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トランプ来日が世界に送るメッセージ
まずじゃあ冒頭から言うと、トランプ大統領が来ますよね。
これ結構大きな意味で、何度も会っていますよね。

大きいですね。
色々外交をやっているとですね、マスコミなんかでは今回ね、トランプ大統領が来るけど共同声明が無いというのを問題視する人がいるんですけどね。
全然いらないです。
要は、絵だけが、絵が世界に向けて発信されるという話なんですよね。
で、今度も天皇の謁見と、まぁゴルフをやって、それであと大相撲を見て、それであと最後は「かが」に乗船されますよね。
護衛艦に。
日程を見るとですね、会議って無いんですよ、殆ど。
これはいいんですよ、会議が無いから共同声明がなくて、実はその、トランプとこんなに親しいというのが、3日、4日、ずっと世界に流れるというだけなんですよね。
過去の日本の首相で、こんだけ大統領に接近した人はいないと思います。
それで実は、トランプというのは他の国に対しては、もうアメリカ第一主義でですね、トラブルばっかり起こしているんですよね。
日本はあんまり無いんですよ、はっきり言うと。
トラブルばっかり起こしている他の国のトップからすると、どう見えるか。
要するに、トランプと話したいんだけど、晋三と話をするというパターンが多くて、だからイランの外相が急遽、この間来ましたね。
急遽来ましてね、やっぱり安倍総理と会いたいと言って、来ちゃって会ったんですよね。
そんなの、イランとアメリカは今もうガチンコやっていますからね。
イランの外相からしてみれば、もうとにかくこの話をちょっとトランプに伝えてくれって言ったに決まっていますね。
画像出典:Twitter
これからおそらく世界中の指導者が、アメリカと問題を起こしている指導者が、みんな日本に、安倍さんにこれを言ってくれと言うと思いますね。
その一つ、可能性があるのが、北朝鮮だってですね、金正恩だってですね、
画像出典:HOTnews
ずっとアメリカと話したいんですけどね、トランプ大統領は、まずこの、最後のピースは安倍晋三が持っているぞと。
最後のピースって、お金も含めてですけどね。
そこを持っているんだから、そこと話せって、何回も言っていますからね。
金正恩としては、話すのは嫌だと思いますよ。
思いますけどね、プーチンに話したってしょうがないって。
画像出典:noaidea.me
お金、無いですからね。
習近平も、米中貿易戦争で忙しいので、
画像出典:livedoor Blog
なんか、だんだん機が熟してきて、日朝もあり得るという状況になりつつあると思いますね。
ですからそのくらいあれですね。
色々な国で、トラブルを抱えているので、アメリカは強引にやって来ますのでね。
その時に、安倍さんはこれからはたぶん間に入って。
伝え方は、分からないですけどね。
イランの外相は、かなり切羽詰まってきたような感じがしましたね。
拉致問題に急展開の可能性

全くそう思いますね。
それね、ちょうどね、先週の会で言ったんですけどね、私ね下手をしたらというと変な言い方だけど、いわゆる拉致被害者のね、あれもたぶん無条件で会うとなったのはね、トランプとの了解が無ければあり得ないんでね。
となると、もしかしたら1人か2人ね、返すという形で、それからだんだんと、援助によって返す、金を貰うかわりに返していくみたいなね。
あの、参議院選挙前っていうかな、この前にそういった事があり得るだろうと。

あり得ますね。
参議院選挙前、ただ、外交の話だから分からないですけどね、あり得ると思いますよ。
それで、ちょっと前ですかね、なんか急に2人の拉致被害者の方っていう情報が出たじゃないですか。
脈絡もなく。
水面下で、随分とやっているような感じはしますけどね。

私もね、今回の場合は特に、「無条件」というのを出して、トランプさんとの連携というのかな。
金出すのは日本ですからね、おそらくね。

そうですね、えぇ。

そうなると、アメリカのカードでもあるし、日本はアメリカのカードを使うというね。

そうですね。

こういう形なんで、非常に今回これがなにかそういう形でね、パフォーマンスとしても、今おっしゃったようにね、まともな打ち合わせも済んでいるから、今言ったように見せる事と、ちょっとなんかパフォーマンスをやる可能性があるというね。
日米首脳会談に共同声明がいらない理由

