医者の健康指導で糖尿病有病率が増加
この久山町と、その他の地域の比較をしていますけれども。
これは糖尿病の有病率ですけれども、有病率ですけれども。
だいたい、久山町の方が、倍くらい糖尿病が多いんですよ。
健康指導をした久山町の方が、普通の指導をしない所よりか2倍くらい大きい。
これは実は、議論になってですね。
久山町か、もしくはその関係者が、糖尿病の測定の仕方の問題ではないかと。
まさか、国の基準に従って、一生懸命健康指導をした市がですね、糖尿病の有病率が2倍になるなんて事はないだろうという事で。
やり直そうなんていう事になって。
2つの方法ですね。
1つはWHOの方法。
もう一つは、普通医学なんかで使う方法で、2回やったんですよ。
そうしたら、2回ともですね、実は久山町の糖尿病の方が、他の町よりか2倍くらい大きいという事になったわけですね。
これについて、市長さんも、なかなか正しい人らしくて。
なんか非常に困ったらしいですね。
どうしてこうなるんだろうか。
それは、私が市長さんのそばにいてですね、久山町の顧問だったら、市長さんにこう言いますよ。
「これはね、当たり前なんですよ」
「だって、お医者さんというのは病人を相手にしていますから、久山町の人が全員病人なら、適正な指導は出来るんです」と。
だけど、久山町の9割くらいは、正常な健康は人ですから。
健康は他人に、病気の人の方法を当てはめたら、悪くなるという結果なんで。
これは改めてですね、指導する人を、お医者さんじゃなくて。
いませんけど、今日本には。
「健康を相手にする人、それが担当されれば、町長さんの目的は達成されるでしょうね」
と私だったら、アドバイスを致します。
使用できないアドバイザーの特徴
私も色んな所のアドバイスをしているんですけれども。
アドバイスというのは、本当にきちっとしたアドバイスをしなければいけませんからね。
それから、最近ではこういうものを飲んだらいいとか、減塩したらいいとか、そういうのが山ほどありますが。
それはみんな商売に関係していますから。
商売に関係しているのも駄目ですね。
それは基準が「お金」だからですね。
お金基準も駄目だし、病人基準も駄目なんですね。
健康な人の健康をさらに改善するためには、お金にも病人にも関係なく、健康な人を健康にする事が、専門の人。
その人が指導しなければいけません。
ただ問題なのは、健康な人の健康を維持するという専門家がいないという事なんですよ。
アメリカに若干いるんですよ。
そういう事を仕事にしている。
つまり、医者がですね。
その人は、病人を診ないんですよ。
病人というのは、見てもしょうがないんです。
そういう医者は。
健康な人を観察しなければいけないんですね。
我々、普通の科学者と一緒ですよ。
私なんかも、正常な材料とか、正常な化学反応を対象にしていて。
私がちょっと医学なんかに関係しているのは、材料の欠陥とか劣化をですね、ずっと研究していたものですから。
これは、材料の異常を研究するんですね。
飛行機が落ちないように。
車がひっくり返らないように。
それから材料が燃えないように。
材料の異常なんかを私なんかは研究していたんで。
医学に近いんですけれども。
殆ど同じと言っていいんですけど。
普通の人はそうじゃないんですね。
ですから、この久山町の人は可哀そうにですね、健康指導に従ったおかげで、糖尿病が倍になった。
この事は、非常に重く考える必要があります。