵に中国の銀行からお金が出て、一応2013年と2018年のこの2年間で今得ただけの数字ではだいたい日本円で450億円くらいもらっているんです。
要するに彼自身は本当に超頭脳であることはどうも間違いないんですが、要するに中国の半導体と言いますか、科学技術の発展のためのキーパーソンだったわけです。
さらに彼は一応、うつ病で自殺をしたと言われていて、鬱だったのはウソではない可能性はあるんですが。

本当に自殺なの、他殺の可能性もあるんじゃないの。

十分、と思うんですけど、いずれにしてもやはりFBIの捜査対象で、もうすでに捜査は相当ディープに入っていたそうなんです。
さらに言えることが、彼が作ったものは何か、その張首晟さんが作ったのがこの千人計画だと。
千人計画は2008年にスタートしてるんですが、要するに超頭脳の人を中国国家のために役立てるためのチームなんですが、簡単に言えば、産業スパイということになるわけです。
要するに超ハイレベルな技術を自分の頭に入れるだけではなく、どことどこを買収したらいいとかいろんなことを指導したりとかで中国共産党の軍事、軍拡のために、まあなんていうんですか、働く人ということに。
このシステムを作ったのは、江沢民の息子と、この亡くなった張首晟さんだというふうに今、ニュースが報道が出ているんです。

みんな後ろでごろごろと、やっぱり組んでるんだよね、みんな。
中国企業と中国共産党の繋がり

はい。
そしてまた、いろんな言い方で10大企業ってあるんですけど、アリババ、テンセント、ファーウェイ、北方工業、これは正直あんまり知らない。

これは軍需産業です。

ですね、中国兵器、保利集団、これは昔からある。

軍の産業。

平安集団、鳳凰衛視、で今年話題になった海航集団、ここはもう宮崎先生おっしゃる通り、全部軍企ですね。
そしてまあ、今は10は全部書いてないんですが、10大企業の中で、江沢民一派でないものは一つだけだ、と言われているんです。
違う言い方をすると、習近平がコントロールしているものはこの中にはない、というふうに。

まあ強いていえば海航ですかね。

海航が関わっている、というふうで言われていて、こういった軍企に対してのアドバイス、というとまあアドバイス、そうしているのも張首晟さんであり、さらにはその中で、いろんな情報を動かしながらいろんなものを買ったりし、と連動していたのがファーウェイの孟晩舟さん、美しい女性ですが。

昔ね、どう見てもおばさんだよ。
米中の熾烈な5G覇権争い

まあおばさんになってきちゃいましたけど、一応美しい女性の、軍関係のスパイということになるのかなということなんですね
そして、特に言われているのは5G覇権といわれているわけですけれども、それをトランプさんはその流れを、中国が5G覇権をしないような流れを切るために8月に国防権限法というものに対してサインをしたと。
でサインをして、もうZTEにしてもファーウェイにしても、その技術を利用することを、要するに米政府機関が利用することを禁じる、というものを出したわけですが、この流れというのは相当今アメリカだけではなくて、もちろん日本も今そのような流れになっていますし、もう一つ重要なのがこちらのファイブアイズ。
強く機能しているファイブアイズの正体
これはUKUSA協定というものなんですけれども、要するにアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、アングロサクソン諸国の機関なんですけれども、NASAとかイギリスの政府通信本部など5カ国の諜報機関が世界中に張り巡らされたシギントの設備や盗聴情報を相互利用、共同利用するために結んだ協定なんですね。
このファイブアイズが今私は非常に強く機能していると考えていて、それによってオーストラリアも、急にファーウェイの接待を受けていた人が、議員たちもいたはずなのに、ファーウェイのものは絶対受注しないとか、ファーウェイを排除っていうふうな流れになった。

