渡邉哲也 総理大臣が衆議院議員から選ばれる理由!衆議院が参議院より優越される理由!

国会議員のヒエラルキー

国会議員のヒエラルキーという話題でお話させて頂きたいと思います。

ヒエラルキーってなんだろうと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、いわゆる階級とか階層と呼ばれるものになります。

みんな国会議員って同じじゃないの?

と思われる方もいるかもしれませんが、実は議員の中では、大きなヒエラルキーがあるんです。

国会議員は、大きく2つに分けて衆議院議員と参議院議員という2つの国会議員がいます。

衆議院議員は4年に1回の改選で、解散というものがあります。

ですから、衆議院議員の場合、最大4年であって、場合によっては1年で選挙が行われる事もあるわけです。

それに対して参議院議員というのは、6年の任期で、半分ずつの改選、つまり3年に1回選挙があるという構図になっています。

そして、衆議院議員、参議院議員、その中にも実は大きな階層があるわけです。

代議士と呼ばれる議員とは

前国会議員の中で、いわゆる代議士と呼ばれるものは、実は衆議院議員の小選挙区の当選議員のみなんですね。

かつて、代議士の妻たちという映画がありましたが、この代議士という言葉が示すのは、衆議院議員の小選挙区当選者、当選議員だけなんです。

元々ですね、代議ですから、民衆の声を代わって伝えるのが代議士のお仕事。

そして、一国一城の主といえるのは、衆議院のこの選挙区当選者のみなんですね。

いわゆる比例代表というのは、広い地域の中から政党に投票して、その政党の順位によって選ばれる。

つまり、みんながその人の名前を書いて当選しているわけではないわけです。

ですから、代議士と呼ぶのにはちょっと問題がある。

総理大臣が衆議院議員から選出される理由

そして、参議院の中にもいわゆる地域、地域の代表者と、全国比例代表という議員がいます。

選挙区当選者は、いわゆる代議士に近い存在であると言えます。

それに対して、全国比例というのは、全国から広く票を集めるので、代議士的な側面が弱いといえるわけですね。

そして、そもそもこの参議院というのは、かつては貴族院と呼ばれ、貴族の代表が出ていたのがこの参議院だったわけです。

これを戦後、貴族制度が廃止されるにあたり、いわゆる広く全国から集める、いわゆる全国比例代表というものが生まれたわけです。

この、全国比例代表の殆どは、業界団体や組織などの代表者が多く、労働組合などを母体に持って、全国単位の中から票を集めてくる議員が多いとも言えます。

そして、参議院には解散がありません。

この為、衆議院と参議院の中には、非常に大きな違いがあるわけです。

衆議院は総理が解散を宣言すると、全員自動的に失職します。

それに対して、参議院には失職という概念がありません。

この為、総理大臣になるのは、慣例として1部例外はありますけれども、衆議院出身者がなるというのが日本の暗黙の了解なわけです。

なぜならば、選挙が起きた時に、自分に身は安全だが、他の人たちは選挙に出なくてはならない。

そうなると、参議院議員が総理になった場合、簡単に解散権を撃ててしまうという事も考えられるので、いわゆる衆議院議員が総理になるというのが慣例となっているわけです。

また、国会においては衆議院の優越というものが決められており、大衆の代表が最も大きな権力を持つ構造になっていて、予算や重要な決定に関しては、参議院の決定よりも、衆議院の決定の方が優先する制度があるわけです。

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