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MMTは100%真実です
異端の経済理論MMT、提唱者がデフレの解毒剤になると明言!
政府が借金をいくら膨らませても問題ないとするMMT、現代金融理論。
こちらを提唱するアメリカのステファニー・ケルトン教授がインタビューに応じて、
画像出典:スライドニュース
財政規律よりも、財政拡大を優先し、失業者を無くすべきだと主張しました。
また、MMT、現代金融理論はですね、日本が直面するデフレの解毒剤にもなると語って、今年10月の消費税増税は、経済にデフレ圧力を掛ける事になり、間違いだと明言しました。
主流派の経済学者から、異端扱いされているMMTなんですけれども、藤井さん、これ、教えて頂けますか。

これはね、MMTというのは、これ断定しますが、真実です。

真実?
MMTは現代金融理論ではなく現代貨幣理論

正しいです。
100%正しい、その前提にあるものは。
何かというとね、モダンマネタリーセオリー、「現代貨幣理論」なんですよね。
従って、貨幣とは何か、という認識に基づいて、色んなものを考えるという理論なんですよね。
貨幣とは何かというと、多くの人々は、これは商品だと思っているんですよ。
商品貨幣論って言うんですかね。
商品だと思っていて、1万円札というもの自体に、1万円の価値があると。
だから、ものが買えるんだと。
これは、金貨と同じようなものだと思っているんですよね。
基本的な経済学っていうのは、この商品貨幣理論、商品貨幣の前提で、出来上がっているわけですけど、この認識は完全に間違いです。
商品ですから、商品は誰が作れるのかというと、日銀が刷ったら作れると思っているんですよ。
だから、リフレ派とかいう、金融政策だけで経済がうまく行くんだという理論が、必然的に出てくるんですけど、貨幣というのは商品ではなくて、これは負債なんですよ。
貨幣は負債の借用書である

負債?

貨幣というのは、借用書、負債の借用書なんだと、いうものなんですよ。
一番簡単に言うと、日銀と政府というものが、一体だと考えたらですよ、政府が例えば何か事業をやります、公共事業をやります。
そしたら、建設会社さんが、橋を100億円分の橋を作ってくれます。
その時、建設業者は政府に対して、貸しが出来ますよね。
それを、貸しがあるよという証明の為に、100億円の紙幣を渡すんですよ。
これで、あなた達に100億円借りがあるから、これでなんか私たちにして欲しい事があったら言ってきてねと、こう言うわけです。
で、民間は、分かりました、ありがとうで100億円を貰う。
これをいっぱい使えるわけですけど、何でそれを受け入れるかといったら、100億円が、僕が政府だとしたらね、絶対に税金を払え、って言うわけですよ。
税金を払えっていう時に、税金払えよって言った時に、このお金で、この紙幣、借用書で払ってもいいから。
そうしたら、俺は絶対に税金を払わなあかんから、じゃあまぁ受け入れるわという事で紙幣が流通した。
すなわちその、借金をする、借りるという行為を通して、紙幣というものが、貨幣というものが出来上がるんだというのがこれ、MMTのベースなんです。
これ、信用創造って言ったり、信用貨幣論と呼ぶんですけど。
どっちの貨幣論が正しいかというと、100%、信用貨幣論が正しいです。
まぁ、心理学的にはね、僕らはなんとなく1万円札を見たら、嬉しいなぁと。
なんか200枚くらい重なっていたら、凄いなぁって、心理学的には商品貨幣論で動いているんですけど、よ~理屈で考えたら、紙幣、貨幣というものは、これは負債なんですよ。
これがもうだから、MMTの基本なんですよ。
だから僕は最初に断定しましたけど、その貨幣観に基づいて、作り上げる経済理論は、この貨幣観は100%正しいですから。
それに基づいて、きちんと積み上げられた経済政策理論というものは、正しいんですよ、100%。
MMTは日本はデフォルトしないと断言

このケルトン教授はインタビューの中で、日本政府が自主的にデフォルトを宣言する事は無いと賭けてもいいと言っていますし。
だからね、よく財政赤字で国が破綻するなんて言う風に、心配する指摘もありますけれども、

そうそうそう。

後は、ケルトン教授は、日銀の金融政策については、ゼロ金利を放置しておけばいい。
こういう風にも提言していると。
また、債務が日本経済に不のコストを強いている証拠は無いと指摘して、日本は財政拡大による経済成長を目指すべきだとしています。