もう、見せる事だけですよね。
ですから、共同声明なんかいらないんですよね。
たぶん、日米首脳会談で共同声明が無いのは結構珍しくて、普通こういう風に共同声明が無いと、決裂ってイメージなんですけど、それとは全く逆の意味でね。
だいたい先月あれじゃないですか?
安倍さんが行っているから、話は終わっているんですよ。
話は終わって、来てですね、まぁあの、ゴルフしてください、相撲見てください、空母見てくださいって話なんですよ、と思いますよ。

そうすると、間もなく選挙があるんでね、大変なパフォーマンスですよね。

そりゃあそうですよ。

これで拉致被害者にちょっと前進でもあれば、大変な事ですからね。

だから今回、共同声明がなくて、新聞なんかが時々、「選挙控えて譲歩困難 膠着状態」っていう風に書いてあるんですけど、私が見ているとですね、まだ貿易交渉していませんからね。
していないんですよ、はっきり言うと貿易交渉自体が。
だいたいトランプが今回、天皇にお会いに来られるわけですよね。
その時に交渉出来ないんですよ。
ですからね、事務方もね、全然ね、全然開店休業なんで。
それはそうなんで、当たり前ですよ。
いくら、あのトランプだって、ここに来てですね、交渉するかって言ったらしないですよ。
だから、その裏側が交渉しないのが、共同声明無しっていう話と、ゴルフの話になったり、相撲の話になっているだけなんですよね。
だからこれはね、膠着しているんじゃなくて、していないから、あまり事実上交渉していないから、無いんです。
それで、G20の後に、たぶん本格的に交渉するレベルで。
そうすると、米中は猛烈にやり合っていて、このファーウェイというのの部品供給っていうのを停止するんですけど、そのタブレットとスマホで一番重要なのっていうのは、実はOSってやつで。
ただの機械を動かすOSっていうのを実はアンドロドって、これはGoogleが提供しているやつですよね。
それを供給停止ですからね。
これはもう、本当のガチンコの本格的なんですけども。

本気ですよね。
米国 本気のファーウェイ潰し

ほんと本気ですね、これは。
だから、普通に行くと、ファーウェイはもう潰れちゃうよという感じなんですけどね。
でも、それは辞さないっていう。
だいたいだって、スマホとタブレットでOS無しだったら動かないですよ。
これを供給しないというのは、実は一回目は乗せられるんですけどね。
その後は、アップデートは出来ないですから。
もうウィルスなんかもあって、使い物にならないですよ。
だから、これはアメリカは本気になって中国とはやっているんですけど、どうも日本とはゴルフをしているか、っていう話なんですよね。
すっごい差があってですね。
なんか、日本に来たら、ゴルフをやっていて、相撲を見ていて笑っているのが、中国に対してはもうファーウェイという企業をぶっ潰すばっかりやっているというのは、全く違いますね。
トランプ大統領がいずれ中国に妥協するという甘い認識

それとね、日本の認識がね、やっぱり昔から、メディアもそうなんだけど、いずれトランプ大統領はね、中国と妥協するんだと。
そう簡単に…

そう簡単に、安全保障が絡む時には、貿易問題じゃ無いんで、そう簡単にいかなくて。

すぐにそういうね、希望的観測を言っちゃうというね。

あの、えっとね、じゃあこういう風に言ったら分かるんですかね。
あの、米ソで冷戦時代に、レーガンが猛烈に圧力をかけましたよね、ソ連に。
画像出典:The Weekly Standard
その時に、たまたま日本企業で東芝が、要するにちょっとソ連の潜水艦の音を静かにする機械をちょっと、どこか経由で輸出していると、アメリカの議会は猛烈に怒って、東芝の製品を、ホワイトハウスでボンボンボンボン潰して大変だったですよね。
ああいう安全保障だと、そうなるんです、アメリカって言えば。
だから、あの時日本はまだロン・ヤスの時代で、比較的いい時代だったのに、やられるんですよ。
画像出典:産経ニュース
でもね、今の習近平とトランプですからね。
ファーウェイは、第三国じゃなくて、中国企業でしょ。
これは、そりゃあ、やられるに決まっていますよ。
だから、安全保障になるとこのくらいやるという事なので、それはトランプだって降りないですよ。
降りたら、大統領選、再選出来なくなっちゃうし。
この、中国に対して叩くのは、議会もそうだし、民主党もやりますから、大統領選挙の対策上も、トランプは中国と手をなかなか握らないです。
握ったら、大統領選挙の時に非常に不利になるし、民主党は叩きに来ますんでね。
それは握れないですよね。
だから、これが簡単に解決するというのは、あり得ない話です。
ですから、これは長く続くし、G20でおそらく習近平は、トランプと安倍さんは、仲がいいですからね。
安倍さんにすり寄って来るんですよ。
すり寄って来るんだけど、
まぁ、会談はすると思いますよ。
G20より、ちょっとやると思うんですけど、まぁトランプともね、話をするかもしれませんけど、なかなかトランプは許せないです、これ。
許したら、アメリカの国内で、民主党から追及を食らっちゃうというレベルですから。

