武田邦彦 世界で最も歴史が長い日本の皇室の重みが凄い!2000年続く皇室を日本人が誇っていい理由!

アメリカによって滅ぼされたハワイ王室

島国だから、そうだっていうわけには行かないわけです。

ハワイの王国は、日本が尖閣諸島を領有した3年後に、アメリカによって、ハワイ王室は滅ぼされておりますし、フィリピンもスペインに取られ、アメリカに占領されております。

このようにですね、島国であるからといって、ずっと平和であるという事はない。

日本が島国であった事はもちろん効果はあったんですけど、それでも、一国が2000年も続いて、そこの一番上の王様と言いますか、皇帝と言ってもいい。

それが変わらなかった、天皇が変わらなかったという事は、本当にある意味では日本の誇るべき平和主義というものを言っているわけですね。

皇室によって奴隷制が無かった日本

それからもう一つ、どの社会にも階級があるんですよ。

例えばまぁ、これは士農工商という日本の階級とはちょっと違うんですね。

もうこの、職業とそんなのと繋がっているんじゃなくて、身分そのものがあるんですね。

その極端なのが、平民と奴隷、貴族、といったこういった区分ですね。

これは、職業とはちょっと関係が無いんです。

身分ですからね。

日本の士農工商というのは、これは職業分類ですから、職業分類をして、職業分類に1番、2番、3番、4番というのを付けたという事で、身分ではないんです。

だから、百姓の子供が武士になれば、武士階級に入っちゃうという、そういうまぁ、本当の身分制度ではないわけですね。

奴隷ももちろんいないわけです。

それから、戦争をするという目的は、通常は奴隷を確保するという事で、戦争があるわけですが、日本では戦争によって奴隷が発生したという事もありません。

徳川家康が豊臣家を滅ぼしたら、大阪の人が全部奴隷となって、東京に連れて行かれるという事もありません。

これはやっぱり、天皇陛下がいたからですね。

皇室がいたので、皇室という身分が一つ。

それから、皇室以外の国民という身分が一つ。

2つしか無かったわけですね。

従ってまぁ、いくら努力しても、例えば豊臣秀吉がいくら偉くなっても、太閤にはなれるんですけども、関白とか太閤にはなれるんですが、その天皇自身にはなれないという、そういう一つの区切りがありまして。

それによって、日本人はですね、豊臣秀吉もまぁ、偉いっちゃ偉いけど、元々百姓のせがれだよ、とか。

そういう事の中におりました。

これが歴史ですね。

そうしますとですね、これからの日本社会は、皇室が不要かもしれません。

というのはですね、もう奴隷も無ければ、階級制も無いのかもしれません。

しかし、今でも天下りなんて言葉がありますからね。

ですから、ちょっと怪しいかなと思うんですね。

そういう点では、天皇家を、もしいて頂ければですね、それによって、日本人が全員平等であるという社会を続けられるかもしれません。

もう日本人は、平等は絶対大丈夫だって言うんだったらいいんですけど、私はちょっと不安ですね。

やはり、なにか身分制度的なものを、人間はまだ要求しているような気がします。

日本は皇室の2000年の重みを捨てるのか

もう一つの、天皇制に関する問題は、2000年の歴史の重みを捨てるのかという事ですね。

これは、2000年の歴史を捨ててしまえば、もう元には戻りません。

で、我々はですね、2000年の日本の歴史の重みを捨てるだけの、判断材料とか議論があるのかというとですね、ちょっと皇室問題については、議論を避けるというのが、日本人の感覚ですし。

そういう点から言ってですね、ちょっとやっぱりこれも、まだ時期尚早かなと。

少なくとも、議論はした方がいいのかなと思います。

私もここで、皇太子殿下の事をテレビでコメントした時ですね、周りにいる人は、「あぁ、そうか」という風に、ちょっと驚いていましたね。

という事は、日本の皇室が、他の世界の皇室とどういう関係にあるかという事を、殆どの日本人が知らないという事もあるわけですね。

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