もうなんか、涙がちょちょ切れますよね。
だって、ずっと同じこと言っているわけですから。
で、ずっと同じことを言っているわけですけど、このケルトンさん達のこのMMT論の素晴らしい所はね、今僕が先ほど説明した、ちょっと尺を使って説明したね、貨幣というのは負債である、この1点から、今ケルトンさんが言わはった、全ての主張を理論的に演繹出来るんですよ。
導き出すことが出来るんです。
これはあの、理系の方だったら、分かって頂ける比喩かもしれませんけど、力学っていうのはね、僕、物理が大好きだったんですけど、大学受験の時ね。
なんでかと言ったら、ma=fっていう基本的な公式が、法則があるんですよ。
質量×加速度=力と。
ma=f
このma=fだけ理解していたら、意味を十二分に理解していたら、どんな難しい問題でも解けるんですよ。

へぇ~。

東大の問題でも解けるんですよ。

ほぉ~。

補足的な情報をいくつか入れたらですけどね。
だから、物理学は凄く美しい体系になっていたんですけど、それとそっくりなんです。

ほぉ。
文系経済学者には理解が難しいMMT

このケルトンさんが言っている、先ほどの主張、色々あるじゃないですか。
赤字を拡大しないと、日本は駄目だと。
今、240%債務があるからと言っても、なんのデメリットも日本には無い。
これは、その貨幣というものは、負債であるという基本前提から、全部理論的に演繹出来るんですよ。

あぁ~。

だからね、経済学者には苦手なんですよ、MMTは。
なんでかって言ったら、彼らは文系でしょ。

はぁはぁ。

だから、これね、理系の人間の方が、MMTってすぐに分かるんですよ。
理系の、特に物理学、科学。
化学はちょっと違う所、複雑な所があるんですけど、特に、力学は、本当に基本的な法則から、あらゆるものが構築されている、美しい体系があるんですよ。
それにね、ケルトンさんの主張って凄く似ていて、だから、MMTは、経済学者にはすっごい不人気で。
他分野、特にね、工学部の人間なんか取ったらね、もう痺れますよ、この理論。

そうなんですか。

綺麗やなぁ~って思いますよ。
MMTは日本の消費増税を間違いだと断言

そのケルトン教授、経済にこの消費増税についてですね、10月に予定されている。
経済にデフレ圧力をかける事になり、間違いだと。

そう、断定してくれているんですよ。
だってもう、貨幣は負債なんですよ。

はい。
日本がデフレ脱却出来ない理由

そしてデフレというのは、一般の市場における貨幣が少ないという事ですよ。

はい。

貨幣が多かったら、僕らの所得が100万とか200万あると。
貨幣が少なくなったら、所得が3万とか4万になるという事ですからね。
貨幣が少ない、実際の。
日銀のブタ積みの積立金じゃなくてね。
その貨幣というものが少ないのがデフレだと。

はい。

貨幣は何かって言うと、借金でしょ。

はい。

借りることで出来るわけで、借金で創造されるものですから。
て事は、誰かが借金をすればするほどいいわけで。

えぇ。

そうしたら、財政政策で国債を発行して、政府がガサッと借金すれば、貨幣が一気に増えるわけですよ。

はい。

で、一方で増税っていうのは、借金を返す行為ですからね。

はい。

その、国債を少なくする行為ですから、必然的に貨幣が少なくなって、デフレ化するんですよ。
綺麗じゃないです?
今の説明ね、何回も聞いて頂いたら、そらそうやわ、って分かります。
だから、今の一般の経済学者って、アホやってすぐに分かります。
MMTについてトンデモ理論だとかいう声も聞きますがMMTの内容を初めて見たときにケインズ経済学の基本部分と同じではないか?と感じ調べたら事実ケインズ経済学そのものでした
またそれを他の経済学者の理論等で補完して現代的に洗練させたものがMMTという理解をしています
つまりMMTをトンデモだという人はケインズ経済学も国債発行や信用創造の仕組みが理解出来ないと言っているに等しいというか理解出来ていないのでしょう
麻生太郎氏がMMTについて「日本をMMTの実験場にするつもりはない」と発言したそうですが質問内容に対する答えは財務官僚が作ってるはずなので日本の財務官僚はケインズ経済学も国債発行の仕組みも解らないというのでしょうかね?
日本を貧乏にすればするほど出世する財務省というのはもう解体すべきですね