入札まで断ったでしょ。このあいだ海底ケーブルのね、ニュージーランドも同様のことをやっている。

はい、でよくいわれているのは、我々はどうしてもファーウェイっていうと端末っていうかスマホの方を考えるんですけど、今何の覇権をめぐっているかというと基本的に言えることは拠点、要するに携帯通信インフラの拠点を世界のどこが持っているかという話になるわけですが、
ファーウェイとZTEというものが、まあ以外でいうとあとエリクソン、そしてノキア、スウェーデン・フィンランド勢ということになるので、北欧勢vs共産主義の中国共産党である軍の企業、まあ軍の企業ってZTEのことを言っていいかは今のところちょっとはっきりしませんが、という関係になるわけです。
とすると、この通信拠点インフラが、もし中国によってほぼ覇権となってしまったら、サイバーアタックで例えば日本の首都機能が攻撃されるとか、スパイ行為とかなんでもかんでもされることになってしまうわけですよね。
それを、トランプ政権がサインした国防権限法によって世界中に中国共産党にサーバー攻撃されたりいろんな情報を一瞬にして、日本のすべてのデータをハッキングされるような時代が来てもいいんですか、ということをトランプさんが今動き出していて、ファイブアイズが有機的に、私は動いていると見ているわけです。
アメリカで50倍に増えた国家安全保障担当官

ホワイトハウスでね、去年までホワイトハウスのスタッフで国家安全保障担当官のスタッフいるじゃない、5、60人いるんだよね、たしかね。
去年まで技術担当ひとりだったの、でこの間加瀬英明さんが行ったら、50人いるっていうんだよ。

50倍に増やしたんですね。

つまりこれですよ。
それで今細かくね、どの会社の何の技術何の、それで大体これをまとめたので、そのジョン・ボルトンじゃなくてナバーロさんとライトハイザーが出てきて、今からもっと具体的な、中国企業に対する制裁をしようということでしょ。
そうするとファーウェイは、いったいどうなりますかね、ひょっとしたら。
丹華資本に巨額の資本を出すジャックマーの正体
画像出典:新闻- 21财经搜索

終わりの始まりという言い方をしているのはまあそういうことで。
あともうひとつ重要なことでもあるんですけど、この張首晟さんが始めているこのデジタルホライズンキャピタル、丹華資本ですね。
ここに対して相当のお金を出しているのが誰かということになるなんですよ。
もちろん、先ほどお話しした通り中国の銀行が無尽蔵に出すような体制があると言われているんですが、誰を通じてだと思いますか。

わかんない。

アリババのジャック・マーです。

やっぱりね。
あの人ほら共産党員であると人民日報が書いちゃって、本人がゲロってね。

ようやくゲロりました。

人民日報が、立派な共産党員であると暴露しちゃったんです。
ジャックマーがヤバい状況に追い込まれる理由

そうなんです、ですからジャック・マーさんも相当やばい状況に今追い込まれていると考えていいと思います。
これは要するに中国国内においてといいますか、中国共産党においてのジャック・マーの位置も今後問題だし、何よりも西洋社会、もちろんアメリカ含めて、彼がやってきた行動というのは当然分かっていたと私は見ているんですが、
その彼自身がそういった、中国の軍の企業を大きくすることにもちろん後方支援している、加担している、黒幕である一人であるとなれば、もう彼の立場が相当やばいということですよね。
ジャックマーと深い関係にある孫正義の正体

それでもう一つ、日本に対して、これは超弩級の影響力ありますね。
今度上場しようとしている会社ありますね、なんとかって。

ソフトバンクさんですか。

あの孫さんはアリババの最大の株主で、なおかつファーウェイとの業務提携の関係、非常に深いでしょ。

そうですね。

うーん、これは。
ソフトバンクの有利子負債13兆円

基地なんかはファーウェイに作ってもらったような状況で、もうなんか借金っていいますかね。
もうそこでとられちゃったようなもんですよね、人質を。

なにしろ昔ダイエーが有利子負債10兆円を超えて、いよいよ高い金利が払えなくなって、おシャカになりましたけども、ソフトバンクだって有利子負債、今13兆円ですよ、すごいでしょ、うーんって首かしげるよね。
今日本の企業はね、今この不動産関係とソフトバンク以外は、銀行からお金借りないんですよ。
日本企業の内部留保は500兆円