逆に孤立しますからね、それじゃあ。

これはだから当分続くし、ファーウェイはかなり苦しくなるし、日本だってNTTとかドコモとかauとかソフトバンク、みんなあれでしょ。
新製品は出さないって。
要するに、当面停止ですよね。
だって、OSが入らないかもしれないんで、少なくともアップデートされないと、ちょっと使い物になんないです、これ。
だから、これはファーウェイは、ひょっとしたら、結構企業の存続になるというレベルだと思いますね。
これは、でもちょっと虎の尾を踏んでしまったというレベルですね。
軍事力に強行ではないトランプ大統領

そう思いますね。
そこの、大局的な見方からするとね、アメリカは常に軍事力をね、使うっていう形になっているけれども、軍事力は今、トランプは意外と使いそうで使わないんですよね。

意外と使わないですね。
使うかもしんないぞと言っていて、結構、もっと強烈な事をやるというパターンなんですね。

そうそうそう。

だから、使うかもしんないぞという。
トランプは、おそらくですけどね、軍人をやった事が無いし、普通の民間人ですからね。
軍事はそれほど強行で無いと思いますよ。
だから、周りはそれを知っているんですけど、強硬なフリをして、色んな事をやると、交渉はうまく行きますからね。
そういう風に使っていると思いますけどね。

そうですね。
ちょうどね、それともう一つ、ついでにトランプが出たんで、ボルトンとね、
画像出典:jp.wsj.com
トランプ大統領が、結構意見が分かれているっていうね。
で、辞めるんじゃないかとかね。
ありますけど、それは可能性はあるかも分からないけどね、私はどうもね、分担しているというね。
よく刑事が突っ込みの怒鳴る奴とね、「まぁかつ丼食うか?」という奴とね。
どうもね、まだね、今のこの途中でボルトンが辞めるとかね、いう感じよりは、むしろ突っ込みと、あれじゃないかなという気もしているんですね。
トランプ大統領再選の可能性は高い

トランプ政権は、たしかに辞めている人が多いんですけれど、まぁ、大統領選挙が近くなった時に、有利な事をするかしないかというのだと思いますよ。
トランプは案外その辺の見通しが出来る人なので。
大統領選挙というのは、もう来年の11月ですから。
それで、もう民主党の方は、臨戦態勢で沢山、もう20何人も人が出て来て。
そういう時に、マイナスの事はあんまりしないと思いますけどね。
利するような話。
今の所、支持率高いんですよね。
支持率40%以上あるんで、それをキープしていくと、再選する確率は結構あるので、今の体制で行くような感じだと思いますけどね。

だから、そうなんだよね。
例の、いわゆる堕胎防止法ね。
ああいうのも、思い切ってどんどん出しちゃうでしょ。
ああいう姿を見ているとね、昔の最初の大統領選挙の時にね、捨てるものは捨てちゃうと。
もう、どうせ支持しない奴は、理解を求めないというね。
トランプ自体もそういう形で、再選に動いているんでね。
米中貿易戦争は明らかに中国が負けの理由

