
中国船275隻民兵乗船か
鈴木くにこ 4月8日産経新聞
中国船275隻民兵乗船か、というニュースが入っています。

渡邉哲也 そうですね。
フィリピンなんですけれども、いわゆる民間船を装った形で、いわゆる中国の工作船が南シナ海を大量に、フィリピンが領有権を主張する地域に出没しているという事になります。
これをご覧頂くと分かるんですけれども、

これは防衛省の資料なんですけれども、中国の南シナ海への進出という事で、いわゆる南シナ海問題の資料なんですね。
1992年に在フィリピン米軍が撤退した後、一気に中国がですね、南シナ海の開発を進めて来たと。
実効支配をするために、様々なものを行っていますよと。
で、1980年代の南シナ海のこの状況というのはですね、いわゆる掘っ立て小屋、

掘っ立て小屋があるような状況だった。
1980年代後半までですね。
今問題になっているのがこのスカボロー礁辺りですよね。
で、それに対して現在は、どうなっているかというと、これがそうなんですね。

こちらも防衛省の資料なんですけれども、7つの人工島とテレビではよく言いますけれども、実際は7つの軍事要塞が建設されているという状況になっています。
3000メートル級の滑走路があったり、ミサイルサイロがあったりですね、ヘリコプター基地があったりという形で、完全に海の要塞というか、と化していわけですね。
この状況において、アメリカはですね、中国の領有権を認めないという形で、航行の自由作戦。
いわゆるフィリピンが領有していますよという所を自由航行しているわけですね。

で、中国側の主張において中国の領土というのは、この九段線の所までであると、中国側は言っているわけですよね。
ただ、アメリカや周辺国はそれを認めないという形で、大きく対立しているわけですね。
フィリピンに関しては、ドゥテルテがですね、国際司法裁判所でフィリピンが勝ったんですけれども、ドゥテルテがこれをペンディングする事によって、中国からですね、3兆円だったかそれくらいの金額を経済支援という名前で取るという事で。

画像出典:Báo Mới
今、ペンディング状態になっているという状態なんですけれども、こういう案件を経てですね、ドゥテルテの対応が変わって来る可能性が出て来ていると。
特にスービックの基地ですね。

画像出典:Egrafis
これ、フィリピンのスービック湾の基地を取られてしまうと、完全に中国の実効支配が一気に上がってしまうわけですね。
アメリカは、2015年、ドゥテルテになる前にスービック湾に基地を戻すと、米軍基地を戻すという事で、フィリピン政府と合意をしていたんですが、これもペンディングになっていると。
これを、前倒しして進める必要があるという事になって来るんだと思います。
鈴木くにこ 中国はね、なんかこういう事を実効的に、275隻って多いですもんね。
だから注意しなきゃいけないですね。
渡邉哲也 いわゆる民間船という名前なんですが、事実上は鉄板を厚くしたですね、いわゆる工作船なんですよね。
ですから、民間を装った工作船が中国のそのいわゆる人工島周辺で、領土拡大を狙っているという状況になっている。
また、実効支配をしているという現実を作る事によって、領有をですね、更に強化しようとしているという事になるんだと思います。
鈴木くにこ
要注意です。