そればかりかね、今内部留保が日本のGDPぐらいあるんだよね、500兆近く、企業が内部留保してるんです。
おかしいでしょ、次の製品開発のためにお金を使うのがあの本当の企業というもんだけれど、そこも日本の企業はおかしいんだけど、まあそういう意味じゃ中国はね、はりきっているなあと。
中国大資本家令嬢の特徴

すごいですよね、本当にだからファーウェイも本当にR&Dでいうとトヨタよりも全然多い額と割合といわれていて、しかも上場企業じゃない方法でずっとファーウェイはやってきて、そこはまあZTEとはちょっと違うんですよね、国有のZTEは。
いずれにしてもやはり相当、まあ後ろには中国を共産党をいることだけではなくて、それ以外にジャック・マーさんも含めて世界を飛び回っていって、さらには先に御用となっちゃったのがファーウェイの孟さんであるという状況で、
これはもう、特務機関の人間であるという、ハテナではなくて丸に近い状況でそうだと断定できる状況の人であったということで、まあこれが中国の恐ろしさというか。
だって普通に考えても、要するにファーウェイを作ったのは彼女のお父さんですよね、それなのに彼女がどうしてそんなことをしなきゃいけないのって。
普通の日本人の感覚だったらお父様が偉大な人だったらお嬢様で済むのに。

日本ならね。
それで違うのが中国だってことですよね。

だから中国はやっぱり相続っていうか、一族イズムがあるからみんな利権に群がるわけでしょ。
さっきのお話聞いててね、じゃあ何とか資本、丹華、これ400何十億集めたんでしょ、おかしいよね、半分消えてると思うね、プライバシーで。
それは中国的特徴じゃないですか、これだけの金を集めるのは私の実力なんだから、だから半分は私が使うと、定石じゃない中国で。
中国が失った張首晟という天才

だからなんでもおから工事になるし、おかしなことになる、それで豪邸が建つわけだけだけど、その上で張首晟さんのことを別にかばう気持ちはないけど、本当にあの15歳で上海の名門復旦大学に行ったんだとすればね、まあこれは嘘じゃないと思うんですよ。

ビル・ゲイツみたいだな。

そう、本当に優秀な方だったんだと思うんですよ、それで93年からスタンフォード大学で教授にまずなっているのは30歳ですよね、すごい若いですよね、
ですからまあそれを考えても、中国にとって本当に惜しい人を亡くしてしまったと。

だってスタンフォードの教授で物理学ってことは、すべてそれ英語のタームで喋って講義してるわけでしょ、それだけでもすごいよ。

そうですよ、本当に。
でまあ結果的に自殺なのか他殺なのかわからないけど、人生を55歳で終えてしまったということで、
非常にある意味でいうと中国にとっても、ファーウェイの話だけではなくて、要になっていた半導体の技術を集めたりする、要になっていたキーパーソンがこの世からいなくなったということは、中国のこういった軍需拡大の技術において、ちょっと終わりの始まりなのかなと、ファーウェイ一つの企業の話では終わらないなと。
中国のスマホ業界衰退と日本のチャンス

それは終わりませんよね、だってテンセントだってさ、開発したゲームが全部今共産党によって封じられて。
経営が今おかしいでしょ。
それからあのZTE、中興通訊に至っては、半導体をアメリカから輸入できなくなってスマホが作れない。
あれ7万人くらい従業員いるだよね。

開店休業状態になって。

これだって日本的立場からいえば経営は立ち行きませんよ。

そうですよね。

ところがまだみんなもってるじゃない、それもおかしい話ですよね。

そうなんですよ、だからそういうふうに考えても、急速にもう、ファーウェイだったりZTEだったり、中国のスマホだったりというものはもう、まあ廃れていくというかダメになっていくのと、やはり移動通信の基地というのが5G時代になった、なるということを考えたときに、
そこを中国の企業が世界に広がって行く、その基地として広がることに対して世界中が警戒していくと、動きにもうなったと、本当にそう転換したというふうに考えていいので、もちろん日本の企業はチャンスだと思いますし、まあ何よりも北欧勢はまだノキアとエリクソンは頑張っているので、そこにとってはもっとチャンスなのかなというような。

そういう感じもしないでもないですね。

はい。