コアな人をベースにしていて、30%あって。
それにあと経済をよくすると、40%以上あるっていうのは、彼は気が付いていると思うんですよね。
だから、経済をよくするというのは、他の金融緩和とかなんかで、雇用は維持できちゃうんですよね。
そうすると、それをやっていて、あとは中国を叩いていればいいというので、今回、中国がかなり叩かれていて。
実は、関税のやりあいをすると、アメリカの方が関税を課す量が多くなるから勝つっていつ人がいたんですけど、本当はそうじゃなくってね。
関税を掛け合うとどうなるかって言うと、関税を掛け合った時に、輸入品の価格がどうなるかで決まるんですよ。
でね、中国からアメリカに沢山輸出しているんですね。
輸出してて、アメリカは輸入しているんですけど、その中国輸入品の価格は、関税掛けると普通は上がるんですよ。
関税をかけると、当然上がりますよね。
でもね、中国製品は、代替可能性って言って、他の国からも調達できちゃうんで、中国製品の価格を上がられなくて、関税分だけ、実は中国企業が、全部被っているという状況なの。
だから、アメリカの国民からしてみると、価格は上がらないから、別に関係ないで終わっちゃうんですよ。
だからこれは、中国企業だけが損をしていて。
だから、中国のGDPはガタ落ちになっちゃうんですけどね。
一方でアメリカが、中国へ輸出して、中国はアメリカ製品を輸入しているんですけどね、農産物なんかね。
この価格は、猛烈に上がっているんですよ。
これはどういう事かというと、関税を掛け合った時に、誰が負担しているかというと、この負担は中国国民なんです。
だから、中国国民が価格が上がる事によって負担しちゃっていて。
だから、中国国民と中国の企業が負担しているという結果なんです、これ。
だからもう、明らかに中国の負けですね。
時々、アメリカの農民かなんかが文句言ったらですね、一部を補助金でポンってあげれば終わっちゃいます。
だから、これはアメリカは全く文句が出て来ないというパターンですね。
だから、このまま行くと、習近平は非常に大変になりますね。
もちろん、日本企業もね、中国に投資していた人は、今苦しんでいますよ。
親中派議員と親中派企業の行方

そうですね。
非常にね、我々日米が、昨日の別の番組で私が言ったのは、日米は同盟国ですからね。
一緒にやっている。
それで、勝手に経団連のあれがね、中国をやっているでしょ。
それで、米国が彼らを、中国をイジメると、

焦っちゃうでしょう。

焦るでしょうね。
困るでしょう。
という事は、なんにも手を下さなくてもね、日本を締め上げる事は出来るというね。

私もたぶん桜の番組で何回も言いましたけど、日本国政府全体として、中国政府とそんなに融和策というのはあんまりなくて。
例えば、AIIBの出資なんて、全然していないんですよ。
その代わり、一帯一路の協力って言うんだけど、あれも実は建前は、これは経済界がやっているという所で。
安倍さんとか政府関係者はやっていないんですよ、あれ。
だから、それは結構ズルくてね。
一緒に連れて行ってんだけど、そういう所の会議には、政府関係者は出ていないんですよ。
だからこれは、財界だけが勝手にやっているという形になっていて。
だからそれが、中国がこういう形になって、大変になって、大変なのはこの財界のせい、自分たちの自己責任ですっていう感じで、結構ね、割り切られている感じがしますけどね。


やっていますね。

やっているんだけれども、今おっしゃった通りになっていると思いますね。
ゴーン逮捕の裏事情

だから、それはそれで、自己責任で大変で。
トヨタなんかは特にね、アメリカからも自動車関税をやられるかもしれなくて。
中国に協力しているって話になっていて大変になっちゃってて。
だから、前の日産の時もですね、こういう話をしたんですけど、日産について、どうして中国のああいうなんか事件が起こったかというと、実はフランス政府の方がね、フランス政府の子会社ですからルノーはね。
ルノーに引きずられて、日産も実は中国市場で加担するという話を、実は防止しただけなんですよ。

そうですね。

あれはその、ゴーンさんの立場に立つとですね、
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不愉快化もしれませんけどね、日本国の立場に立つとですね、あれは、フランス政府のいいなりなって、中国市場でホイホイやっていて、そうしたらこういう目に会いますよという話だから。
逆に言うとですね、あそこで中国の進出が止まったんで、あれはね、今の日産のね、国内の人はたぶんホッとしていると思いますよ。
あんまり巻き込まれてないからね。

そうだよね。
考えてみるとそうですよね。

だから、あんまり巻き込まれなくてよかったなって、話になっているんですよ。
だから、トヨタはまぁ、慎重にやりながら行ったんだけど、中国に片寄せしちゃったから、中国の方が今ね、もうガタガタで。
さっき言ったように、アメリカ向け輸出の25%関税を掛けられているんだけど、25%利益持ち出しって話なんですよね。
あれは、強烈ですね。

ですねぇ。

アメリカは、本当にやる時はやるから。
いい悪いは別ですけど、こういうのを読んでおかないと本当に色んなのに巻き込まれちゃいますね。

そうですね。